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2016年2月20日土曜日

Elton John - Border song

こんばんは、古い音楽をお届けする洋楽文章ラジオのお時間がやって参りました。進行は、今お酒が入っている名久井翔太です。どうぞよろしく。

普段、話すことがあってお酒が入ってると比較的スラスラと長い文章が書けますが、残念ながら今日は音楽に関するネタは無いのでそれ以外の、文章について書いてみたいと思います。

私は良くこのブログを長話ブログと呼んでおりますが、コンパクトに纏めるときは纏めるし、話すことがあると必然的に文章が長くなります。例えその内容が纏まってようと纏まってなかろうと。

とにかく長く書く事については抵抗が無いようですね。

中学の国語のテストの時を思い返すと、国語の先生が、なんでもいいからテストの問題解き終わったら裏に何か書け、という事を言われまして、じゃあ沢山書いたろうじゃないか、という訳で殆ど書きなぐってやりました。結果、点数が少し貰えたかな?昔の事なんであまり覚えてないです。でもテストの裏全部埋めた、という事だけは覚えています。

また、今月は私の知人の相談に関して、自分が何かできないか、と考えに考え、じゃあレポートを書いてあげよう、と思い立って作成に至っております。専門外の部分もあり、得意分野のものも交えたレポートでした。私の得意分野といえば、古い音楽に関する事です。

レポートの中でテンポがゆったりめの古い音楽、タイガースの落葉の物語とかタートルズのハッピー・トゥゲザーとか書きましたが、そこに入ってからは早い早い。

でも書き上げるのに12,3枚のレポートで大体10時間かかりました。内、約4時間は家にいたんではやる気も出えへん、という事でネットカフェで缶詰をして半分くらい書き終えました。作家というのは大変だ、とつくづく感じました。

という訳で今日は私の長話について書いてみました。

洋楽文章ラジオ、後半はお馴染み、洋楽和訳のコーナーです。

今日の洋楽

今日はエルトン・ジョンでボーダー・ソングという歌です。


1970年発売のエルトン・ジョンのアルバム、『僕の歌は君の歌』に収録されたナンバーです。

ゴスペル調の歌で、疎外され続ける移民の嘆きの歌です。

では和訳です。

Holy Moses I have been removed
I have seen the specter he has been here too
Distant cousin from down the line
Brand of people who ain't my kind
Holy Moses I have been removed

聖モーゼよ、私は追放させられてしまった。
私はそこで幽霊も見た。
国境を越えた所にいとこがいるが、
しかし会うのは私とは違う種類の人間。
聖モーゼよ、私は追放させられるのだ。

Holy Moses I have been deceived
Now the wind has changed direction and I'll have to leave
Won't you please excuse my frankness but it's not my cup of tea
Holy Moses I have been deceived

聖モーゼよ、私は騙されてしまった。
風は今や風向きを変えた、私は行かなくては。
遠慮の無い言い方を許して頂きたい、だがこれは私が好んでいる訳ではない。
聖モーゼよ、私は騙され続けるのだ。

I'm going back to the border
Where my affairs, my affairs ain't abused
I can't take any more bad water
I've been poisoned from my head down to my shoes

私は国境に戻るのだ、
友人が虐待される事のない場所へ。
これ以上汚い水は飲めない。
私は既に体中毒に侵されてしまった。

Holy Moses I have been deceived

聖モーゼよ、私は騙され続けるのだ。

Holy Moses let us live in peace
Let us strive to find a way to make all hatred cease
There's a man over there what's his color I don't care
He's my brother let us live in peace

聖モーゼよ、我らを平和に暮らせ給え。
我らに全ての憎しみを取り去る道を教え給え。
そこに男がいるが、彼の色など関係は無いのだ。
彼は私の兄弟、我々は平和に暮らしたいのだ。

He's my brother let us live in peace
He's my brother let us live in peace

彼は私の兄弟、我々は平和に暮らしたいのだ。
彼は私の兄弟、我々は平和に暮らしたいのだ。

こんな感じです。

聖モーゼというのは、旧約聖書などに出てくる、紀元前13世紀ごろ活躍したといわれる民族指導者です。

移民が疎外され続けることに対し、聖モーゼに投げかけている懇願の歌です。

今日はこの辺でお時間が来たようです。また明日、大体この時間にまたお会いしたいと思います。

ではまた。

2016年2月17日水曜日

The Five Satins - In the still of the nite

こんばんは、古い洋楽をお送りする洋楽文章ラジオのお時間がやって参りました。進行は、バイトで初めて家に帰らずに次の勤務に行った名久井翔太です。どうぞよろしく。

小学校・中学校で合唱をする時、皆さんは声出す派でしたか?声出さない派でしたか?

