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2016年2月28日日曜日

P. P. Arnold - Angel of the morning

こんばんは、古い音楽をお届けする音楽文章ラジオのお時間がやってまいりました。進行は、疲れると立ってた髪がヘタれる名久井翔太です。どうぞよろしく。

私は髪を下ろさないでいる方が多いです。

もし自分の髪が長くても、後ろにまとめてるのに憧れを持ちます。もっとも、髪の長さなど気にしない職に就けるかが問題ですが。

さ、今日はこの辺で次のコーナーに参ります。

今日の洋楽

今日はP. P. アーノルドという女性のシンガーで「朝焼けの天使」という歌です。


パトリシア・アン・コールという本名ですが、なんと15歳の時に結婚し、アーノルド姓を名乗っています。

幼い頃からゴスペルを歌って歌唱力をつけて、プロとして活動するのは17-8歳の頃。アイク・ターナーのバックコーラスグループ、アイケッツのメンバーとしてキャリアが始まる訳です。

イギリスに行った折にストーンズのミック・ジャガーとプロデューサーのアンドリュー・ルーグ・オールダムに歌の才能を認められ、当時開いたばかりのイミディエイトというレーベルから1967年にデビューします。しかも彼女のファーストアルバムのタイトルは「The First Lady of Immediate」。

曲もキャット・スティーヴンスのThe First Cut Is The Deepest、スモール・フェイセズのIf you think you're groovy、ビー・ジーズのBury me down by the river など、ゴキゲンなテイストのものが多いです。

ソロでヒットが出なくなると、フレディ・キングのバックコーラスとして活動したりしています。

と、ここまでP. P. アーノルドの経歴を書いてきましたが、なにより注目すべきは今日紹介するAngel of the morningの作者、チップ・テイラー。

この曲以外にも、イーヴィー・サンズのAnyway that you want me、ザ・トロッグスのWild thingなどありますが、この3つに共通点を見いだしました。

サビのコード進行が同じなんです。

どういう事かというと、Angel of the morningのサビのコードは、A♭ - C♯ - E♭  - C♯と進みますが、このルールがAnyway that you want me やWild thingにも通用するんです。

単純なコード進行なのに記憶に残りやすい。ニクイですね、チップ・テイラー。

では和訳です。

There'll be no strings to bind your hands, not if my love can't bind your heart
And there's no need to take a stand, for it was I who chose to start
I see no need to take me home, I'm old enough to face the dawn

あなたの手を縛る糸なんてないわ、私の愛があなたを束縛しなければ。
あなたが身代わりになる必要なんてないわ、私のせいなんだから。
家まで送って貰いたくない、あなたと夜を明かしたいの。

Just call me angel of the morning, angel
Just touch my cheek before you leave me baby
Just call me angel of the morning angel
Then slowly turn away from me

朝焼けの天使って呼んで。
あなたが行く前に私の頬を触って。
朝焼けの天使って呼んで。
そしてゆっくりと去ってほしいの。

Maybe the sun's light will be dim and it won't matter anyhow
If morning's echo says we've sinned, well, it was what I wanted now
And if we're the victims of the night, I won't be blinded by light

太陽の光が霞んでくるけど、そんなの関係ないわ。
朝のこだまが私達を罪人と呼んでも構わない、それが私のしたかったこと。
たとえ私達が夜の生贄になっても、光が私達の邪魔をしないわ。

Just call me angel of the morning angel
Just touch my cheek before you leave me baby
Just call me angel of the morning angel
Then slowly turn away
I won't beg you to stay with me

朝焼けの天使って呼んで。
あなたが行く前に私の頬を触って。
朝焼けの天使って呼んで。
そしてゆっくりと去ってほしいの。
あなたにいて欲しいなんて言わないわ。

Through the tears of the day of the years 

涙を一日、一年中流したって言わないわ。

後はサビの繰り返しです。

世界中を敵に回しても、あの人との愛を誰にも壊させはしないという、強い意志を持つ女の歌です。

お時間が来たようです。次は水曜日お会いしたいと思います。

ではまた。

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