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2018年3月24日土曜日

The Who - I can’t explain

こんばんは、古い音楽をお届けする音楽文章ラジオのお時間がやって参りました。進行は、名久井翔太です。どうぞよろしく。

早速、洋楽和訳のコーナーです。

今日の洋楽

Big Name特集4回目の今日は、ブリティッシュ・インヴェイジョンのBig Name、ザ・フーでアイ・キャント・エクスプレインです。



ピート・タウンゼンド作曲です。1965年のシングルで、イギリスのチャートで8位を記録しました。

ザ・フーはイギリスの四人組のバンドです。ザ・ビートルズ、ザ・ローリング・ストーンズ、ザ・キンクスと並ぶ、「イギリス四大バンド」の一つです。

メンバーは以下の通りです。

•ロジャー・ダルトリー (Roger Harry Daltrey, v)
•ピート・タウンゼンド (Peter Dennis Blandford Townshend, g)
•ジョン・エントウィッスル (John Alec Entwistle, b)
•キース・ムーン (Keith John Moon, d)

元はロジャー・ダルトリーが板金工として働く側で結成していたザ・ディトゥアーズが前身でした。そのバンドにジョン・エントウィッスル、ピート・タウンゼンド、そしてキース・ムーンが入ってくる前のドラマー、ダグ・サンダムが入ってきました。リードギターだったロジャーは、仕事でしばしば手を負傷していたため、後にボーカル専任になります。

1964年、同じバンドがいた事が分かり、バンド名の変更を余儀なくされる事になり、一旦ザ・フーに決まりました。その頃ダグ・サンダムと他のメンバーで衝突が起こり、ダグ・サンダムは脱退します。しばらくつなぎのドラマーを加入させていましたが、あるギグで客席から「俺のツレの方が上手い」といってキース・ムーンを紹介されました。

ザ・フーのパブリシストとして、フリーランスで活動していたピーター・ミーデンが雇われフォンタナ・レコードと契約を取り付けたザ・フーは「ザ・ハイ・ナンバーズ」と名前を変えデビューしましたが、ミーデンのやり方に不満を覚え、ミーデンから手を引くことを決めました。

そしてその年の10月に、EMIのオーディションを受け不合格になるものの、プロデューサーのシェル・タルミーの目に留まり、プロデュース契約を結び、翌月にはブランズウィックとのレコード契約の時に、「ザ・フー」に戻りました。

1965年に発売された「アイ・キャント・エクスプレイン」は大ヒットとなり、その年発売された3枚目の「マイ・ジェネレーション」は全英第2位を記録する大ヒットとなり、ザ・フーの人気は急上昇になりました。

ですが、バンド内のいざこざは絶えず、ロジャーとそれ以外の3人のメンバーで、3人のメンバーのドラッグ使用に関して衝突が起こり、あわやロジャーが脱退するのでは、という状態にまでなりましたが、「マイ・ジェネレーション」の大ヒットやマネージャー・プロデューサーの説得により脱退を回避しました。

1967年にアメリカのモンタレー・ポップ・フェスティバルに出演して、ギター、ドラムセットの破壊という派手なパフォーマンスを披露しました。それを見たジミ・ヘンドリックスはギターに火をつけるという軽く飛び越えるパフォーマンスを披露したほどです。

アメリカでの人気は高いものの、本国イギリスではあまり人気が出ず、これ以上ヒットが出せないなら解散、という事態に追い込まれましたが、ピート・タウンゼンドが構想を練ってきたロックオペラ『トミー』の成功により、再びバンド人気が上がりました。

1975年にはロックオペラ第二弾として『四重人格』を発表して、これも大ヒットしましたが、ザ・フーはこれを境に人気が落ちていきます。メンバーに支払われる未払いの印税の発覚や、離婚したキース・ムーンの酒癖が悪化してしまいます。

さらには、長年のドラッグの使用により、キースの健康状態は悪くなり、長期のツアーが組めなくなり、ザ・フーはアルバム制作に限定した活動を行います。また、兼ねてから取りざたされていたロジャーとピートの対立がまた起こり、解散説が流れるなど、1970年代後半のザ・フーは崖っぷちの状態でした。

しかし、そんな1978年9月7日、ポール・マッカートニー主催のパーティーに出席した次の日、オーバードーズにより32歳で死亡しました。これに対しザ・フーは、バンドを存続させる意思を表明しました。

