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2022年11月6日日曜日

The Band - Jupiter hollow

こんばんは、古い音楽をお届けする音楽文章ラジオのお時間がやって参りました。進行は、名久井翔太です。どうぞよろしく。

早速、今日の洋楽和訳のコーナーです。

今日の洋楽

今日はザ・バンドで「ジュピターの谷」という歌です。



ロビー・ロバートソン作曲です。1975年発売のアルバム『南十字星』収録曲です。

ザ・バンドは泥臭いといいますか、人間味溢れるような印象がありますが、この曲は今までのイメージを覆される幻想的な曲です。どちらかというとロキシー・ミュージックのようなプログレシブ・ロックの感じが出ています。

また、この曲も一部メンバーの担当楽器が変わっています。楽器構成は以下の通りです。

Levon Helm…vocal, drums
Rick Danko…vocal, bass
Richard Manuel…vocal, drums
Robbie Robertson…clavinette
Garth Hudson…Lowrey organ, synthesizers

ドラムスがレヴォン・ヘルムとリチャード・マニュエルの2人体制、そしてギターのロビー・ロバートソンはクラビネットというギターの音を出す鍵盤楽器を演奏しています。ガース・ハドソンとリック・ダンコは通常通りです。

彗星のように違う世界に飛ばされた男が、そこでの体験を綴っています。

では和訳です。

Jupiter Hollow

Northern Lights

Cast a glow through the window late last night

I went to follow through the sycamore

When I found myself in a place

I'd never been before

There was a unicorn and a dragon queen

Beneath the burgundy sky

I saw an old soldier singin' a love song

He had the distance in his eye


木星の谷、

北極の光が、

昨日の夜遅くに窓から差し込んで来たんだ。

俺は鈴懸の木々の中で追いかけて行ったんだ、

俺が今まで居た事が無い場所に居たと気付いた時に。

バーガンディの空の下で、

ユニコーンと竜の女王が飛んでいたんだ。

老兵が愛の歌を歌うのを見た、

遠くを見つめながら。


Livin' in another world

Livin' in another time

Like a comet I was hurled

Oh, livin' in another world


違う世界に住んで、

違う時間の中に住んでる。

彗星のように俺は放り投げられた、

そうさ、違う世界に住んでいるんだ。


Jupiter Hollow

So far, so near

Like a time machine take you out to a different year

Phoebus Apollo played on his lyre

While we danced to the music of the sphere

And as the moon went down and the sun came up

With the mercury risin' too

'Twas then the prophet said the secret of the dead

I'll whisper it to you


木星の谷は、

遠くて近い、

まるで違う時代に連れてってくれるタイムマシーンの様だ。

光明神ポイボス・アポロが竪琴を弾き、

俺たちは天界の音楽に合わせて踊った。

月が沈み、陽が昇る、

水星も昇って来た時、

その時だった、預言者が死者の秘密を語ったんだ、

君にこっそりと教えてあげよう。


Livin' in another world

Livin' in another time

Like a comet I was hurled

Oh, livin' in another world


違う世界に住んで、

違う時間の中に住んでる。

彗星のように俺は放り投げられた、

そうさ、違う世界に住んでいるんだ。


Jupiter Hollow

In the midnight sun

Well, no man of dreams was ever more outdone

Where the swallows circle over head

And muses gather by the river of the tears we shed

Just like a pioneer in the new frontier

I don't know where to begin

Because nobody cares when a man goes mad

And tries to free the ghost within


木星の谷は、真夜中の太陽の光の中。

夢の世界の人間は、誰も打ち消す事が出来なかった。

ツバメが空高く飛び、

俺たちが流した涙の川の辺りで、ミューズ達が集まる。

開拓者時代の先駆者の様に、

俺はどこから始めたら良いのか分からなかった。

何故なら、ある人がおかしくなって、

内なる幽霊を解放しようとしても、誰も気にしないんだ。


Livin' in another world

Livin' in another time

Like a comet I was hurled

Oh, livin' in another world


違う世界に住んで、

違う時間の中に住んでる。

彗星のように俺は放り投げられた、

そうさ、違う世界に住んでいるんだ。


こんな感じです。

今日はこの辺でお時間です。洋楽和訳のリクエスト・感想ございましたらコメントくださいませ。

ではまた。

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