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2016年3月27日日曜日

Arthur Alexander - You better move on

こんばんは、古い音楽をお届けする音楽文章ラジオのお時間がやって参りました。進行は、津田沼のブックオフでロイ・オービソンを見つけた名久井翔太です。どうぞよろしく。

今回の収穫は、ロイ・オービソンの3枚目のアルバム、『クライング』です。しかも紙ジャケ。


全米で21位を記録したアルバムで、大ヒットした「クライング」、「ラヴ・ハーツ」、「ランニング・スケアード」を始め、ロックンロールの「ダンス」やヴェルヴェッツのセルフカバー「愛しのラナ」、プラターズの「グレート・プリテンダー」を収めています。

アルバムの後半6曲はロイ・オービソンとジョー・メルソンのオリジナルです。

「ダンス」という曲は、コード進行はロックンロールでありながらも、ストリングスが入るあたり、ただのロックンロールではないバラード風の曲に仕上げています。

ロックンロールというと明るいイメージがありますが、ロイの歌声とアレンジだと少し切なく感じさせます。

機会がありましたらお求めくださいまし。

では後半の洋楽和訳コーナーです。

今日の洋楽

今日はアーサー・アレキサンダーのユー・ベター・ムーヴ・オンです。


ロイは明るめの曲でも切なく聴こえます。同じ切ないでも、アーサー・アレキサンダーの場合は知られている曲自体の雰囲気が切ないです。

どう切ないのか、和訳を見るだけでは分からないので実際に聴いてみてください。

You ask me to give up the hand of the girl I love
You tell me I'm not the man she's worthy of
But who are you to tell her who to love?
That's up to her, yes, and the Lord above
You better move on

お前は、俺が好きな娘を諦めろ、と言う。
俺はあの娘に相応しくない、とも言う。
だかお前にあの娘の愛する人を決められる、と言うのか?
いや出来はしない、それは彼女が決める事だ。
だからお前は出て行け。

Well, I know you can buy her fancy clothes and diamond rings
But I believe she's happy with me without those things
Still you beg me to set her free
But, my friend, that will never be
You better move on

お前が綺麗な服やダイヤの指輪を買えるのは知ってる。
だが俺は知ってる、そんなもの無くても彼女は俺といて幸せなんだと。
お前が俺に彼女を手放せと言われても、
それは無理な相談だ。
だからお前が諦めろ。

I can't blame you for lovin' her
But can't you understand, man, she's my girl?
And I'm never gonna let her go
'cause I love her so

お前が彼女を愛してるのを咎めるつもりは無い。
だが知らないのか?彼女は俺の女の子。
俺は彼女を放すつもりなどない。
俺は彼女を愛してるから。

I think you better go, now, I'm gettin' mighty mad
You ask me to give up the only love I've ever had
Maybe I would, oh, but I love her so
Never gonna let her go
You better move on (you better move on)

お前はもう行った方が良い、俺はだんだんと腹が立ってきた。
お前は俺の唯一の彼女を手放せと言う。
そうするかも知れないが、だが俺はあの娘を愛してる。
手放すつもりなどない。
だからお前は諦めろ。

こんな感じです。

金にものを言わせて好きなあの娘を奪おうとするも、「あの娘は俺を愛してるから諦めろ」と強く言う男の歌です。

が、全体的な雰囲気が暗めなので、強く言ってるつもりでもどこか自信無さげに聴こえます。

と言う訳で今日は切ない雰囲気でお送りしました。

お時間が来たようです。次は水曜日の更新です。

ではまた。

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