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2016年10月15日土曜日

Bobby Darin - Beyond the sea

こんばんは、古い音楽をお届けする音楽文章ラジオのお時間がやって参りました。進行は、名久井翔太です。どうぞよろしく。

私はギターが好きです。

しかし時代はどんどんデジタル化します。シンセサイザーが今の流行りのポップスで(全部が全部という訳ではありませんが。あくまでも私見ですので)前面に出てきて、その内、ギターを持った本物のバンドというのが出てこなくなるんじゃないかと危惧しています。

シンセサイザーが悪いという訳ではありません。もちろんシンセサイザーにもシンセサイザーにしか出せない音もあります。しかし、シンセサイザーにギターの代役なぞ勤まるんでしょうか。

ギターにもギターしか出せない音があります。微妙なカッティングの強弱、ベンド、もちろんギターごとの音の違いやアンプによっての音の違い、ギタリストの弾き方の違い。

シンセサイザーでもギターの音を出そうと思えば出せます。ベンドだって微妙に音を変えれば出せるでしょう。しかし、それが100%完璧に再現できるかといえば、私はそうではないと思います。第一、シンセサイザーで色々音をいじくるぐらいならギターを弾いたほうが早いんです。そんなのはギターの音なんかじゃねえんです。

私はどれだけデジタル化されようとも、ギターを弾き続けるでしょう。それは時代を変えるためじゃない。時代に、テメェを変えられないためです。なんて、どこかのCMの受け売りなんですがね。

前半は、ふと、ギターを取るかデジタルに身を置くかふと考えた話でした。

では洋楽和訳のコーナー、そしてあの歌のお名前何ァんてェのです。

今日の洋楽

今日はボビー・ダーリンでビヨンド・ザ・シーです。


この音楽文章ラジオでもまだ紹介してなかった知る人ぞ知るビッグネームです。

ボビー・ダーリンことウォルデン・ロバート・カソットは1936年5月14日、ニューヨークのブロンクスで生まれました。母親が18,19の時の子供です。

ピアノやギター、ドラムや木琴も演奏できましたが、8歳の時に心臓に病を抱え、25歳までしか生きられないだろうという診断でした。

作曲家のドン・カーシュナーとコンビを組み、1956年にデッカ・レコードからシングル「ロック・アイランド・ライン」でデビューしますが、デッカ時代はヒットしませんでした。

アトランティックに移籍して、4枚目のシングル「スプリッシュ・スプラッシュ」がいきなり3位にランクインしました。これを皮切りに、1950年代は「ドリーム・ラヴァー」「クイーン・オブ・ザ・ホップ」「匕首マッキー」などをヒットさせました。

1960年にも、コパカバーナというナイトクラブでのライブが大盛況で、フランク・シナトラが辞めた後、キャピトル・レコードに移籍します。1961年には、サンドラ・ディー清純派女優と結婚しますが、後に破局します。また、1960年代には映画にも出演し、1963年の映画「ニューマンという男」ではアカデミー助演男優賞にもノミネートされる活躍ぶり。

1970年代には自分がMCの番組まで持ちますが、病魔は未だボビーを蝕みつづけていました。1973年10月20日、心臓手術の後、敗血症で37歳という若さでこの世を去りました。

さて、今回のビヨンド・ザ・シーはフランスのLa Merという歌を参考に作られました。

ビヨンド・ザ・シーは映画「ファインディング・ニモ」のエンディングにも使われました。でも最後まで見た人で、あ、あの歌だ、と分かる人いるんでしょうか。

では和訳です。

Somewhere beyond the sea
Somewhere waiting for me
My lover stands on golden sands
And watches the ships that go sailin'

どこか、海の彼方に、
どこかで私を待っている。
私の恋人が金の砂浜で待っている、
そして出て行く船を見ている。

Somewhere beyond the sea
She's there watching for me
If I could fly like birds on high
Then straight to her arms
I'd go sailing

どこか、海の彼方に、
彼女が私を見ている。
鳥の様に高く飛べたのなら、
彼女の腕に飛んでゆくさ。

It's far beyond the stars
It's near beyond the moon

そこは星の彼方よりも遠い。
そこは月の彼方よりも近い。

I know beyond a doubt
My heart will lead me there soon

分かっている、疑いの向こうに、
心は私を導いてくれる。

We'll meet beyond the shore
We'll kiss just as before
Happy we'll be beyond the sea
And never again I'll go sailing

浜辺の向こうで私たちは会う。
昔の様に口づけを交わす。
海の彼方で私たちは幸せになる、
そして私は出て行ったりしないさ。

こんな感じです。

海の向こうで愛する人と…という歌です。

今日はこの辺でお時間です。

ではまた。

2 件のコメント:

  1. 名久井さん

    るもんっくす改め今回はボビーソックス女です。

    ボビーダーリンは、私、最近知ったのですが、一曲聴いただけではまりました。当時の人気は本当にすごかったんだろうと思いました。

    ファインティング・ニモ公開当時、観てたのにエンディング気がつきませんでした。
    自分で探さないと見つけられない名曲はたくさんありますね。。。
    ありがとうございました。

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  2. ボビーソックス女様

    コメントありがとうございます。ボビー・ダーリンは私の持ってるオールディーズのコンピのCDには「電話にご用心」「恋のオンボロ列車」が入っていました。日本でもそれなりに人気があったと思いますがどうでしょう。

    高校の授業でファインディング・ニモを観たのですが、当時ビヨンド・ザ・シーを聴いたばかりで、ニモのエンディングでこれが流れた瞬間に「これだ」と気づいたのは良い思い出です。

    探せばまだまだ古い曲も見つかるかもしれません。

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