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2020年10月28日水曜日

Gene Clark - Life’s greatest fool

こんばんは、古い音楽をお届けする音楽文章ラジオのお時間がやって参りました。進行は、名久井翔太です。どうぞよろしく。

早速、今日のボブ・ディランのコーナーです。

今日のボブ・ディラン

10月28日(水)



~Everybody sees themselves
Walkin’ around with no one else~

~誰もが自分だけが生き残って
人っ子一人いないあたりを歩き回ってる夢を見ている~

「Talkin’ World Wide War lll blues」より

今日の洋楽

今日はジーン・クラークでライフズ・グレイテスト・フールです。



ジーン・クラーク作曲です。1974年のアルバム『ノー・アザー』収録曲です。

このアルバムにおいて、前に紹介した「サム・ミスアンダースタンディング」はゴスペル風なバラード、「ノー・アザー」はサイケな雰囲気、「シルヴァー・レイヴン」は暗いフォークソング、といった感じです。

今回の曲も、その2つのイメージとはまた違う感じです。ジーン・クラークには珍しい明るい感じの曲調です。

勝ち負けを強制的に決めたり、気分によって人生が左右される人間なんて…愚か者じゃ無いのか、という歌です。明るい感じで歌うからギャップみたいなものが生まれるんだと思います。

では和訳です。

Some walk out winners of those who've lost

Can it be said at any price this is the cost

Hard is perception, easier is blame

Is this the only life for everyone

Is it the same


敗者の前から、勝者が立ち去る。

どんな値段をつけられようと、これは必要な事なのか?

理解力は薄れて、非難を受けやすくなる。

こんな人生だけしか送れないのか、

みんな同じなのだろうか?


Children laugh and run away

While others look into the darkness of the day

Some streets are easy while some are cruel

Could these be reasons why man 

is life's greatest fool


子供達は笑い、走り去っていく、

他の人が暗闇を見つめている間に。

ある道は緩やかで、ある道は急だ。

これらが理由になるんだろうか、

人間こそが人生最大の愚か者だって。


Do you believe when you're all alone

You held the key to your destiny gone

Do you believe in your soul

That too much loneliness makes you grow old


君が一人の時、無くなった運命の鍵を握っていたって、信じられるかい?

寂しくてやりきれない感情が君を老いさせるって、信じられるかい?


Words can be empty though filled with sound

Stoned numb and drifting, hard to be profound

Formed out of pleasure, chiselled by pain

Never the highest and not the last one to gain


音に溢れていても、言葉は空っぽに出来るんだぜ。

麻痺してフラフラして、完璧になりづらくなってくる。

幸せになりづらくなって、痛みに自分自身が削られていく。

利益を得られるのは、一番にもなれないし、全く貰えない事も無いのさ。


Do you believe when you're all alone

You held the key to your destiny gone

Do you believe in your soul

That too much loneliness makes you grow old


君が一人の時、無くなった運命の鍵を握っていたって、信じられるかい?

寂しくてやりきれない感情が君を老いさせるって、信じられるかい?


こんな感じです。

今日はこの辺でお時間です。洋楽和訳のリクエスト・感想ございましたらコメントくださいませ。

ではまた。

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