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2019年12月27日金曜日

Bob Dylan - Sad eyed lady of the Lowlands

こんばんは、古い音楽をお届けする音楽文章ラジオのお時間がやって参りました。進行は、名久井翔太です。どうぞよろしく。

今日は今年最後の金曜日ですね。

今日和訳をお届けする洋楽は歌詞が非常に長いです。今年最後の長い歌です。

では、洋楽和訳のコーナーです。

今日の洋楽

今日はボブ・ディランで「ローランドの悲しい目の乙女」です。




ボブ・ディラン作曲です。1966年のアルバム『ブロンド・オン・ブロンド』収録曲です。

10分以上ある曲です。発売された当時はCDではなくLPというレコード盤でして、二枚組になっていました。あまりにも長い為なのか、ボブ・ディランがこの歌に対する思いというものがある為なのか、LP2枚目の片面にはこの歌だけしか収録されていません。

収録曲は以下の通りです。済とついているものは、既にこのブログで和訳済です。

A-Side (LP1枚目)
•Rainy day woman #12 & 35
•Pledging my time 済
•Visions of Johanna 済
•One of us must know 済

B-Side
•I want you
•Stuck inside of Mobile with the Memphis blues again
•Leopard-skin pillbox hat
•Just like a woman 済

C-Side(LP2枚目)
•Most likely you go your way and I’ll go mine 済
•Temporary like Achilles
•Absolutely sweet Marie
•4th time around
•Obviously 5 believers

D-Side
•Sad eyed lady of the Lowlands (!!) 済

当時付き合っていたサラ・ローンズの事を思って書いた歌と言われています。ローンズのスペルはLowndsとなりますから、Lowlandsと似ている、と指摘されます。

ジョーン・バエズがカバーしています。

では和訳です。長いですので心して見て下さい。

With your mercury mouth in the missionary times

And your eyes like smoke and your prayers like rhymes

And your silver cross, and your voice like chimes

Oh, who do they think could bury you?


この伝道の時代における雄弁の神のような口、

煙のような瞳に、歌のような祈り、

銀の十字架に、鐘の音のような声を携えて、

誰が貴女を埋める事ができる?


With your pockets well protected at last

And your streetcar visions which you place on the grass

And your flesh like silk, and your face like glass

Who could they get to carry you?


最後まで破れる事のないポケット、

そして貴女が草の上に置いた路面電車から見る景色、

貴女の絹のような肌、ガラスのように綺麗な顔を持って、

誰が貴女をさらっていける?


Sad-eyed lady of the lowlands

Where the sad-eyed prophet says that no man comes

My warehouse eyes, my Arabian drums

Should I put them by your gate

Or, sad-eyed lady, should I wait?


低地の、悲しい瞳をした貴女、

そこで、悲しい瞳をした予言者が男なんて誰も来やしないと言う。

私の倉庫のような瞳、アラビアの太鼓、

君の門に置くべきだろうか、

それとも、私は待つべきか、悲しい瞳の貴女?


With your sheets like metal and your belt like lace

And your deck of cards missing the jack and the ace

And your basement clothes and your hollow face

Who among them can think he could outguess you?


金属のようなシーツに、レースのようなベルト、

ジャックとエースが欠けたトランプ1組、

君の地面にいる時の服に、虚ろな顔で、

あの中の誰が貴女の動きを予測出来るだろうか?


With your silhouette when the sunlight dims

Into your eyes where the moonlight swims

And your match-book songs and your gypsy hymns

Who among them would try to impress you?


太陽の光が弱くなる時の貴女の影、

月の光が揺れる貴女の瞳、

そして貴女のブックマッチが歌い、ジプシーが賛美歌を歌う。

この中で誰が貴女に印象づけられるだろう?


Sad-eyed lady of the lowlands

Where the sad-eyed prophets say that no man comes

My warehouse eyes, my Arabian drums

Should I put them by your gate

Or, sad-eyed lady, should I wait?


低地の、悲しい瞳をした貴女、

そこで、悲しい瞳をした予言者が男なんて誰も来やしないと言う。

私の倉庫のような瞳、アラビアの太鼓、

君の門に置くべきだろうか、

それとも、私は待つべきか、悲しい瞳の貴女?


