ページ

2016年8月2日火曜日

Howlin' Wolf - The Red Rooster

こんばんは、古い音楽をお届けする音楽文章ラジオのお時間がやって参りました。進行は、狐に騙されっぱなしの名久井翔太です。どうぞよろしく。

夏、だから仕方ないのかもしれませんが、この2、3日、どうも天気がおかしいと思っていました。晴れ間がしっかりと見えているのに雨が降る。

このような現象を、「狐の嫁入り」といいます。

ネズミの嫁入りはご存知でしょうか。娘ネズミを日本一の男と嫁がせようと、太陽、雲、風、壁に打診するも、結局はネズミと結ばれる、というお話。

嫁入りってぇのは早く言や結婚の事です。

昔は結婚しても、結婚をあげる習慣はありませんでした。両家が提灯を持って、列をなして歩く、というのが習慣でした。

で、狐は古来から人を騙す生き物として有名でした。狐は鬼火を出して、これが提灯の光、と騙すわけですね。それが有名な説ですが、晴れているのに雨が降るのを狐の嫁入りといいます。

訳あって現在私が勤めている世田谷でも今日、すごい晴れ間がしっかりと見えているのに、雷がゴロゴロと鳴るもんですから、晴れるなら晴れる、雨が降るなら降る、とハッキリしてほしいと思いました。

だからあたしは夏はでぇっきらいなんだよ。

では後半の洋楽和訳のコーナー、動物つながりでこの方を紹介します。

今日の洋楽

今日はブルースの人、ハウリン・ウルフでザ・レッド・ルースターという曲です。


ハウリン・ウルフは本名をチェスター・アーサー・バーネットといい、1910年6月10日、ミシシッピ州ウエスト・ポイントにて産まれました。

チャーリー・パットンというブルースミュージシャンにギターの手ほどきを受けたり、陸軍の召集を受けたりして音楽活動をしていました。

エルヴィスやカール・パーキンスを輩出したサン・レコードで録音、そしてその音源を、当時のサン・レコードの社長サム・フィリップスが、これまたチャック・ベリーで有名なレコード会社、チェス・レコードにも送ったりして、ハウリン・ウルフの名前がどんどん広まっていきます。

そして、チェス・レコードよりデビューという運びになり、シカゴに移住します。デビューは1951年「ハウ・メニー・モア・イヤーズ」。この時ハウリン・ウルフは41歳。

狼が吠えているかのように強烈なダミ声、そしてサイドにいたヒューバート・サムリンというギタリストの個性的なプレイで人気を得ます。1976年1月10日、65歳でこの世を去ります。

今回のザ・レッド・ルースターは、1961年頃の曲で、サム・クックやローリング・ストーンズのカバーでも有名な曲です。

では和訳です。

I am a little red rooster

Too lazy to crow for day

I am a little red rooster

Too lazy to crow for day

俺は小さな赤いオンドリ、
鳴くのもだるいのさ。
俺は小さな赤いオンドリ、
鳴くのもだるいのさ。



Keep everything in the barnyard

Upset in every way

農場にある全部のものを、
イラつかせているのさ。



Oh the dogs begin to bark now

Hounds begin to howl

Oh the dogs begin to bark now

Hounds begin to howl

犬は鳴き出し、
猟犬は吠え始める。
犬は鳴き出し、
猟犬は吠え始める。

Oh watch out stray cat people
The little red rooster's on the prowl

野良猫みてえな奴ら、気をつけな。
小さな赤いオンドリはうろつき始めたのさ。

If you see my the little red rooster
Please drive him home
If you see my little red rooster
Please drive him home

俺の小さな赤いオンドリを見かけたら、
家に帰してやってくれ。
俺の小さな赤いオンドリを見かけたら、
家に帰してやってくれ。

There been no peace in the barnyard
Since that little red rooster's been gone

農場には平和なんて無いのさ、
あの小さな赤いオンドリがいなくなっちまってからは。

こんな感じです。

オンドリのブルースです。雄鶏を英語でRooster、雌鶏を英語でHenといいます。これでまた一つ、利口になりますね。

今日はこの辺でお時間です。

ではまた。

0 件のコメント:

コメントを投稿