ページ

2019年10月1日火曜日

Gene Clark - Echoes

こんばんは、古い音楽をお届けする音楽文章ラジオのお時間がやって参りました。進行は、名久井翔太です。どうぞよろしく。

今日一番の話題といえば、消費税が10%になった事じゃないでしょうか。

増税直前の昨日、あるテレビ番組で電子マネー決済のサービスについて色々紹介されていました。

友達を紹介したら1000円分の電子マネーがプレゼントされたり、当たりが出たら何円分か貰えたりして。

私も、電子マネー自体は否定などはしませんが、マネーとはいえ現実に見えないお金ですから、口座の許す限りいくらでも使えてしまう、というのが怖いですね。お金の管理というのも大事になって来ますよね。

クレジットカードの決済でさえほとんどやらないですから、全然電子マネーに対して知識が無いのと同じですね。

でもいずれ、「日本総電子マネー化」みたいな事になったら、否が応でも自分も対応しなければならない、と考えると、あまり呑気に構えていられないです。

このブログも実は消費税が5%だった時からやっています。知ってました?

始めたのが2013年12月あたりでしたから、そこから消費税が8%に上がったのが2014年、元号が変わったのが今年の5月から。そして今日、10%に増税、という時代の流れとともにこのブログも歩んできた、という訳です。

このブログも時代の流れに逆らえないもので、ブログ見学料としていくらか徴収しようかな、と考えています。

…嘘です。増税ジョークです。

では、洋楽和訳のコーナーです。

今日の洋楽

今日はジーン・クラークでエコーズです。




ジーン・クラーク作曲です。1966年のシングルです。また1967年のアルバム『ジーン・クラーク・ウィズ・ザ・ゴスディン・ブラザーズ』収録曲です。

ジーン・クラークこと、ユージーン・ハロルド・クラーク(Eugene Harold Clark)は、1944年11月17日、ミズーリ州ティプトン生まれのシンガーソングライターです。

初期のザ・バーズのメンバーとして、「すっきりしたぜ」「セット・ユー・フリー・ディス・タイム」「シー・ドント・ケア・アバウト・タイム」等多数の曲を書いています。

幼い頃にカンザスシティに移り、そこでハーモニカやギターを習い、11歳の頃にはすでに作曲を始めていたといいます。

いくつものバンドを経た後、1963年8月に、ケニー・ロジャースキム・カーンズバリー・マクガイアや後のアソシエイションのメンバーになるラリー・ラモスもいたフォーク・グループ「ザ・ニュー・クリスティ・ミンストレルズ」に加入します。が、ビートルズの出現によりロックに目覚め、翌1964年にグループを抜けます。

ロサンゼルスに移り、ロジャー・マッグィン(当時ジム・マッグィン)と意気投合した2人はピーター&ゴードンのようにデュオを組み、活動を始めます。そのデュオにデヴィッド・クロスビーマイケル・クラークが加わり、バンドとして活動するようになります。

ロジャーとマイケルのポジションは固定してましたが、当時はジーンはリズムギター、デヴィッドがベースでしたが、ベースが下手という事が分かり、クリス・ヒルマンが加わります。そしてジーンはボーカルとパーカッション、デヴィッドがリズムギターに変わります。この5人でザ・バーズになり、1965年にデビューします。

翌1966年、バーズ3枚目のアルバム『フィフス・ディメンジョン』作製中に、飛行機恐怖症のためグループを抜け、ソロ活動を始めます。

それまでのバーズのオリジナル曲の半分以上はジーン・クラークが書いていましたが、脱退した事により、ジーンのソングライティングに影響を受けたロジャーやデヴィッド、クリスの3人がオリジナル曲を書き始めます。

1967年に出したデビューアルバムが前述したゴスディン・ブラザーズとの競演盤でした。ゴスディン・ブラザーズは、クリス・ヒルマンとかつて「ザ・ヒルメン」というブルーグラスのグループで一緒に活動していました。その縁もあってか、そのアルバムでもクリスがベースを演奏し、さらにドラムスにマイケルが加わっています。

