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2016年12月6日火曜日

Hank Williams - Kaw-Liga

こんばんは、古い音楽をお届けする音楽文章ラジオのお時間がやって参りました。進行は、名久井翔太です。どうぞよろしく。

早速、洋楽和訳のコーナーです。

今日の洋楽

今日は、ハンク・ウィリアムスでカウ・ライジャです。




ハンク・ウィリアムスとフレッド・ローズの作品です。何とシングル発売が1953年1月という、前にこのブログでも紹介した「この世を生きて出られない」の後です。

では和訳です。

KAW-LIGA, was a wooden Indian standing by the door
He fell in love with an Indian maid over in the antique store
KAW-LIGA - A, just stood there and never let it show
So she could never answer "YES" or "NO".

カウ・ライジャ、ドアの前に置かれている木彫りのインディアン。
向かいの骨董品の人形に恋をした。
カウ・ライジャ、ただそこに立って姿を見せなかった。
だから人形は返事ができなかった。

He always wore his Sunday feathers and held a tomahawk
The maiden wore her beads and braids and hoped someday he'd talk
KAW-LIGA - A, too stubborn to ever show a sign
Because his heart was made of knotty pine.

日曜日の毛皮にトマホークを携えていた。
人形は綺麗なビーズにお下げ髪だった、
いつか話せると思っていた。
カウ・ライジャ、頑なにサインを出さなかった、
彼の心は硬いマツの木でできていた。

Poor ol' KAW-LIGA, he never got a kiss
Poor ol' KAW-LIGA, he don't know what he missed
Is it any wonder that his face is red
KAW-LIGA, that poor ol' wooden head.

哀れなカウ・ライジャ、キスもされず、
哀れなカウ・ライジャ、何を失ったかわからない。
彼の顔が赤くなるのに何が不思議なのか?
カウ・ライジャ、哀れな木の頭のあいつ。

KAW-LIGA, was a lonely Indian never went nowhere
His heart was set on the Indian maiden with the coal black hair
KAW-LIGA - A, just stood there and never let it show
So she could never answer "YES" or "NO".

カウ・ライジャ、寂しいインディアンはどこにも行かなかった。
あの炭のような黒い髪の人形に恋をしていたから。
カウ・ライジャ、ただそこに立って姿を見せなかった。
だから人形は返事ができなかった。

Then one day a wealthy customer bought the Indian maid
And took her, oh, so far away, but ol' KAW-LIGA stayed
KAW-LIGA - A, just stands there as lonely as can be
And wishes he was still an old pine tree.

ある日金持ちが人形を買ったのさ、
人形は遠くに連れてかれ、カウ・ライジャは置いてけぼり。
カウ・ライジャ、とっても寂しく立っている。
マツの木にまだなれたなら、と思っていた。

Poor ol' KAW-LIGA, he never got a kiss
Poor ol' KAW-LIGA, he don't know what he missed
Is it any wonder that his face is red
KAW-LIGA, that poor ol' wooden head.

哀れなカウ・ライジャ、キスもされず、
哀れなカウ・ライジャ、何を失ったかわからない。
彼の顔が赤くなるのに何が不思議なのか?
カウ・ライジャ、哀れな木の頭のあいつ。

こんな感じです。

奥手なインディアン人形、カウ・ライジャの悲しき恋歌です。人形ですからうんともすんとも言わないはずなんですが、人形というのを抜きにしても、インディアンと白人という、その当時はまだタブー的なものがあったと思います。ハンク・ウィリアムスはそんな現状を憂いてこの歌を作ったんでしょうか。

今日はこの辺でお時間です。特集のクリスマスソング、通常の洋楽和訳、どちらもリクエスト募集中でございます。ある方は是非コメント欄に記入よろしくお願いします。

ではまた。

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