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2016年2月21日日曜日

Laura Nyro - Wedding bell blues

こんばんは、古い音楽をお届けする音楽文章ラジオのお時間がやって参りました。進行は、ブックオフ通い歴7年の名久井翔太です。どうぞよろしく。

私は土・日とバイトの休みを入れておりまして、日曜日にブックオフに行く、というのを外出の楽しみとしております。

ただ、ブックオフに行くと言っても、一ヶ所だけだと何も収穫がないので、色んな所に決め打ちして行っています。五反田にも行った、瑞江・柏・葛西と、実にたくさんのブックオフが点在しています。

中でも秋葉原は今まで行った中でもすこぶる規模がでかい。1階から6階まで、建物全体がブックオフなんです。1階がゲーム、2階が全部CD、DVD、3階が文庫・小説、4階が解説書とかの本、5〜6階が漫画、というフロア構成です。

これだけ規模がでかいと洋楽マニアの私としては、これぞ、というものが出てくるのを期待しないわけにはいきません。

そして手が伸びたのがこのCDです。



ローラ・ニーロの1969年の作品、『ニューヨーク・テンダベリー』というアルバムです。

ローラ・ニーロは1947年生まれのブルーアイドソウルの女性シンガー、ピアニストです。

父親がジャズのトランペッターだった影響で音楽に興味を持ち、自分でドゥーワップのグループを作ったり、音楽の学校に通ったりしてのめり込みます。

1966年、ウェディング・ベル・ブルースというシングルでデビューするもセールスは伸びませんでした。

ローラ・ニーロはシンガーというよりはソングライターとして注目される事が多く、ブラッド・スウェット・アンド・ティアーズが取り上げた『And When I Die』、フィフス・ディメンションがカバーした『Wedding Bell Blues』、『Save The Country』、スリー・ドッグ・ナイトがカバーした『Eli's Coming』はみんなローラの作品です。

また、彼女の曲のスタイルも極めてスタイリッシュで都会的で、大胆なアレンジや形式に囚われない歌い回し、とても22歳でニューヨーク・テンダベリーを発表したとは思えないほど早熟ぶりが凄まじいです。マーサ・アンド・ザ・ヴァンデラスやニーナ・シモンなどの女性シンガーが彼女に影響を与えていますが、彼女の歌声も黒人の女性シンガーを思い出させます。

あまり年の変わらないエルトン・ジョンやビリー・ジョエルとは最早別の世界の場所の人のように思えます。

そんな彼女の音楽人生も順風満帆では無く、まず1971年に24歳の若さでなんと結婚を期に引退を宣言、その後もアルバムのセールスが振るわなかったり母親の死などもあって隠遁、復帰を繰り返しますが、1997年に母親と同じ卵巣癌でこの世を去ります。

日本にはまず新婚旅行を兼ねて1972年に、1994年にそれぞれコンサートを開いています。

どうして私がローラ・ニーロという人のCDに手が伸びたのか。CDのブックレットに広告とは違いますが、他にもこんなタイトルが発売されている、という事が書かれていて、前に買ったCDに、ローラ・ニーロがこの『ニューヨーク・テンダベリー』の前のアルバム『イーライと13番目の懺悔』のジャケットが凄く印象的だったのを覚えていたからです。



とても綺麗な人だ、と中学生ながら感じたわけですが、実は今日になるまでローラ・ニーロのCDを買った事はおろか、YouTubeでもちゃんと曲を聴いた事が無かったんです。あまりブックオフで見つからなかったのもありますが。

おっ、ローラ・ニーロやん、と思って『ニューヨーク・テンダベリー』に手が伸びました。

と言うわけで今日はローラ・ニーロのデビュー曲、ウェディング・ベル・ブルースの和訳です。

今日の洋楽


もうタイトルは書きましたんで早速和訳です。

Bill, I love you so, I always will. I look at you and you see the passion eyes of May. 
Oh, but am I ever gonna see my wedding day? (Wedding day) 
Oh, I was on your side, Bill, when you were losing. 
I'd never scheme or lie, Bill, there's been no fooling. 
But kisses and love won't carry me till you marry me, Bill. 

ビル、あなたを愛しているわ、これからもずっとよ。

私の目に情熱が見えるでしょ。

でも私に結婚の日なんて来るのかしら。

あなたが落ち込むと、私はあなたの側にいたわ。

嘘でもないしわざとじゃないわ、騙したりなんてしないわ。

でもキスや愛だけじゃ物足りない、あなたと結婚するまではね。

I love you so, I always will, and in your voice I hear a choir of carousels. 
Oh, but am I ever gonna hear my wedding bells? (Wedding bells) 
I was the one came running when you were lonely. I haven't lived one day not loving you only.
But kisses and love won't carry me till you marry me, Bill, I love you so, I always will. 

あなたを愛しているわ、これからもずっとよ。あなたが歌うとメリーゴーランドの聖歌が聴こえるわ。

でもウェディングベルを聴くことなんてあるのかしら。

あなたが一人の時駆けつけたのはいつだって私。

あなただけよ、ずっと一緒に過ごしたいと思ったのは。

でもキスや愛だけじゃ物足りない、あなたと結婚するまではね。

And though devotion rules my heart, I take no bows, 
Oh but, Bill, you're never gonna take my wedding vows. (Wedding vows) 

私の心はあなたに尽くすことだけに支配されてる、誓いなんてたてないわ。

でもあなたは私と結婚の誓いをたててくれないのね。


Come on, Bill (come on, Bill) so come on, Bill (come on, Bill).
Come on and marry me, Bill, I love you so, I always will.
Come on, I got the wedding blues, yeah, the wedding bell blues.
Come on and marry me, Bill, I love you so, I always will. I wanna marry you, Bill…

お願いよ、ビル、私と結婚して。
あなたをずっと愛してるわ。
お願い、マリッジブルーになってしまうわ…

こんな感じです。

ローラ・ニーロの作品の中では1番親しみやすいと思います。

今日はこの辺でお時間が来たようです。次の更新は水曜日でございます。

ではまた。

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