私は小学校の卒業式の時までは声出さない派でしたが、それ以後は声出す派に転身した身でございます。

私は小学校3年生の時に自分の声に自信が持てなくなり、合唱の時に自分から大きな声を出して歌うことに消極的でした。

自信が持てなくなった、というよりは、声変わり?みたいなものを迎えたのが原因なのか、私の記憶の中では小学校3年生の時からほぼ今の地声の状態になったという感じです。

小学校の卒業生の合唱で「旅立ちの日に」という歌を歌うにあたって、同級生の女子が、女子のパートを歌うのがキツイ、という事で男子のパートを歌うことになりました。その女子というのも当時私が仲よかった人で、なにか自分の心に火がついたものが来たのでしょうか、そこから歌うのに積極的になりました。

中学校ではずっと合唱ではバスのパートで歌っていました。力強いバスのパートが全体のコーラスを支えているという考えの元、なんて後付けでした。ハハハ。本当はあまり高い声は出ないという単純な理由ですけどね。

積極的に声を出していただけに、消極的だった人達に対して私は呆れていたこともありました。「出さないと聞こえないのになんで出さないんだ。」と。

流行のJ-POPなど当時最新の音楽を好んで聴いていたら、合唱曲なんて、とか思うのも少しは分かりますがね。それか中学校の時に声変わりや思春期を迎えて自信が無くなったのもあるかもしれませんが。

そしたら事あるごとにクラスで会議という名の下に、学級委員長クラスの人が前で、「より良い合唱をしたいと思わないのか」とか厳しめなことを言っている訳ですよ。

私も当時は積極的に声出す派でしたので学級委員長などの発言には100パーセントでした。

まあ、私の事を知っている私より若い人なんてほぼ皆無と思いますが、そういうような時は怒らない方が良いんです。「より良い合唱をすれば良い」とだけ言えば良いんです。

なんて、今日も長話になりそうなんでこの辺で切り上げます。

後半の洋楽和訳のコーナー、久しぶりのRE-DISCOVER MUSICIANSです。

今日の洋楽

今日はザ・ファイヴ・サテンズでイン・ザ・スティル・オブ・ザ・ナイトという曲です。


ファイヴ・サテンズはコネチカット州ニューヘヴンで結成されたドゥーワップのグループです。

ドゥーワップのグループ自体は正月のブログでシャンテルズを紹介しましたが、ドゥーワップ自体についてはまだ書いてませんでした。

ドゥーワップというのは合唱スタイルの1つで、大体1グループ4-6人です。1人が主旋律を歌うリードボーカル、それ以外のメンバーは「Doo wop」とか「Shoo do be do」とかコーラスをつけます。主に楽器を買うことが出来なかった黒人の人達で結成される事が多かったです。

起源はミルズ・ブラザーズやインク・スポッツらが活躍した1930年代だと言われています。ラブバラードものが多く、ロックンロールとともに1950年代にブームの1つになりました。

ファイヴ・サテンズは、リードシンガーのフレッド・パリスを中心としたスカーレッツというグループを前身にして結成されましたが、懲役などで一時解散。フレッド・パリスの兵役中にファイヴ・サテンズを結成します。

そしてとある教会の地下室で録音されたという自作曲のIn the still of the niteが一躍大ヒット。しかしフレッド・パリスはまたまた兵役でグループを去ります。しかもヒットしている時に。フレッドの代役でビル・ベイカーが入ります。

何度も兵役を迎えてしまっただけにフレッド・パリスは注目される事が無く、どうやら現在もステージに立ち続けているようです。

さ、長話になりました。和訳します。

In the still of the night
I held you, held you tight 
'Cause I love, love you so
Promise I'll never let you go
In the still of the night 

夜の静寂の中で、
僕は君を強く抱きしめた。
君の事が好きだから。
絶対に放したりしないよ、
夜の静寂の中で。

I'll remember that night in May
The stars were bright above
And I'll hope and I'll pray
To keep your precious love 

