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2019年9月21日土曜日

Bob Dylan - Love minus zero / no limit

こんばんは、古い音楽をお届けする音楽文章ラジオのお時間がやって参りました。進行は、名久井翔太です。どうぞよろしく。

早速、洋楽和訳のコーナーです。

今日の洋楽

今日はボブ・ディランでラヴ・マイナス・ゼロ/ノー・リミットです。



ボブ・ディラン作曲です。1965年のアルバム『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』収録曲です。

相変わらず訳しても意味が分からない、ボブ・ディランの曲です。

まずタイトルが数式みたいになってるんですよね。「愛-0/♾」ってなるんですけど、その数式の答えは?といわれると、「愛は計算出来ない」ってなるんでしょうか。

この歌は、ボブ・ディランの最初の妻、サラ・ローンズに向けて書いたそうですが、その事から思慮深い彼女の事を難しく歌った歌、という風に私は解釈します。

では和訳です。

My love she speaks like silence
Without ideals or violence
She doesn't have to say she's faithful
Yet she's true, like ice, like fire

俺の彼女は静かに話す、
理想も無ければ口論にもならない。
何も言わなくても良い、彼女は誠実だ。
彼女が氷や炎のように正直さ。

People carry roses
And make promises by the hours
My love she laughs like the flowers
Valentines can't buy her

みんなはバラを送って、
彼女にデートを申し込む。
彼女は花のように微笑む。
バレンタインだって彼女を買えやしない。

In the dime stores and bus stations
People talk of situations
Read books, repeat quotations
Draw conclusions on the wall

10セントストアやバス停で、
みんなは世の中の状況を話し合う。
本を読んで、解読しあって、
結果を壁に書くんだ。

Some speak of the future
My love she speaks softly
She knows there's no success like failure
And that failure's no success at all

ある人は未来を語る。
彼女は優しく話しかける。
彼女は、失敗のような成功なんて無いって知ってるし、
その失敗は成功なんかじゃないって事も。

The cloak and dagger dangles
Madams light the candles
In ceremonies of the horsemen
Even a pawn must hold a grudge

外套と小刀がぶら下がり、
夫人はロウソクに火を灯す。
歩兵が恨みを抱く、
騎手のセレモニーの為に。

Statues made of match-sticks
Crumbles into one another
My love winks, she does not bother
She knows too much to argue or to judge

マッチ棒で出来た彫像が、
一つに粉々になる。
彼女は瞬きして、気にしていない。
抗議や審判について知り過ぎている。

The bridge at midnight trembles
The country doctor rambles
Bankers' nieces seek perfection
Expecting all the gifts that wise men bring

夜中の橋が震え、
田舎の医者は散歩する。
銀行員の姪は完璧を求め、
賢者達がくれる物に期待をしている。

The wind howls like a hammer
The night blows rainy
My love she's like some raven
At my window with a broken wing

金槌のように風が吠え、
冷たく吹き、雨が降る。
彼女はまるでカラスのようだ、
折れた翼を俺の窓で休ませながらいるんだ。

こんな感じです。

今日はこの辺でお時間です。洋楽和訳のリクエスト・感想ございましたらコメントくださいませ。

前にお知らせした通り、9/22から9/24まで更新をお休みさせて頂きます。何卒、ご了承下さいませ。

ではまた。

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