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2025年9月14日日曜日

Bob Dylan - I want you

こんばんは、古い音楽をお届けする音楽文章ラジオのお時間がやって参りました。進行は、名久井翔太です。どうぞよろしく。

早速、今日の洋楽和訳のコーナーです。


今日の洋楽

今日はボブ・ディランでアイ・ウォント・ユーです。




ボブ・ディラン作曲です。1966年のアルバム『ブロンド・オン・ブロンド』収録曲です。

ボブ・ディランの曲の中では比較的知られている方ですが、肝心の歌の内容は謎です。

後ろめたい葬儀屋が何を指すのか、中国の服で踊る子供が何を指すのか、分からないです。

でも色々な所から、「君」と「俺」を引き離そうとしているのをかわして、「君」と一緒に居たい、という解釈は出来ます。

この時期のボブ・ディランは「フォーク界の貴公子」的な存在を抜け出して、エレキギターを持って大ブーイングを受けていました。

そして風評被害じゃないですが、心なき噂がボブ・ディランを取り囲み、その火の手はこの時期結婚していたサラ・ローンズにまで伸びて、「あんな男と別れろ」的な事を言われていたとしたら?

そしてそれをボブ・ディランが耳にしていたら?この曲がいわんといている事は何となく分かってくる事でしょう。この記事の下書きに取りかかっている時にふと気がつきました。

では和訳です。

The guilty undertaker sighs

The lonesome organ grinder cries

The silver saxophones say I should refuse you

The cracked bells and washed-out horns

Blow into my face with scorn

But it's not that way

I wasn't born to lose you


後ろめたい葬儀屋がため息ついて、

寂しいオルガン弾きは泣く。

銀色のサクソフォンが言う、「俺はお前を拒否するべきだ」と。

ひび割れた鐘にくたびれたホーンが、

蔑みながら俺の顔に吹く。

でもそうじゃない、

俺は君を失う為に生まれたんじゃない。


I want you, I want you

I want you so bad

Honey, I want you.


君が欲しい、

君が欲しい、

君を狂おしく欲しい、

ハニー、君が欲しい。


The drunken politician leaps

Upon the street where mothers weep

And the saviors who are fast asleep

They wait for you

And I wait for them to interrupt

Me drinkin' from my broken cup

And ask for me

Open up the gate for you


酔っ払いの政治家が飛び跳ねる、

通りで泣く母親達の頭上を

ぐっすり眠る救世主は、

君を待っている。

俺は彼らが割り込むのを待ってる、

割れたコップで酒を飲む俺の。

そして俺に頼んで欲しいんだ、

君の為に門を開けるのを。


I want you, I want you

Yes, I want you so bad

Honey, I want you.


君が欲しい、

君が欲しい、

君を狂おしく欲しい、

ハニー、君が欲しい。


Now all my fathers they've gone down

True love they've been without it

But all their daughters put me down

'Cause I don't think about it.


そして俺の父親はみんな去っていった、

真実の愛は彼らには無かった。

でも彼らの娘に俺は悩んでる、

俺はそんな事考えても無いから。


Well, I return to the Queen of Spades

And talk with my chambermaid

She knows that I'm not afraid

To look at her

She is good to me

And there's nothing she doesn't see

She knows where I'd like to be

But it doesn't matter


俺はスペードの女王の元へ戻り、

客室係の女性と話す。

彼女は知ってる、俺は君を見つめる事を恐れていないって。

彼女は俺に優しい、

彼女がこの世で見えない物は無い。

彼女は俺が居たい所を知ってる、

でもどうでも良いや。


I want you, I want you

Yes, I want you so bad

Honey, I want you.


君が欲しい、

君が欲しい、

そう、君を狂おしく欲しい、

ハニー、君が欲しい。


Now your dancing child with his Chinese suit

He spoke to me, I took his flute

No, I wasn't very cute to him - Was I ?

But I did though because he lied

Because he took you for a ride

And because time was on his side

And because I ..


中国の服で踊る君の子供が、

俺に話しかけた、俺は彼のフルートを取り上げた。

いや、俺は彼に優しく無かったのか?

でも彼が嘘をついたからやったんだ、

君を連れて行ってしまったから、

そして時間を彼は味方につけたんだから。

そして何故なら俺は、


I want you, I want you

Yes, I want you so bad

Honey, I want you.


君が欲しい、

君が欲しい、

そう、君を狂おしく欲しい、

ハニー、君が欲しい。


こんな感じです。

今日はこの辺でお時間です。洋楽和訳のリクエスト・感想ございましたらコメントくださいませ。X(旧Twitter)も宜しくお願い致します。IDとかは上に書いてます。

ではまた。

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