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2023年4月16日日曜日

The Drifters - Up on the roof

こんばんは、古い音楽をお届けする音楽文章ラジオのお時間がやって参りました。進行は、昨日ボブ・ディランのライブを観に行った名久井翔太です。どうぞよろしく。
昨日は3年越しの悲願が叶いました。今日は昨日のボブ・ディランのライブレポートをお届けしたいと思います。

ボブ・ディランが来日公演をしています。今週火曜日から名古屋に移ってライブしますね。

東京では有明のガーデンシアターにて公演を行いました。夕方4時から入場可能、5時に開演、という事でしたので、4時に現地入りしましたが、人数が凄かったですね。長蛇の列でした。

5時を過ぎてから遅れて自分の席についた人が居ましたが、裏を返せば、それまでやっていた曲を聴けなかった、という事ですよね。(いろんな事情はあるとは思いますが)となると、余裕を持って超早めに現地入りした方が得ですよね。こんな考えするのは私だけでしょうか。

チケットを渡したんですが、私は¥21,000のA席だったんですが、現地でチケットを渡して、係の人からチケットを渡されたら、¥26,000のS席に移ってました。実際に自分の席について開演まで待っていましたが、あれだけの人だかりだったのに、人が入ってない席もあったんですよね。

アーティストに考慮して、空席を目立たせないようにする会場側のテクニック、といったところでしょうか。最初のチケット通りの席だったら空席が嫌でも目立ってしまうから、振替して席はそこそこ埋まってまっせ、とアピールするんですね。アーティストも「お、席が埋まっているな」と思うし、観客も「お、当日はちょっと良い席で観れるし、ラッキー」と思うし、会場側も「これでWINWINやな笑」と思うし、結果オーライ、てとこでしょうか。

5時過ぎに会場のライトが少し落ちて、拍手喝采の中ボブ・ディランとバンドの面々が登場してライブがスタートしました。

セットリストは以下の通りです。(ソースはこちら)

赤字=最新アルバムから
◯印=私が分かった曲
1. Watching the river flow◯
2. Most likely you go your way ◯
3. I contain multitude◯
4. False prophet◯
5. When I paint my masterpiece◯
6. Black rider
7. My own version of you
8. I’ll be your baby tonight◯
9. Crossing the Rubicon
10. To be alone with you
11. Key west
12. Gotta serve somebody◯
13. I’ve made up my mind to give myself to you
14. Not fade away (The Crickets)◯
15. Mother of Muses
16. Goodbye Jimmy Reed◯
17. Every grain of sand

今回の来日公演は、2020年に発売された最新アルバム『ラフ・アンド・ラヴディー・ウェイズ』を引っ提げてのライブになります。アルバムは私もリアルタイムで買いました。

有名な2曲目、5曲目、8曲目はオリジナル音源とはアレンジを大胆に変える相変わらずのスタイルですが、歌詞を聴いた瞬間に拍手が起こったのはさすが、といったところですね。「お、あの曲だ」と思いました。

特に8曲目は曲中でリズムを変える大胆さで、こんなアレンジもありか、と思いました。

個人的に一番ボルテージが上がったのは、14曲目でしたね。ドラムのリズムから入って、会場のみんながそれに合わせて拍手をしていました。「これはもしやあの曲か」と期待しながら私も拍手しました。そして「I’m gonna tell you how it’s gonna be」で拍手喝采です。一番の盛り上がりでした。思わぬサプライズでした。

公式のサイトにて調べたら、Not fade awayは2009年のテキサス州ラボックでのライブ以来12,3年振りに演奏した曲だそうです。めちゃくちゃ良かったです。会場が一つにまとまったのを感じました。

最後の「Every grain of sand」でハーモニカを演奏して再び拍手喝采。鳴り止まぬ拍手、そしてスタンディングオベーションの中でライブは終わりました。

観客の心を見事に掴んだボブ・ディラン。さすがはアーティストですね。生きる伝説ですね。改めて虜になってしまいましたよ。

和訳ブロガーとして、ボブ・ディランの曲をもっと和訳したい、と思いましたね。

現場からは以上です。

今日の洋楽

今日はザ・ドリフターズでアップ・オン・ザ・ルーフです。とんでもねぇ、あたしゃ神様だよ。何つって。



キャロル・キング、ジェリー・ゴフィン作曲です。1962年のシングルで、ホット100で5位を記録しました。

屋根の上は平和な場所だよ、という歌です。

カバーが多く、リトル・エヴァ、ローラ・ニーロ、クライド・マクファター等が歌っています。

では和訳です。

When this old world starts getting me down

And people are just too much for me to face

I climb way up to the top of the stairs

And all my cares just drift right into space


この古い世界が僕を落ち込ませる時、

人に会うのが億劫になった時、

僕は階段の一番上まで登る、

僕の心配事はそこに捨てて行くのさ。


On the roof, it's peaceful as can be

And there, the world below can't bother me

Let me tell you now


屋根の上、そこはこの上なく平和な場所。

そこでは下の世界は僕を悩ませる事は無い、

教えてあげたいんだ。


When I come home feeling tired and beat

I go up where the air is fresh and sweet (Up on the roof)

I get away from the hustling crowds

And all that rat race noise down in the street (Up on the roof)


家に帰って疲れ切った時は、

空気が新鮮で甘美な場所に行くんだ。

押し合いになる群衆から離れ、

都会の出世競争からも離れるんだ。


On the roof's the only place I know

Where you just have to wish to make it so

Let's go up on the roof (Up on the roof)


屋根の上は、僕が唯一知っている場所さ、

自分の望む事をただ願うだけで良い場所なんだ、

屋根の上に行こうよ。


At night, the stars put on a show for free

And, darling, you can share it all with me

I keep-a tellin' you


夜になると、星がショーをタダでやるんだ、

ダーリン、それを君と一緒に共有出来るんだ。

君に伝えたいんだ。


Right smack dab in the middle of town

I found a paradise that's trouble-proof (Up on the roof)

And if this world starts getting you down

There's room enough for two up on the roof (Up on the roof)


街のまさにど真ん中で、

心配とは無縁の楽園を見つけたんだ。

もしこの世界が君を落ち込ませるなら、

僕ら二人にぴったりの部屋があるんだ、屋根の上に。


こんな感じです。

今日はこの辺でお時間です。洋楽和訳のリクエスト・感想ございましたらコメントくださいませ。

ではまた。

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