1968年、ザ・バーズが5枚目のアルバム『名うてのバーズ兄弟』作製中にデヴィッドが脱退し、一時的にバーズに加わります。

1972年には、ロジャー以外のカントリーロック時代のメンバーが抜けたザ・バーズに、デヴィッド、クリス、マイケルと再び加わります。

1978年頃には、ロジャーとクリスの3人のユニット「マッグィン・クラーク&ヒルマン」を結成します。

その後もソロ活動を行いますが、1988年頃からアルコール依存性になり体調を崩し始めます。

1991年1月にザ・バーズがロックの殿堂入りした事で、三度バーズのオリジナルのメンバー5人が集まりパフォーマンスをやりました。その4ヶ月後の5月24日、出血性潰瘍のため、46歳で亡くなりました。

今回はエコーズという歌を和訳しましたが、中々訳しても難解です。自分の過去の体験と不安が混じり合ったような歌だと思いますが…。

ジーン・クラークのアルバムは日本語の解説や訳詞も載っているそうですから、是非とも見てみたいです。

では和訳です。

On the streets you look again

At the places you have been

Or the moments that you thought, where am I going

Though the walls are like the dead

They reflect the things you've said

And the echoes in your head continue showing


通りで、君は再び見る、

君が昔居た場所を、

それか俺がどこに行くのかを考えている瞬間を。

壁が廃れているように見えても、

君の言葉を反射するんだ、

そして君の頭の木霊はずっと見せ続けるんだ。


Near the castles you can build

Out of dreams you half fulfilled

Won't keep out all of the ill wind that is blowing

And you look, still, for a trace

Of an opening in a place

Where you find the life that you were used to knowing


城の近くで、君は築ける、

夢の外で、君は半分満足している状態が、

君を、病の風の吹く中から出させてくれないだろう。

そしてまだ君は足跡を見つめる、

その場所の入口を見つめる、

君がそうだと思っていた人生を見つけた所で。


You can walk out in the night

And be sure that it's all right

To exaggerate the world that's only being

You can watch Regina dance

Through the crystal panes of glass

Yet you know that there's so much that she's not seeing


夜に出歩いても良いんだ、

大丈夫だと確信するんだ、

世界はただ存在するだけだと誇張するって事を。

レジーナが踊るのを見れるんだ、

水晶の窓ガラスの中で。

彼女が見てない物を君は既に知っているんだ。


Still, you hold one precious thought

After all this time you've sought

That she might be just protecting what she longs for

And her eyes are veiled with black

'Cause she plays she can look back

At the love she wanted so but says is no more


まだ、君は大切な考えを持って、

やっと探していた物を見つけた、

彼女は待ち望んでいる物をただ守っているだけだと。

そして彼女の瞳は黒く覆われた。

彼女は遊べるし、振り返られる、

彼女が欲しがっていた愛に。でももう無いんだ。


The lights go on, commence the cold

As your senses will be sold

To the parrot watchers mimicking no reasons

To pretend that what they are

From the fact completely far

While the truth may be betrayal, lies and treason


灯りが点き、寒くなってきた、

君の感覚が売られる時に、

何の理由もなく真似ているオウムを見ている人に。

彼らが何者かを欺き、

現実から自らを遠ざける、

その真実が裏切り、嘘をつくと思われる間。


Build their towers in the sand

Down the roads of their command

When the kingdom is the innocence they're stealing

And infection easily spreads

To the searching, twisted heads

As they team up to tear down each others feeling


彼らの塔を砂で作ろう、

彼らの指示でその道に作ろう、

その王国が、彼らの盗む純真である時に。

そして伝染病は早く広まる、

探し求め、混乱する人に。

お互いの気持ちを引き裂こうと集まる時に。


こんな感じです。


今日はこの辺でお時間です。洋楽和訳のリクエスト・感想ございましたらコメントくださいませ。


ではまた。

0 件のコメント:

コメントを投稿