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2016年6月9日木曜日

Billy Joel - Everybody loves you now

こんばんは、古い音楽をお届けする音楽文章ラジオのお時間がやって参りました。進行は、名久井青年です。どうぞよろしく。

ネタも無いので洋楽和訳のコーナーです。

今日の洋楽

今日はビリー・ジョエルでエヴリバディー・ラヴズ・ユー・ナウです。


今日は貴重なテレビの映像です。ピアノ・マンで有名になるのが1973年。で、これが1972年の映像。ブレイク前の映像ですね。

このブログの和訳で度々取り上げているアルバム「コールド・スプリング・ハーバー」からの曲です。

「コールド・スプリング・ハーバー」は全10曲収録のデビューアルバムです。その内9曲目の「ノクターン」という曲はインストなので、それ以外の歌入りの曲9曲で既に6曲このブログで和訳を乗せています。これだけ多く取り上げていると全部紹介したくなりますね。無論そのスタンスですが。

疾走するピアノの旋律に乗せてどんな事を言っているのか、というと。

和訳をご覧頂きましょう。

Baby all the lights are turned on you
Now you're in the center of the stage
Ev'rything revolves on what you do
Ah, you are in your prime
You've come of age
You can always have your way somehow
'Cause ev'rybody loves you now

ベイビー、全部のライトが君に向けられてるよ。
君はもうステージのセンターに立ってるんだよ。
全て君の思惑通りに動くんだ。
君はまさに人生の絶頂に立ってるんだよ。
いつだって君の思い通りさ。
だってみんな君が好きだから。

You can walk away from your mistakes
You can turn your back on what you do
Just a little smile is all it takes
And you can have your cake and eat it too
Loneliness will get to you somehow
But ev'rybody loves you now

自分のミスを無視できるし、
君のする事に目を背ける事もできる。
君の笑顔で許されるんだ。
いつだって自分のしたい事だけをすればいいんだ。
孤独が君を襲うかもしれないけど、
みんな君を愛してるんだよ。

Ah, they all want your white body
And they await your reply
Ah, but between you and me and the
Staten Island ferry So do I

ご覧、みんな君の純白な体を狙ってる。
みんな君の返事を待ってるんだ。
そう、君と僕、そしてステータン・アイランド・フェリーもそうなんだ。

All the people want to know your name
Soon there will be lines outside your door
Feelings do not matter in your game
'Cause nothing's gonna touch you anymore
So your life is only living anyhow
And ev'rybody loves you now

みんな君の名を知りたがってる。
君ん家のドアに列が出来るだろうね。
感情なんて、君のゲームには関与してないんだ。
だって君はもう何も感動しないんだよ。
君はただいい加減に人生を過ごしてるだけさ。
そんでみんな君を愛してるんだよ。

Close your eyes when you don't want to see
And stay at home when you don't want to go
Only speak to those who will agree
Yeah, and close your mind when you don't want to know
You have lost your innocence somehow
But ev'rybody loves you now

何も見たくない時は目を閉じればいい。
出たくない時は家にこもっていればいい。
君が心を開ける人とだけ話せばいい、
そう、何も知りたくない時は心を閉ざせばいい。
無邪気なんてとうの昔に捨ててきたんだね。
でもみんな君を愛してるんだよ。

Ah. you know that nothin' lasts forever
And it's all been done before
Ah but you ain't got the time
To go to Cold Spring Harbor no more  

最後まで残るものは何もないんだよ。
だって過去に全て終わったんだから。
でも君には戻る時間はない、
コールド・スプリング・ハーバーに。

See how all the people gather 'round
Hey, isn't it a thrill to see them all crawl
Keep your eyes ahead and don't look down
Yeah, and lock yourself inside your sacred wall
This is what you wanted, ain't you proud
'Cause ev'rybody loves you now

ご覧、人々が集まってるよ。
跪くのを見るのは興奮するんじゃないかい?
ただ前だけ見て振り向かない事だ。
そうやって聖なる壁の中に閉じこもっていろよ。
これが君のしたかった事なんだろ?どうだ?満足だろ?
君は持ち上げられてそれで満足だろうよ。

