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2016年12月27日火曜日

The Chordettes - Mr. Sandman

こんばんは、古い音楽をお届けする音楽文章ラジオのお時間がやって参りました。進行は、名久井翔太です。どうぞよろしく。

今日は今年最後の火曜日です。

…火曜日に何かあるかと言われても、特には無いんですが。笑

早速、洋楽和訳のコーナーに参りましょう。

今日の洋楽

今日はザ・コーデッツでミスター・サンドマンです。




パット・バラードの作曲です。ちなみに、この方の生まれは1899年、日本だと明治32年です。ミスター・サンドマンが発表されたのが1954年、ヴォーン・モンロー・オーケストラが最初に出しています。日本だと昭和29年ですか。

コーデッツはアメリカ、ウィスコンシン州シボイガン出身の女性ボーカルグループです。

メンバーは以下の通りです。

オリジナル
•ジャネット・アーテル (Janet Ertel)
•キャロル・ブッシュマン (Carol Buschmann)
•ドロシー・シュワルツ (Dorothy Schwartz)
•ジニー・オズボーン (Jimmy Osborn)

後から加入
•リン・エヴァンス (Lynn Evans)
•マージョリー・ニーダム (Marjorie Needham)
•ナンシー・オーバートーン (Nancy Overtone)

結成は1946年です。元はウィーバーズみたいにフォークソングを歌っていましたが、後にバーバーショップスタイルという、コーラススタイルに変わりました。

地元シボイガンで活動していましたが、ラジオ番組の大会で優勝して、見事コロムビア・レコードからレコードデビューします。

1953年、ケイデンス・レコードに移籍します。このケイデンス・レコードには、後にジョニー・ティロットソンや、あのアンディ・ウィリアムズも在籍するレコード会社です。その翌年に出して大ヒットを飛ばしたのが、「ミスター・サンドマン」です。

その後もグループは「エディー・マイ・ラブ」、「ネヴァー・オン・サンデー」、「ボーン・トゥ・ビー・ウィズ・ユー」、更には現在も良く聞かれる、「ロリポップ」もヒットさせています。

が、メンバーの結婚で次々と入れ替わりが多くなり、最終的に1961年に解散します。

さて、ミスター・サンドマンについてもう一つ動画を紹介したいと思います。




これはカントリーやジャズに影響を与えたギタリスト、チェット・アトキンスの演奏です。彼のこの曲で披露している演奏スタイルは、ギャロッピングと呼ばれるもので、親指でギターの6~4弦を弾いてベース音を出し、そのほかの指で3~1弦でもってメロディーを弾く、というものです。

単なるベース音とリードボーカルのメロディーパートというだけでなく、そのほかのボーカルパートも表現していますから、すごいものです。歌詞なんか無くったってこの演奏聴いてるだけでウットリするんじゃないでしょうか。

ではコーデッツの歌詞の和訳です。

Mister Sandman, bring me a dream
Make him the cutest that I've ever seen
Give him two lips like roses in clover
Then tell him that his lonesome nights are over

夢の妖精さん、私に夢を運んで。
私が会った事のない素敵な彼が欲しいの。
クローバーの中のバラみたいな唇の人よ。
もう寂しい夜は来ないって言って。

Sandman, I'm so alone
Don't have nobody to call my own
Please turn on your magic beam
Mister Sandman, bring me a dream

夢の妖精さん、私は寂しいの。
誰もパートナーがいないの。
私に魔法をかけて、
夢の妖精さん、私に夢を運んで。

Mister Sandman, bring me a dream
Make him the cutest that I've ever seen
Give him the word that I'm not a rover
Then tell him that his lonesome nights are over

夢の妖精さん、私に夢を運んで。
私が会った事のない素敵な彼が欲しいの。
私は軽い女じゃないって言って。
もう寂しい夜は来ないって言って。

Mister Sandman, I'm so alone
Don't have nobody to call my own
Please turn on your magic beam
Mister Sandman, bring me a dream

夢の妖精さん、私は寂しいの。
誰もパートナーがいないの。
私に魔法をかけて、
夢の妖精さん、私に夢を運んで。

Mister Sandman, (yeesss?) bring us a dream
Give him a pair of eyes with a come-hither gleam
Give him a lonely heart like Pagliacci
And lots of wavy hair like Liberace

夢の妖精さん、「はーい。」
私達に夢を見させて、
私達を誘惑する目の彼が欲しいの。
道化師みたいに寂しい彼よ、
リベラーチェみたいにウェーブのかかった髪の彼が欲しいの。

Mister Sandman, someone to hold
Would be so peachy before we're too old
So please turn on your magic beam
Mister Sandman, bring us
Please, please, please
Mister Sandman, bring us a dream

夢の妖精さん、誰かを抱きしめたいの。
私達が歳を取る前にそんな甘い人が欲しいの。
だから私達に魔法をかけて。
お願い、夢の妖精さん、
私達に夢を見させて。

こんな感じです。

夢の中であの人と一緒になりたいの、っていう歌です。

歌詞の補足で、Pagliacciは昔のオペラの題目で、「パリアッチョ」と言います。

そしてLiberaceはピアニストで、派手なステージ衣装で人気があった人です。ウェーブのかかった髪とありますが、調べたら、やはりウェーブのかかった髪でした。

今日はこの辺でお時間です。洋楽和訳のリクエスト募集中です。ある方はコメント欄に記入よろしくお願いします。

ではまた。

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