キース亡き後入って来たのは、元フェイセズのドラマー、ケニー・ジョーンズでした。が、ザ・フーは彼のプレイが気に入らず、さらに家庭内でトラブルを抱えていたピートがこの時またドラッグにハマり、ロジャーは「ツアーでのプレッシャーを取り除いてあげたかった」と言い、1984年のピート脱退を受けて、ザ・フーは解散します。

1985年のライヴ・エイドで再結成し、活動を再開しました。また1990年にはロックの殿堂入りを果たしました。

2002年6月27日、ジョン・エンドウィッスルが全米ツアーを控えて、宿泊していたラスベガスのホテルで薬物摂取による心臓発作で57歳で死亡しました。(この死は一説には腹上死という説が流れており、◯◯に◯○◯◯◯をされて◯◯した時に昇天して自分も昇天した、という説があります。分かるかな〜?笑)

残されたメンバーは悩んだ末、過去に共演した事があるピノ・パラディーノをベースに加え活動を続けました。

現在もベストアルバム『ヒッツ50』のツアーが終わったら解散するかもしれない、とピートが発言していますが、それとなく活動を続けています。

今回のアイ・キャント・エクスプレインは、キンクスを意識して作られたと言われており、ロジャー・ダルトリーは「録音するのにためらいがあった」と話しています。

バックコーラスにはアイヴィー・リーグという三人組のボーカルグループが、そしてギターにはジミー・ペイジが参加しています。

長くなりましたが、和訳をご覧下さい。

Got a feeling inside (Can't explain)

It's a certain kind (Can't explain)

I feel hot and cold (Can't explain)

Yeah, down in my soul, yeah (Can't explain)


この気持ち、説明できない。

確かなものなんだ、説明できない。

暑いし寒い、説明できない。

俺の魂の中さ、説明できない。


I said (Can't explain)

I'm feeling good now, yeah, but (Can't explain)


そうさ、説明できない。

気分が良いぜ、でも説明できない。


Dizzy in the head and I'm feeling blue

The things you've said, well, maybe they're true

I'm gettin' funny dreams again and again

I know what it means, but


めまいがしてブルーな気分さ。

君が言ったことは、みんな本当だろうね。

おかしな夢をまた見ちゃうんだ。

何なのか分かってるけど。


Can't explain

I think it's love

Try to say it to you

When I feel blue


説明できない。

多分恋だと思う。

俺がブルーな時、

君に伝えようとしてる。


But I can't explain (Can't explain)

Yeah, hear what I'm saying, girl (Can't explain)


でも、説明できない。

俺の言うこと聞いてくれ。


Dizzy in the head and I'm feeling bad

The things you've said have got me real mad

I'm gettin' funny dreams again and again

I know what it means but


めまいがして最悪な気分さ。

君が言ったことは俺を怒らせる。

おかしな夢をまた見ちゃうんだ。

何なのか分かってるけど。


Can't explain

I think it's love

Try to say it to you

When I feel blue


説明できない。

多分恋だと思う。

俺がブルーな時、

君に伝えようとしてる。


But I can't explain (Can't explain)

Forgive me one more time, now (Can't explain)


でも説明できない。

もう一回許してくれよ。


I said I can't explain, yeah

You drive me out of my mind

Yeah, I'm the worrying kind, babe

I said I can't explain


説明出来ないんだよ。

おかしい気持ちになっちまう。

心配性なんだよ。

説明出来ないんだよ。


こんな感じです。

今日はこの辺でお時間です。洋楽和訳のリクエスト・感想ございましたらコメントくださいませ。

ではまた。

2 件のコメント:

  1. 初期の Who の Whoたることを証明するような Whoらしい曲ですね。

    初期ではこれと The seeker (イントロギターリフが痺れます)
    が好きです。

    円熟期  Who's next に収録の「 Behind blue eyes 」 の和訳を是非お願いいたします。
    これはダルトリーが一番好きっ♡と公言してる曲ですね。

    The Kinks、 The Who、 The Small faces が私の3大ロック金字塔です。(リアルタイムでは90s オルタナファンです)

    とくに WHo はもっさい男くささが魅力です。

    キース、もロジャーもタウンゼンドもみんなキャラが立っていて好きですが、
    影の立役者、エントウィッスルに注目するようになったのは
    最近になって「The Quick one」をフルアルバムで聴き込んでからです。
    彼のファッションセンス、好きです。

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  2. 先ほどのコメントの補足訂正です。

    John Entwistle が他メンバーが映画で忙しかった時期に
    未発表曲を編集したのは 「ODDS& SODS 」(邦題 :不死身のハードロック 笑 )でしたね、失礼いたしました!

    最近この ODDS& SODS と A Quick one をヘビロテしていたのでごっちゃになっていました;;;

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