こんな感じです。

みんなに持ち上げられている人に嫌味を言う男の歌です。

今日はこの辺でお別れです。明日は夜は仕事です。その次の日はお休みですので、次は土曜日の更新です。

ではまた。

2016年6月8日水曜日

The Animals - Don't let me be misunderstood

こんばんは、古い音楽をお届けする音楽文章ラジオのお時間がやって参りました。進行は、懐かしい歌を弾いていたら意外な事に気付いた名久井翔太です。どうぞよろしく。

何の気なしにPPMの「パフ・ザ・マジック・ドラゴン」を弾いていました。

この曲はイ長調 (Aメジャー)の曲ですが、これも何の気なしにニ長調 (Dメジャー)にキーを上げて歌ったら「ん⁈」となりました。「おかしいなぁ、どこかで聴いたことがあるメロディだな」と思いました。

スウィンギング・ブルー・ジーンズというバンドの大ヒット曲「ヒッピー・ヒッピー・シェイク」のB面「ナウ・アイ・マスト・ゴー」と似ている事に気付きました。

歌詞の一節を使って解説をしていきます。

A                      C#m    D                A
Puff, the magic dragon lived by the sea

D                             A                       B
And frolicked in the autumn mist in a land 

          E
called Honah Lee, 

A                C#m   D                        A
Little Jackie paper loved that rascal puff, 

D                                           A       
And brought him strings and sealing wax 

       B      E        A
and other fancy stuff

続いてSBJのナウ・アイ・マスト・ゴーです。

D                          F#m
I'm going away to find true love

G                               D
I'll try my life just wherever I go

G                         D
I'm leaving you behind me

E                                        A
You'll never know where to find me

D                                           F#m
One day you'll find that you'll find me

G                          D
Like I needed you so

      G                   D
So go ahead and cry your eyes out

       G                 A                D
You hurt me and now I must go

こんな感じです。

どちらかの曲に合わせてキーを上げ下げすればコード進行が合います。

同じような理論で、ビートルズの「レット・イット・ビー」とディズニーの「レット・イット・ゴー」もコード進行は同じです。

今日もちょっと音楽評論的な事を申しまして…

こういう事を調べるのは野暮ってえもんですが、意外と面白いですよ。

では後半の洋楽和訳のコーナーです。

今日の洋楽

今日はアニマルズの悲しき願いです。


アニマルズはブリティッシュ・インヴェイジョン勢のバンドの中でも、知名度が高いバンドです。「朝日の当たる家」、「孤独の叫び」、「朝日の無い街」、「ベイビー・レット・ミー・テイク・ユー・ホーム」等たくさんのヒット曲をイギリス内外問わず出してます。

メンバーは以下の通りです。

• エリック・バードン (Eric Burdon, vocal)
•ヒルトン・バレンタイン (Hilton Valentine, guitar)
•チャス・チャンドラー (Chas Chandler, bass)
•アラン・プライス (Alan Price, organ)
•ジョン・スティール (John Steel, drums)

1963年にイングランド北東部のニューカッスルという所で以上のメンバーで結成されたバンドです。

ジャンル的にはR&Bに入りますが、アルバムに収録する曲はジョン・リー・フッカーやチャック・ベリー、レイ・チャールズ、ジミー・リードなどのブルース系ミュージシャンの曲をカバーする事が多いです。

1968年に日本でコンサートがあるってんで来てみたらヤクザのプロモーターに脅されて帰国する羽目になり、成田空港に着いてエリック・バードンが「解散してやる」と宣言したためそのまま解散と相成りました。

日本のグループサウンズにも影響を与えており、特にスパイダースは公式な音源では5曲もカバーしています。

68年以前にも日本でコンサートをするために来て、その前座でスパイダースが演奏する事になりましたが、その前座で本家アニマルズがやる予定だった「ブーム・ブーム」をやって、エリックが出番かと思って間違って出そうになって、それでスパイダースが怒られたという逸話もあるぐらいですね。まだ出かけて引っ込んだから良いものの、本当に出ちゃったら「お呼びでない?お呼びでない。こりゃまた失礼しました」てなりますね。

さて、今回の「悲しき願い」ですが、日本でも尾藤イサオさんのカバーでもお馴染みのナンバーです。なんでもイントロのギターが日本っぽい音がするんだそうです。

この曲はニーナ・シモンという女性ピアニスト兼シンガーの曲で、オリジナルはソウルたっぷりに感情込めて歌っています。

アニマルズのアレンジは凄く馴染みやすく仕上げています。

では和訳です。


Baby, do you understand me now
Sometimes I feel a little mad
But don't you know that no one alive
Can always be an angel
When things go wrong I seem to be bad

