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2015年9月23日水曜日

The Herd - From the underworld

こんばんは、名久井翔太です。

ここ2日間は近所の店舗の棚卸でした。火曜日終わって家に帰って寝たら、いつの間にか6時半。今日が休みで良かったです。


では今日の洋楽です。

今日の洋楽

今日は、ザ・ハードの夜明けを求めてです。


ハードといってもHardの方では無くて、Herdです。意味は群衆、集団。もしくは家畜の世話人です。Shepherdで羊飼いです。でもバンドの名前は前者の方だと思います。

1965年にザ・ハードが結成され、加入当初15歳だったギター担当のピーター・フランプトンと、後にイギリスの国民的バンドと言われている、ステイタス・クオーのメンバーになるオルガン弾きのアンディ・ボウンがいたバンドです。

ピーターの方は端正なルックス、顔立ちでアイドル扱いされましたが、その扱いに嫌気がさして脱退します。その後ハンブル・パイというバンドに入ってこれも音楽性の違いからソロになることを決意します。ソロの傍ジョージ・ハリスンのソロワークにも参加しています。

アンディはハードが解散してからはジューダス・ジャンプ(プリーストでは無いです。)、その後はステイタス・クオーのメンバーで活動しています。

ハードはまだこの曲しか聴いていませんが、教会音楽とロックを融合させたサウンドだという風に聞いています。

そんでこの曲はオルフェウスとエウリディケーというギリシャ神話の夫婦の話を基に作られたといいます。妻エウリディケーはある日毒ヘビに噛まれて死んで、夫オルフェウスは妻を連れ戻すために冥界に入り、冥界の王ハデスに竪琴を聴かせてエウリディケーを戻してもらうことに成功します。ただし条件がつけられて、地上に出るまで後ろを振り返ってはいけない、というものでした。そしてようやく地上の光が差してきて、もう地上だよと妻に言おうと振り返ったら、妻がいなかったというお話です。

大分長くなりましたが、和訳です。

Out of the land of shadows and darkness, we were returning
Towards the morning light

暗闇の世界から逃れ、俺たちは朝の光の差す世界へと戻っていた。

Almost in reach of places I knew
Escaping the ghosts of Yesterday

もう少しという時に、過去の幽霊がやってきた。

You were behind me following closely
"Don't turn around now"
I heard you whisper in my ear

君は俺の後ろにぴったりとくっついて、こうつぶやいた「まだ振り向かないで。」

"If you should turn now,
All that you won
Will vanish just like a passing dream.

「もし振り返ったら、あなたが今までやってきた事が、過去の夢のように消えてしまうわ。」

Just on the very verge of the morning, Daylight was dawning,
Freedom was but a step away

今にも地上に近づいていた。朝焼けがさしていた。もう少しで自由だ。

Now with the deep dark river
behind us,
what could go wrong if I stayed
strong in mind.

暗闇の川が俺たちの後ろにあっても、心を強く持ってる俺には何の問題も無い。

What was the sudden lapse into
madness, what was the urge that
turned my head around to look at you?

気の狂いから来たあの突然の間違いは何だったのか、頭をよぎった君を見たあの衝動は何だったのか?

What was the stubborn will
to destroy the love and the joy
I nearly held?

もう少しで手に入れるはずだった愛と喜びを打ち砕くあのどうにも出来ない意志は何だったのか?

Three times the thunder roared
in my ears
In all of my years I'll see that lost
look in your eyes.

雷鳴が俺の耳に3回鳴り響いた、俺は一生君の瞳を忘れる事は無いだろう。

As, with a sigh like smoke in the wind
You slipped from my grasp into
the waiting shadows

風の中の煙のようなため息のように、君は俺の腕から闇の中に消えていってしまった。

So much I longed to say,
But my touch found only the
empty air and a black nights
coldness.

たくさん君に伝えたい事があったけど、俺が触れているのは無意味な空気と暗い夜の涼しさだけだった。

lnto another world you entered
And never again I can reclaim you

君は別の世界に行ってしまった、おれはもう君を取り戻す事は出来ないんだ。

こんな感じです。まさにオルフェウスの竪琴ですね。

実はテンプターズが『オン・ステージ』でカバーしています。ショーケンのボーカルもまさにピーターの声に似ています。ただ歌詞は「Out of the lands...」以降はずっと同じ所を歌っています。

ではまた。



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