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2023年6月18日日曜日

Ray Price - Crazy arms

こんばんは、古い音楽をお届けする音楽文章ラジオのお時間がやって参りました。進行は、名久井翔太です。どうぞよろしく。

早速、今日の洋楽和訳のコーナーです。

今日の洋楽

今日はレイ・プライスでクレイジー・アームズです。



ラルフ・ムーニー、チャールズ・シールズ作曲です。1956年のシングルで、カントリーチャートで1位を記録しました。

レイ・プライスこと、ノーブル・レイ・プライス(Noble Ray Price)は1926年1月12日テキサス州ウッドカウンティ生まれのカントリー・シンガーです。

50年代はハンク・ウィリアムスやレフティ・フリッツェルみたいなカントリーシンガー、そして60年代以降はカントリーの香りを残しつつも、スタンダード歌手のような朗々と歌うスタイルに変えて話題を呼んだ歌手です。

10代の頃から音楽活動をして、獣医を志して大学に通っていました。父親の牧場を手伝いつつ地元テキサスで色々なイベントに出演して演奏しており、1948年のラジオ出演をきっかけに、レフティ・フリッツェルと出会い曲を作るようになります。そして音楽活動に力を入れ、1950年に「ジェラス・ライズ」でデビューしますが、チャート入りしませんでした。

ナッシュビルに移って、ハンク・ウィリアムスと仲良くなってハンクの家に居候するようになります。そしてハンクが1953年に亡くなった後、ドリフティング・カウボーイズを引き継ぎ、少しずつ話題を呼ぶようになります。レイ自身でバックバンド「チェロキー・カウボーイズ」を結成し、1954年の「リリース・ミー」が大ヒットします。前述のチェロキー・カウボーイズには、一時期ロジャー・ミラーウィリー・ネルソンが居ました。

1960年代には、それまでの陽気なシャッフル・ビートから、ゆっくりとしたバラードを歌うようになり、イメージをガラッと変えて話題を呼びました。この時期のヒット曲には、クリス・クリストファーソン作の「フォー・ザ・グッド・タイムズ」があります。

その後も活動を続けていましたが、膵臓癌の末期になり、2013年12月16日、87歳で亡くなりました。

昔の恋人に未練を経とうとするも、自分の腕が昔の恋人に手を伸ばそうとしている、という歌です。

では和訳です。

Now blue ain't the word for the way that I feel

And the storm's brewing in this heart of mine

This ain't no crazy dream I know that it's real

You're someone else's love now you're not mine


ブルーという言葉は、俺の気持ちを表す言葉じゃない、

嵐は俺の心の中で吹き荒んでいる。

おかしな夢なんかじゃない、現実だって分かってる、

お前は他の男のものになっちまった、もう俺のものじゃないんだ。


Crazy arms that reach to hold somebody new

For my yearning heart keeps saying you're not mine

My troubled mind knows soon to another you'll be wed

And that's why I'm lonely all the time


おかしなこの腕は、新しい彼女に手を伸ばしている、

羨む心は言い続けている、お前は俺のものじゃないって。

俺の悩める心は、お前がいつか結婚するって知るんだろうな。

だから俺はいつも寂しいんだ。


So please take the treasured dreams I had for you and me

And take all the love I thought was mine

Someday my crazy arms may hold somebody new

But now I'm so lonely all the time


だから、どうか俺たちが共有していたこの大切な夢を持って行ってくれ、

それて俺のものだと思ってたこの愛も。

いつか誰かを、おかしなこの腕は抱きしめるだろう。

でも今は、俺は独りぼっちさ。


Crazy arms that reach to hold somebody new

For my yearning heart keeps saying you're not mine

My troubled mind knows soon to another you'll be wed

And that's why I'm lonely all the time


おかしなこの腕は、新しい彼女に手を伸ばしている、

羨む心は言い続けている、お前は俺のものじゃないって。

俺の悩める心は、お前がいつか結婚するって知るんだろうな。

だから俺はいつも寂しいんだ。


こんな感じです。

今日はこの辺でお時間です。洋楽和訳のリクエスト・感想ございましたらコメントくださいませ。

ではまた。

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