ベイビー、俺の事を理解してるのかい?
俺は時々狂っちまうんだ。
生きてる奴が天使にはなれないのを知ってるのかい?
物事がうまく進まなきゃ、俺は落ち込むけど。

But I'm just a soul whose intentions are good
Oh Lord, please don't let me be misunderstood

俺の心は君だけに向けられてるんだ。
だから、神よ、俺を誤解しないでくれ。

Baby, sometimes I'm so carefree
With a joy that's hard to hide
And sometimes it seems that all I have do is worry
Then you're bound to see my other side 

俺は時々のんきになれるんだ。
喜びを周りに振りまいてるから。
時々俺は心配ばかりして胸が痛むんだ。
そして君は俺の内面を見ることになる。

But I'm just a soul whose intentions are good
Oh Lord, please don't let me be misunderstood

だけど俺の心は君だけに向けられてるんだ。
だから、神よ、俺を誤解しないでくれ。

If I seem edgy I want you to know
That I never mean to take it out on you
Life has it's problems and I get my share
And that's one thing I never meant to do
Because I love you

俺がひどく腹が立っていたとしても、
君が原因なんかじゃないんだ。
俺の人生問題だらけ、でも俺はそれを受け入れる。
それを投げ出したりなんかしないよ。
だって君を愛してるから。

Oh, Oh baby don't you know I'm human
Have thoughts like any other one
Sometimes I find myself long regretting
Some foolish thing some little simple thing I've done

俺は他の人みたいに、
考えを持ってる人間なんだよ。
俺はひどく後悔で落ち込むんだ。
バカな事や、自分がしてきた事の小ささに。

But I'm just a soul whose intentions are good
Oh Lord, please don't let me be misunderstood

だけど俺の心は君だけに向けられてるんだ。
だから、神よ、俺を誤解しないでくれ。

こんな感じです。

彼女に辛くあたって、それを弁解する男の歌です。

今日も長話になった所でお別れです。

ではまた。

2016年6月7日火曜日

Adam Faith - What do you want

こんばんは、古い音楽をお届けする音楽文章ラジオのお時間がやって参りました。進行は、名久井翔太です。どうぞよろしく。

前半話すネタが無いので、洋楽和訳のコーナーです。

今日の洋楽

今日はアダム・フェイスでホワット・ドゥ・ユー・ウォントです。


アダム・フェイスは1940年6月23日、ロンドンで生まれました。本名は、テレンス・ネルハムズ・ライト (Terence Nelhams-Wright)といいます。

ザ・ウォリード・メンというスキッフルのバンドで歌っていましたが、1958年にアダム・フェイスという芸名でHMVからデビューします。

デビューは上手くヒットが出せずに、1959年、後にあのビートルズやホリーズ、ビリー・J・クレイマー、クリフ・ベネットも在籍するパーロフォンに移籍して、同年「ホワット・ドゥ・ユー・ウォント」を1位にヒットさせます。アダム・フェイスは、パーロフォンで1位を取った最初のアーティストだったのです。

それ以降、アダムの出すシングルは常にチャートの上位に入り、一躍有名シンガーになります。60年代前半はルーレッツというバンドと組んでシングルも出してますが。

1966年に出したシングル「シェリル・イズ・ゴーイング・ホーム」が46位に入った後はヒットが無く、役者としても、またアーティストには珍しく、経済ジャーナリストとしても活動してますが、2003年3月8日に心臓発作で亡くなっています。

What do you want if you don't want money?
What do you want if you don't want gold?
Say what you want and I'll give it you darling
Wish you wanted my love, baby

お金が欲しくないなら、何が欲しいんだい?
金が欲しくないなら、何が欲しいんだい?
欲しいものを言ってごらん、君にあげるから。
僕の愛が欲しい、と思ってくれたらなあ。

What do you want if you don't want ermine?
What do you want if you don't want pearls?
Say what you want and I'll give it you darling
Wish you wanted my love, baby

イタチの毛皮が欲しくないなら、何が欲しいんだい?
真珠が欲しくないなら、何が欲しいんだい?
欲しいものを言ってごらん、君にあげるから。
僕の愛が欲しい、と思ってくれたらなあ。

