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2018年7月30日月曜日

Simon and Garfunkel - The boxer

こんばんは、古い音楽をお届けする音楽文章ラジオのお時間がやって参りました。進行は、名久井翔太です。どうぞよろしく。

また暑さが戻って来たようです。明後日からいよいよ八月です。暑さ対策バッチリ、でお願い致します。

では洋楽和訳のコーナーです。

今日の洋楽

今日は今まで特集でしか紹介してこなかったサイモン&ガーファンクルでザ・ボクサーです。




ポール・サイモン作曲です。1970年のシングルで、ホット100で7位を記録しました。また、同年発売のアルバム『明日に架ける橋』収録曲です。

荘厳な雰囲気漂う曲ですが、ボーカルの一部は教会で録音されたと言います。

また、サビの「Lie la lie...」が特徴的ですが、この部分はポール・サイモンが歌詞を作る際に、どうしても歌詞が思い浮かばず、「Lie la lie」としたそうです。今でもこの歌を歌うと恥ずかしくなるそうです。

THE ALFEEやエミルー・ハリスの他、何とボブ・ディランもカバーしています。ボブ・ディランのカバーというと、古い歌を思い浮かべますが、リアルタイムでヒットしていた歌をカバーするのはレアなケースです。

では和訳です。

I am just a poor boy

Though my story's seldom told

I have squandered my resistance

For a pocketful of mumbles

Such are promises

All lies and jest

Still, a man hears what he wants to hear

And disregards the rest


俺はただの貧しい青年、

自分の話は滅多に話をしないが、

たくさん反抗して来た。

不満だってたくさん口にした。

約束だって反故にしたし、

嘘やおふざけだってして来た。

それでも、自分が聞きたいことだけ聞いて、

他の奴らに失望していた。


When I left my home and my family

I was no more than a boy

In the company of strangers

In the quiet of a railway station

Running scared

Laying low, seeking out the poorer quarters

Where the ragged people go

Looking for the places only they would know


俺が家族や故郷を飛び出した時、

俺はただの少年だった、

見知らぬ人に囲まれて、

静寂の鉄道駅の中を、

恐怖の中走ってた奴さ。

俺は身を潜め、身なりの汚い奴らの所が行く、

貧しい地区に行って、

奴らだけが知ってる場所を探すのさ。


Lie-la-lie...


Asking only workman's wages

I come looking for a job

But I get no offers

Just a come-on from the whores on Seventh Avenue

I do declare there were times when I was so lonesome

I took some comfort there


人並みに稼ぎたいと思って、

仕事を探したが、

何も見つからなかった。

7番街の売春婦から誘いがあるだけだった。

俺は白状する、

とても寂しい時が俺にはあって、

それで慰めを得た事があった。


Lie-la-lie...


Then I'm laying out my winter clothes

And wishing I was gone

Going home

Where the New York City winters aren't bleeding me

Leading me

Going home


そして俺は冬服を取り出した。

こんな所居なくなれば良いと思った。

家に帰りたかった。

ニューヨークシティの冬みたいに俺から巻き上げないところに。

俺は行きたい、

家に帰りたい。


In the clearing stands a boxer

And a fighter by his trade

And he carries the remainders

Of every glove that laid him down

And cut him till he cried out

In his anger and his shame

I am leaving, I am leaving

But the fighter still remains


空き地にボクサーが立っている、

戦うのが彼の仕事。

彼の体には、

彼を打ち倒し、泣き叫ばせたグローブの打撃痕が残る。

彼は怒りと辱めの中、

「俺はもう帰ってやる」と思ったが、

それでも彼には戦いが残っている。


Lie-la-lie...


こんな感じです。

ボクサーの悲しい過去を歌った歌です。途中までは自分の事を歌って、最後は傍観者の立場から歌われています。

今日はこの辺でお時間です。洋楽和訳のリクエスト・感想ございましたらコメントくださいませ。

ではまた。

1 件のコメント:

  1. Simon and Garfunkel は Sound silence の頃から知っていますが,面白いと思ったのが Mrs Robinson で,すごくいい曲だなと思ったのが The boxer です.この曲は日本でも1969年4月にはシングルが発売されていました.普通は最初に聞くのはラジオの時代でしたが,この曲に限ってなぜか最初にレコードで聞き,よく覚えています.

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