The kings of Tyrus with their convict list

Are waiting in line for their geranium kiss

And you wouldn't know it would happen like this

But who among them really wants just to kiss you?


服役囚のリストを持ったタイラスの王達が、

ゼラニウムのような娘の口づけの為に並んで待っている。

そして貴女もこんな事が起きるなど知らなかっただろう、

だけど、あの中で誰が貴女にキスしたいと思うのだろう?


With your childhood flames on your midnight rug

And your Spanish manners, and your mother's drugs

And your cowboy mouth and your curfew plugs

Who among them do you think could resist you?


貴女のひざ掛けに、子供の頃の炎が移り、

スペインの慣習に、貴女の母親の薬、

貴女のカウボーイのような口に、外出禁止令のプラグ、

あの中で誰が貴女に打ち勝つのだろう?


Sad-eyed lady of the lowlands

Where the sad-eyed prophets say that no man comes

My warehouse eyes, my Arabian drums

Should I leave them by your gate

Or, sad-eyed lady, should I wait?


低地の、悲しい瞳をした貴女、

そこで、悲しい瞳をした予言者が男なんて誰も来やしないと言う。

私の倉庫のような瞳、アラビアの太鼓、

君の門に置くべきだろうか、

それとも、私は待つべきか、悲しい瞳の貴女?


Oh, the farmers and the businessmen they all did decide

To show you where the dead angels are that they used to hide

But why did they pick you to sympathize with their side?

How could they ever mistake you?


農家にビジネスマンは、既に決心した、

彼らが隠れ蓑にしていた、死んでいる天使を貴女に見せる事を。

でも何故彼らは、同調してもらう為に貴女を選んだのか?

何故彼らは貴女と食い違うのか?


They wished you'd accepted the blame for the farm

But with the sea at your feet and the phony false alarm

And with the child of the hoodlum wrapped up in your arms

How could they ever have persuaded you?


彼らは、貴女に農場の責任をなすりつけたかったんだ、

だが、貴女の足元の海、そして嘘の報告、

そしてチンピラの子供を貴女に抱かせたままで、

誰が貴女を説得できる?


Sad-eyed lady of the lowlands

Where the sad-eyed prophets say that no man comes

My warehouse eyes, my Arabian drums

Should I leave them by your gate

Or, sad-eyed lady, should I wait?


低地の、悲しい瞳をした貴女、

そこで、悲しい瞳をした予言者が男なんて誰も来やしないと言う。

私の倉庫のような瞳、アラビアの太鼓、

君の門に置くべきだろうか、

それとも、私は待つべきか、悲しい瞳の貴女?


With your sheet-metal memory of Cannery Row

And your magazine husband who one day just had to go

And your gentleness now, which you just can't help but show

Who among them do you think would employ you?


缶詰通りで生まれた板金のような思い出、

いつの日か行くべきだった雑誌のような夫、

いつでも見せずにはいられない貴女の優しさで、

あの中で誰が貴女を雇えるのだろう?


Now you stand with your thief, you're on his parole

With your holy medallion and your fingertips now that fold

And your saintlike face and your ghostlike soul

Who among them could ever think it could destroy you?


貴女は盗賊と共に立ち、彼の仮釈放に付き合う、

その指先で包む聖なるメダリオンに、

貴女の聖女のような顔に、幽霊のような魂で、

あの中で誰が貴女を打ち破れる?


Sad-eyed lady of the lowlands

Where the sad-eyed prophets say that no man comes

My warehouse eyes, my Arabian drums

Should I leave them by your gate

Or, sad-eyed lady, should I wait?


低地の、悲しい瞳をした貴女、

そこで、悲しい瞳をした予言者が男なんて誰も来やしないと言う。

私の倉庫のような瞳、アラビアの太鼓、

君の門に置くべきだろうか、

それとも、私は待つべきか、悲しい瞳の貴女?


こんな感じです。

今日はこの辺でお時間です。洋楽和訳のリクエスト・感想ございましたらコメントくださいませ。

ではまた。

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