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2020年5月11日月曜日

Dave Dudley - Vietnam blues

こんばんは、古い音楽をお届けする音楽文章ラジオのお時間がやって参りました。進行は、名久井翔太です。どうぞよろしく。

早速、今日のボブ・ディランのコーナーです。


今日のボブ・ディラン

5月11日(月)


~Everything passes
Everything changes
Just do what you think you should do~

~すべては行き過ぎ
すべては変わり
自分がやらなければならないと思うけどことをやるだけ~

「To Ramona」より

今日の洋楽

今日はデイヴ・ダドリーでベトナム・ブルースです。



クリス・クリストファーソン作曲です。1966年のシングルで、カントリーチャートで12位を記録しました。

ホワイトハウスで行われたベトナム人の抗議について、自分自身の戦争への考えを述べた歌です。

歌、というよりは話のように聞こえますが、これはトーキング・ブルースという物で、シンプルなコード進行に乗せて、色々な事を歌じゃなくて喋りでつらつらと語っていく、という形式の歌です。

ボブ・ディランやタウンズ・ヴァン・ザント、また業種は違いますが、古舘伊知郎がやっています。

では和訳です。

I was out on the leave at the time just duckin' the fog nosin' around like a hungry dog
In that crazy place called Washington DC
I saw a crowd of people on the White House lawn all carrying signes about VietNam
So I went over to see what was goin' on
It was a strange looking bunch but then I never could understand some people

俺は休暇中だった、靄を払い、腹を空かせた犬の様に嗅ぎ回ってた、
ワシントンD.C.っていうクレイジーな場所で。
ホワイトハウスの芝生で群衆を見かけた、ベトナムに関する署名を持っていた。
だから何があったのか見に行った。
変わった見かけの奴らだった、そして何人かの人々は俺には理解出来なかった。

Oh a fellow came to me with a list in his hand he said we're gatherin' names to send
The telegram of sympathy then he handed me a pen
I said I reckon this is goin' to kids and wives
My friends over there who're givin' their lives
He said ah ah buddy this is goin' to Ho-Chi-Min
I said Ho-Chi who he said Ho-Chi-Min people's leader North VietNam

一人が俺の所にリストを持って来てこう言った、「私達は弔電を送る為に、署名を集めています。」そして彼はペンを俺に渡した。
俺は言った「ああ、子供達や奥さんの所に行くんだな。」
そして彼は言った「これはホーチミンの所に行くんです。」
俺「ホーチ?誰だそれは?」彼「ホーチミン、北ベトナムのリーダー、ホーチミンです。」

Oh I wasn't really sure I was hearin' him right
I though I'd better move before I got in a fight
Cause my ears were hurtin' and my pulse started hit my lick
Then I thought of another telegram that I've just read
Tellin' my buddy's wife that her husband was dead
It wasn't too long till I was feelin' downright sick

彼の言葉をちゃんと聞けていたのか自信が無い。
この抗争に巻き込まれる前に離れるべきだった。
俺の耳は傷つき、脈拍も上がって来た。
そして俺が読んだ他の電報の事を考えた、
俺の友達の妻に向けられた物で、その夫が亡くなったと。
完璧に気分が悪くなるまでに時間はかからなかった。

Another held the sign that said we won't fight
I thought to myself boy ain't that right
To leave a lot of our soldiers die instead
I said it's a shame that every man who ever died up there that far off land
Was dyin' for that you wouldn't have to wake up dead
Course he looked at me like I was kinda crazy just another warmonger

他の奴の署名は「我々は戦わない」という物だった。
俺は自分自身で考えた、「いや、他の奴らを犠牲にして置いて行くのは間違ってるぞ」と。
俺は言った、「死にかけたまま生きる必要など無いとして、母国から遠く離れた所で死んで行く奴がいるのは恥だと思わないのか。」と。
勿論、そいつは俺を見て、狂った主戦論者だ、と思ったろうな。

Oh I left that place and I went downtown and hit first bar that I'd found
To cool myself off and pacify my brain
You see I was on orders to VietNam little old place just north to Saigon
Had about an hour to catch myself a plane
So all I mean to say is I don't like dyin' either but man I ain't gonna crawl

だから俺はその場所を離れ、最初に見つけたバーに入った。
自分自身を、脳を落ち着かせようとした。
俺はベトナムに徴兵に行っていた、サイゴンの北に行ったのさ。
飛行機を捕まえるのに1時間はかかったぜ。
俺が言いたいのは、死にたくは無いが、這いつくばったりはしないぜ、って事さ。

こんな感じです。

今日はこの辺でお時間です。洋楽和訳のリクエスト・感想ございましたらコメントくださいませ。

ではまた。

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