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2018年5月9日水曜日

Bob Dylan - Maggie’s farm

こんばんは、古い音楽をお届けする音楽文章ラジオのお時間がやって参りました。進行は、名久井翔太です。どうぞよろしく。

早速、洋楽和訳のコーナーです。

今日の洋楽

今日はボブ・ディランでマギーズ・ファームです。



ニコニコ動画ご覧になりたい方は↓をご参照ください。


ボブ・ディラン作曲です。1965年のアルバム『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』収録曲です。またイギリスでシングルカットされ、イギリスのチャートで22位を記録しました。

『ブリンギング~』のA面はエレクトリック・ブルースの曲が収録されており、B面は「ミスター・タンブリン・マン」に代表されるアコースティックのサウンドで纏められています。

私はこの歌はライブアルバム『激しい雨』で初めて知りました。そのイメージが強すぎて、今は『ブリンギング~』をちゃんと聴いていないせいか、『激しい雨』の方が正しい、という感覚になっています。

では和訳です。

I ain't gonna work on Maggie's farm no more

No, I ain't gonna work on Maggie's farm no more

Well, I wake up in the morning, fold my hands and pray for rain

I got a head full of ideas that are drivin' me insane

It's a shame the way she makes me scrub the floor

I ain't gonna work on Maggie's farm no more


もうマギーの農場でなんか働かないぞ。

もうマギーの農場でなんか働かないぞ。

毎朝起きると、手を合わせて雨乞いをする。

俺を狂わせる考えは頭の中にたくさん入ってる。

彼女が俺に床を掃除させるやり方ってのはひどいもんだぜ。

もうマギーの農場でなんか働かないぞ。


I ain't gonna work for Maggie's brother no more

No, I ain't gonna work for Maggie's brother no more

Well, he hands you a nickel, he hands you a dime

He asks you with a grin if you're havin' a good time

Then he fines you every time you slam the door

I ain't gonna work for Maggie's brother no more


もうマギーの兄貴のためなんかじゃ働かないぞ。

もうマギーの兄貴のためなんかじゃ働かないぞ。

奴は5セントを渡すし、10セントも渡す。

お前が楽しくやってるか笑顔で聞いてくるんだ。

でもお前がドアをバタンと閉めるたびに罰金を払わせるんだ。

もうマギーの兄貴のためなんかじゃ働かないぞ。


I ain't gonna work for Maggie's pa no more

No, I ain't gonna work for Maggie's pa no more

Well, he puts his cigar out in your face just for kicks

His bedroom window, it is made out of bricks

The National Guard stands around his door

Ah, I ain't gonna work for Maggie's pa no more


もうマギーの親父のためなんかじゃ働かないぞ。

もうマギーの親父のためなんかじゃ働かないぞ。

奴は楽しみのためだけに、奴のタバコをお前の顔に押し付ける。

奴の寝室の窓は、レンガで出来ている。

州の国防軍が部屋の前に陣取っているのさ。

もうマギーの親父のためなんかじゃ働かないぞ。


I ain't gonna work for Maggie's ma no more

No, I ain't gonna work for Maggie's ma no more

Well, she talks to all the servants about man and God and law

Everybody says shes the brains behind pa

She's sixty-eight, but she says she's twenty-four

I ain't gonna work for Maggie's ma no more


もうマギーのお袋のためなんかじゃ働かないぞ。

もうマギーのお袋のためなんかじゃ働かないぞ。

奴の使用人全員に、男と神と法律について話している。

みんな話してるさ、奴は親父の頭脳だって。

本当は68なのに、24だってカマトトぶってやがる。

もうマギーのお袋のためなんかじゃ働かないぞ。


I ain't gonna work on Maggie's farm no more

I ain't gonna work on Maggie's farm no more

Well, I try my best to be just like I am

But everybody wants you to be just like them

They say, "Sing while you slave," and I just get bored

Ah, I ain't gonna work on Maggie's farm no more


もうマギーの農場でなんか働かないぞ。

もうマギーの農場でなんか働かないぞ。

俺は俺でいようと最善を尽くす。

でもあいつら「みんなと同じにしてろ」って言うんだ。

「奴隷の間歌ってろ」って言うんだ。そして俺は退屈するんだ。

もうマギーの農場でなんか働かないぞ。


こんな感じです。


マギーの農場で起こった酷い事を語っている歌です。これを現代では「ブラック企業」といいます。企業というには農場はのどかではありますが。「面白半分で火のついたタバコを顔に押し付ける」のはブラックですよね。


今日はこの辺でお時間です。洋楽和訳のリクエスト・感想ございましたらコメントくださいませ。


ではまた。

1 件のコメント:

  1. 伝説になった演奏ですが,この曲は 1965年の Newport Folk Festival の演奏がすごいです.Mike Bloomfield のギターが光ります.レコードではすでにエレキを使っていましたが,ライブでは最初のエレキの演奏です.
    https://www.youtube.com/watch?v=QPfsUlFxhrI
    1975年頃に海賊版を入手しましたが,何の解説もなく,どういういわれの演奏かも,また誰がギターを弾いているのかも分かりませんでしたが,すごい演奏だと思いました.

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