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2016年11月4日金曜日

Bo Diddley - Bo Diddley

こんばんは、古い音楽をお届けする音楽文章ラジオのお時間がやって参りました。進行は、名久井翔太です。どうぞよろしく。

早速、洋楽和訳のコーナーです。

今日の洋楽

今日はボ・ディドリーでボ・ディドリーという歌です。





ジャングルビートの生みの親です。↑の動画をご覧いただければお分かりになるかと思います。また、グレッチ社から、自身が使っているシグネチャーモデルのギターも出ている事でも有名です。

ボ・ディドリーことエラス・オサ・ベイツ・マクダニエルは1928年12月30日、ミシシッピ州マッコームで生まれました。

バイオリンを手にして習っていましたが、ジョン・リー・フッカーを聴いて感銘を受けたエラス少年はギターを習い始めます。後のバンドのメンバーにもなる、マラカスのジェローム・グリーンやハーモニカのビリー・ボーイ・アーノルドと、ストリートの演奏活動に勤しみます。

ルイ・ジョーダンやマディ・ウォーターズといったR&Bやブルースのレパートリーを増やしつつ、1955年、チャック・ベリーも在籍しているチェス・レコードからシングル「ボ・ディドリー / アイム・ア・マン」でデビューします。R&Bチャートの1位を取ります。

これを受けてエド・サリヴァン・ショーにも声がかかりますが、演奏予定の「ボ・ディドリー」ではなく当時これもレパートリーにしていた、テネシー・アーニー・フォードのヒット曲「16トン」を歌わされる事を聞いたボ・ディドリーは、当初の予定通り「ボ・ディドリー」を演奏します。本当は「16トン」の方もやるつもりでいましたが、エド・サリヴァンの怒りを買い、番組に呼ばれなくなります。

その後も「クラッキン・アップ」「プリティ・シング」「セイ・マン」「ロードランナー」などをヒットさせます。また、ソングライターとしても、ミッキー&シルヴィアの「ラブ・イズ・ストレンジ」を書いています。

1972年には、グレイトフル・デッドと、また1989年にはストーンズのロン・ウッドとも共演を果たしています。

その後も活動していましたが、2008年6月2日、心不全で79歳に亡くなります。

ボ・ディドリーは前述したジャングル・ビート、シグネチャとなった長方形のギター、そしてバンドには女性のギタリストを置いていた事でも知られています。1950年代、60年代はまだ女性のギタリストは珍しかった時代です。

今回のボ・ディドリーはボ・ディドリー作詞作曲です。童謡の「ハンボーン」という歌にヒントを得て書いたそうです。

では和訳です。

Bo diddley bought his babe a diamond ring,
If that diamond ring don't shine,
He gonna take it to a private eye,
If that private eye can't see
He'd better not take the ring from me

ボ・ディドリーは彼女にダイヤの指輪を買った。
その指輪がキラキラしてなかったら、
探偵の所に持っていく。
探偵が分からなかったら、
俺から指輪を持って行こうとはしないだろう。

Bo diddley caught a nanny goat,
To make his pretty baby a Sunday coat,
Bo diddley caught a bear cat,
To make his pretty baby a Sunday hat

ボ・ディドリーは雌山羊を捕まえた、
彼女に日曜日のコートを贈るために。
ボ・ディドリーはビントロングを捕まえた、
彼女に日曜日の帽子を贈るために。

Mojo come to my house, ya black cat bone,
Take my baby away from home,
Ugly ole mojo, where ya bin,
Up your house, and gone again

モジョが俺の家に来た、黒猫の骨を持って。
俺はベイビーを連れ出して出かけるのさ。
みにくいモジョの爺さん、どこへいたんだい。
あんたの家に来たが、またいないんだぜ。

Bo diddley, bo diddley have you heard? 
My pretty baby said she wants a bird 

ボ・ディドリー、もう聴いたかい。
俺のベイビーは鳥が欲しいというぜ。

こんな感じです。

ボ・ディドリーという男の歌です。言葉遊びも入っていますので、あまり深い意味はないです。

ボ・ディドリーという名前ですが、エラス少年が青年の時、ディドリー・ボーという楽器があって、そこから名前のヒントを得ています。

今日はこの辺でお時間です。

ではまた。

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