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2022年4月3日日曜日

Joan Baez - Birmingham Sunday

こんばんは、古い音楽をお届けする音楽文章ラジオのお時間がやって参りました。進行は、名久井翔太です。どうぞよろしく。

早速、今日の洋楽和訳のコーナーです。


今日の洋楽

今日はジョーン・バエズでバーミンガム・サンデーという歌です。



リチャード・ファリナ作曲です。1964年のアルバム『ジョーン・バエズ/5』収録曲です。

この歌は、1963年9月15日、アラバマ州バーミンガムの教会が白人至上主義の秘密結社、K. K. K. (クー・クラックス・クラン)によって爆破され、その教会に居た4人の黒人少女が犠牲になった事件を歌った歌です。

歌詞に出てくる人名はその4人の黒人少女の名前です。

去年、ジョージ・フロイド事件を発端として注目を浴びている「ブラック・ライブス・マター」運動ですが、黒人差別は大昔から根強く残っているものの一つです。黒人であれ、黄色人種であれ、どんな命も無駄にしてはいけない、私達はそれを改めて一人一人が考えていかなければなりません。

では和訳です。

Come round by my side and I'll sing you a song.

I'll sing it so softly, it'll do no one wrong.

On Birmingham Sunday the blood ran like wine,

And the choirs kept singing of Freedom.


私の側に来て、歌を歌ってあげましょう。

優しく歌うわ、誰も傷つけたりしないわ。

日曜日のバーミンガムで、血がワインのように流れた、

そして聖歌隊は自由の歌を歌い続けたわ。


That cold autumn morning no eyes saw the sun,

And Addie Mae Collins, her number was one.

At an old Baptist church there was no need to run.

And the choirs kept singing of Freedom,


あの寒い秋の朝、誰も太陽の光を見る事は無かった、

そしてアディ・メイ・コリンズ、彼女は1人目だった。

古いパプティストの教会では、誰も走る必要は無かった。

そして聖歌隊は自由の歌を歌い続けたわ。


The clouds they were dark and the autumn winds blew,

And Denise McNair brought the number to two.

The falcon of death was a creature they knew,

And the choirs kept singing of Freedom,


雲は暗く、秋の風が吹き荒ぶ。

デニス・マクネアーはその2人目だった。

死のハヤブサは彼女達が知っていた生き物だった。

そして聖歌隊は自由の歌を歌い続けたわ。


The church it was crowded, but no one could see

That Cynthia Wesley's dark number was three.

Her prayers and her feelings would shame you and me.

And the choirs kept singing of Freedom.


教会は人に溢れてた、けど誰も分からなかった、

シンシア・ウェスリーが3人目の死者になった事を。

彼女の祈りや心は、私やあなたを残念にさせる。

そして聖歌隊は自由の歌を歌い続けたわ。


Young Carol Robertson entered the door

And the number her killers had given was four.

She asked for a blessing but asked for no more,

And the choirs kept singing of Freedom.


若いキャロル・ロバートソンはドアを開けた、

そして殺人鬼は彼女を4番目にした。

彼女は祝福を祈った、それ以上の物は望まなかったわ。

そして聖歌隊は自由の歌を歌い続けたわ。


On Birmingham Sunday a noise shook the ground.

And people all over the earth turned around.

For no one recalled a more cowardly sound.

And the choirs kept singing of Freedom.


日曜日のバーミンガム、大きな騒音が地面を揺らしたわ。

世界中の人々がその音に振り向いたわ、

誰もその臆病な音を覚えていなかった。

そして聖歌隊は自由の歌を歌い続けたわ。


The men in the forest they once asked of me,

How many black berries grew in the Blue Sea.

And I asked them right back with a tear in my eye.

How many dark ships in the forest?


森に居た男達が私に尋ねたわ、

青い海で黒い苺はどれだけ育ったのかを。

そして私はすぐに涙を浮かべて尋ねたわ、

黒い船は何艘あるの?って。


The Sunday has come and the Sunday has gone.

And I can't do much more than to sing you a song.

I'll sing it so softly, it'll do no one wrong.

And the choirs keep singing of Freedom.


日曜日は簡単にやってきて、すぐに消えていく。

あなたにこの歌を歌う以外に私は何も出来ないわ。

優しく歌うわ、誰も傷つけたりしないわ。

そして聖歌隊は自由の歌を歌い続けたわ。


こんな感じです。

今日はこの辺でお時間です。洋楽和訳のリクエスト・感想ございましたらコメントくださいませ。

ではまた。

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