Well, I'm offering you this heart of mine
But all you do is play it cool
What do you want?
Oh boy, you're making a fool of me

僕は心を捧げようというのに、
君は冷たくあしらう。
何が欲しいんだい?
君は僕を盲目にさせるんだ。

One of these days when you need my kissing
One of these days when you want me too
Don't turn around 'cause I'll be missing
Then you'll wanta my love, baby

いつか僕のキスが欲しくなるよ。
いつか僕まで欲しくなるよ。
振り向かないで、僕が見失うから。
そしたら君は僕の愛を欲しくなるだろう。

Well, I'm offering you a diamond ring
But all you do is turn me down
What do you want?
Oh, boy you're goin' to town on me

君にダイヤの指輪をあげようとしてるのに、
君は僕の事をフるじゃないか。
何が欲しいんだい?
君は僕を狂わせるじゃないか。

One of these days when you need my kissing
One of these days when you want me too
Don't turn around 'cause I'll be missing
Then you'll wanta my love, baby

いつか僕のキスが欲しくなるよ。
いつか僕まで欲しくなるよ。
振り向かないで、僕が見失うから。
そしたら君は僕の愛を欲しくなるだろう。

こんな感じです。

恋人に何が欲しいのか聞いている男の歌です。

アダムの歌い方はバディ・ホリーを意識しています。それだけでは無く、ピッチカートを使うところもバディの「イット・ダズント・マター・エニモア」の影響があります。それほどにバディは影響力があったという事で、その時期はフォロアーがたくさんいました。

今日はこの辺でお時間です。ではまた。

2016年6月5日日曜日

Billy J. Kramer and The Dakotas - From a window

こんばんは、古い音楽をお届けする音楽文章ラジオのお時間がやって参りました。進行は、名久井翔太です。どうぞよろしく。

今日は先日開店したという下総中山のブックオフに行って、ザ・サークル (The Cyrkle)というグループのCDを見つけました。

ザ・サークルはペンシルベニア出身の3人組のグループです。

メンバーは以下の通りです。

トム・ドウズ (Tom Dawes) b
ドン・ダンネマン (Don Dannemann) g
マーティー・フライド (Marty Fried) d
アール・ピッケンズ (Earl Pickens) k
マイケル・ルーズキャンプ (Michael Losekamp) k

元はザ・ロンデルズというフォークグループでしたが、ビートルズのマネージャー、ブライアン・エプスタインに見出され、「ザ・サークル」と名を変えます。

1966年に「レッド・ラバー・ボール」という歌でデビューしますが、この曲の作者は、サイモン&ガーファンクルのポール・サイモンと、シーカーズのブルース・ウッドリーという有名な人達です。

続く「ターン・ダウン・デイ」もヒットさせます。

サークルは1969年に解散しますが、トム・ドウズとドン・ダンネマンの2人は共同でCMのジングルを作り続けます。

機会があれば和訳を紹介したいと思います。

では後半の洋楽和訳のコーナーです。

今日の洋楽

今日は久々の登場、ビリー・J・クレイマーとダコタスでフロム・ア・ウィンドウです。


ジョン・レノンとポール・マッカートニーの作曲です。なんとなく覚えやすいメロディーです。

なんと、最後のBe mine tonightの部分ではポール・マッカートニーが高音のコーラスで参加しています。

では和訳です。

Late yesterday night, 
I saw a light shine from a window,
And as I looked again, 
Your face came into sight.

昨日の夜遅く、
窓に光が差したんだ。
もう一度見ると、
君の顔が見えたんだ。

I couldn't walk on 
Until you'd gone from your window.
I had to make you mine, 
I knew you were the one.

動けなかった、
窓から見える君が去るまで。
君を僕のものにしたかった、
特別な人だって知ったから。

Oh, I would be glad 
Just to have a love like that,
Oh, I would be true 
And I'd live my life for you.

こんな恋を手に入れられるなんで、
僕は幸せなんだ。
君と真摯に向き合うよ、
君のために人生を生きよう。

So meet me tonight, 
Just where the light shines from a window,
And as I take your hand, 
Say that you'll be mine tonight.

だから、今夜僕と会って欲しい、
光が差すあの窓に。
僕が手を取ったら、
僕のものになる、って言っておくれ。

こんな感じです。

窓を見たら君がいた、という感じの歌です。

今日はこの辺でお時間です。

ではまた。