僕はまだ覚えるだろう、5月の夜を。
星が綺麗に輝いていた。
僕は星に祈りを捧げたんだ、
君との恋がどうか終わらないようにと。

Well, before the light
Hold me again with all of your might
In the still of the night 

だから、夜が明ける前に、
僕を強く抱きしめてほしい、君の力全てで。
夜が明ける前に。

So, before the light
Hold me again with all of your might
In the still of the night 

そう、夜が明ける前に、
僕を強く抱きしめてほしい、君の力全てで。
夜が明ける前に。

こんな感じです。

僕は最初タイトルの意味は「夜が明ける前に」、と思ってたんですが、Stillという単語には静かな、シンとした、という意味もあります。個人的にはこのStillの使い方は2通りの意味合いがあるという事で、中々このタイトルは面白みがあります。

タイトルという意味でもう1つ注目するべきなのが、Niteという単語です。

実はコール・ポーターという人が既に「In the still of the night」という曲を作っていました。その区別をつけるための措置でしたが。まさに異曲同名。

音楽が死んだ日に紹介したディオンというシンガーはこの2つのバージョンをカバーしています。

色々異曲同名のものを探してみるのも面白いですよ。

ではこの辺でお時間が来たようです。また土曜日お会いしたいと思います。

ではまた。

2016年2月14日日曜日

The Fortunes - This golden ring

こんばんは、古い音楽をお届けする洋楽文章ラジオのお時間がやって参りました。進行は、古い音楽を聴くことによって他人との優越感に浸っている名久井翔太です。どうぞよろしく。

私はギターが2本とキーボードを持っています。ギターはエレキとアコギです。

アコギは2年前に買って、キーボードは親戚の手を渡り歩いて私のところに落ち着いた、ような記述をしたと思います。

でも実は、ドラムもベースも出来るんです。

ドラムスは私の大好きなトレメローズの影響で始めました。トレメローズというバンドは私が世界で1番好きな「サイレンス・イズ・ゴールデン」にしても「コール・ミー・ナンバー・ワン」にしても「イエロー・リバー」にしても、ドラムスのデイヴ・マンデンという人が歌ってる訳ですよ。しかも後半の2曲はデイヴがリードボーカルですからね。

この歌うドラマーに「いや〜、俺もああなりたいなぁ」と思って歌いながらドラムスをやる、というのを始めました。

とはいっても、ドラムセット自体は持っておりません。Q.ではどうやって練習したと思います?

簡単です。A.何か棒状のものを2本用意して練習すればいい訳ですよ。

まず椅子に座りますね。そうするとドラムを叩く準備が出来ますから、ペンでもお箸でも、なんなら本格的に練習したいという人はドラムスティックを買って用意すればいいんです。持ち方もご自分のお好きなようにして下さい、レギュラーグリップでもジャーマングリップでもいいです。

ドラムセットをドラマーの視点から見るとこんな感じになります。



それを自分の足に置き換えて再現するんです。

私の場合はスネアドラムは左の腿、タムタムは両膝の少し内側の所、フロアタムは右の腿。バスドラムは普通にキックします。

ハイハットは左膝より少し手前の腿、上の写真ではクラッシュシンバルは2枚に分かれてて、ライドシンバルが別で配置してありますが、もう一緒くたにして右膝の外側のところを叩きます。

そうすれば、ホラ!即席ドラムセットの出来上がりです。

ただ、難点はペンは先っぽのクルクルってなってるところは次第に緩くなるし、最悪液漏れもありますのでそこは注意して下さいね。あと、ドラムスティックだと短パンの人は痛いから気をつけて下さいね。ハハハ。

こんな練習方法で本当にドラムが上手くなるのか?それはみなさん次第です。

ただ、私はある日ドラムの無料体験教室に一日だけ入って実際にドラムを叩いたんです。そしたら先生が「ちゃんとリズムが出来ている」とのお褒めの言葉を頂戴しました。いや、この練習方法は決して無駄ではなかった、とこの時名久井青年は確信したのであります。

実はこの練習方法は、かのドリフターズの加藤茶さんもやっていたんです。ある楽団に属して、先輩から折れたドラムスティックを「これ捨てといて」と渡されました。それを使って、ドラムを練習した訳です。お若い頃の時だったので、お金が無くてドラムセットは買えなかった代わりに、自分の太ももを叩いてドラムの腕を上げられたと、こういう訳です。

ドラムを練習したいけどお金もないし、買うにしても家に置いておけなくて困っちゃうわ、なんて人。ドラムセットなんて無くっても練習できるんですよ。

続いてはベースですね。これはビートルズのポール・マッカートニーやローリングストーンズのビル・ワイマン、タイガースのサリーに触発して始めました。

当然、ベースも私は持っておりません。Q.ではどうやって練習したんでしょうか?

A.ギターで練習しました。(ただ、これは私みたいに弦楽器はギターしかない、という人向けの練習方法です。ギターも無い人はごめんなさい。)

実はギターの3~6弦のチューニングはベースの4本の弦のチューニングと同じです。だからベースを買うお金が無くても練習出来ます。

Youtubeにはベースのパートをフォーカスして演奏する動画なるものがたくさんありまして、非常に良い素材を使える訳です。それを聴きながら練習します。

この方法のおかげで、ビートルズの「オール・マイ・ラヴィング」とか、ストーンズの「タイム・イズ・オン・マイ・サイド」とか弾けるようになりました。

ただ、ベースはギターよりも握りにくいので、ギターで慣れすぎた人はベースの握りづらさにつまづく人もいる、かもしれません。のでそこも注意して下さいね。

モノが無くても代わりのモノを使ってどうにかしてしまえ、という事が出来るのって、良いと思いません?

皆様方も既存のモノに頼らず、代わりのモノを使う、という事をしてみてはいかがでしょうか?早よ買えばいいじゃん、と言われればオシマイなんですがね。ハハハ。

では、後半の洋楽和訳のコーナーです。

今日の洋楽

今日は久々、フォーチュンズの「この金の指輪」という曲です。


実はジョニー・キッドとパイレーツも録音してますが、フォーチュンズの方が知られています。1960年代の音楽なんか知らん、という人はどっちでもいいんですけどね。ハハハ。

では洋楽です。


This golden ring's gonna buy me
A place in my baby's heart
This golden ring's gonna make
Quite sure that we never part 


この金の指輪が、僕の彼女の心を射止めるのさ。
この金の指輪が、僕らを繋ぎ止めてくれるのさ。

It's so funny what a ring can do
Make a girl just like you
Take a ride downtown
Searching for a wedding gown 

面白いよ、この指輪が何をしてくれるのか。
君みたいな女の子を連れて、
ダウンタウンに繰り出して、
ウェディングドレスを一緒に探すのさ。

So I got a ring for my baby
And I think that very soon that maybe
That girl will be mine
Gonna have an angel divine
And everything is gonna be fine, so
fine 

この指輪を彼女のために手に入れたんだ。
すぐに起こることだと思うけど、
あの子は僕のものになるのさ。
天使の加護を受けて、
全て上手くいくよ、とても上手くね。

This golden ring is all I have
To give to you
But given time and love
I'll make your dreams come true 

この金の指輪が、僕が君にあげられるものの全てさ。
愛と時間は貰うから、
君の夢を叶えてみせるよ。

I've been a-saving on my money
I've been a-working hard girl
Only with you on my mind
We got something more than money
We got a love that's gonna last us 

僕はお金を貯めてるんだ。
君の事をいつも考えて、
仕事だって一生懸命やってる。
でも僕らはお金以上のものを手にしたんだ。
永遠の愛ってやつさ。

It's so funny what a ring can do
Make a girl just like you
Take a ride downtown
Searching for a wedding gown 

面白いよ、この指輪が何をしてくれるのか。
君みたいな女の子を連れて、
ダウンタウンに繰り出して、
ウェディングドレスを一緒に探すのさ。

So I got a ring for my baby
And I think that very soon that maybe
That girl will be mine
Gonna have an angel divine
And everything is gonna be fine, so fine
Fine...

この指輪を彼女のために手に入れたんだ。
すぐに起こることだと思うけど、
あの子は僕のものになるのさ。
天使の加護を受けて、
全て上手くいくよ、とても上手くね。

こんな感じです。

指輪をプレゼントして告白も成功して底抜けにハッピーというような歌です。

では、お時間が来てしまいました。

次の更新は水曜日でございます。それでは皆さんまたお会いしましょう。

ではまた。