ページ

2019年7月24日水曜日

Henry Thomas - Bull doze blues

こんばんは、古い音楽をお届けする音楽文章ラジオのお時間がやって参りました。進行は、名久井翔太です。どうぞよろしく。

早速、洋楽和訳のコーナーです。

今日の洋楽

今日はヘンリー・トーマスでブルドーズ・ブルースです。



ヘンリー・トーマス作曲です。1928年のシングルです。この歌は後にブルース・ロック・バンド、キャンド・ヒートによって「Going up the country 」の名前でカバーされています。

ヘンリー・トーマスは1874年(!!!)、テキサス州ビッグ・サンディー生まれのブルース・ミュージシャンです。日本だと明治7年生まれ、という事になります。

10代のうちに家を出て、放浪のブルース・シンガーとして活動します。ギターの他、パンフルートも演奏します。

1927年から1929年にかけて、ヴォカリオンというレーベルで24曲録音しています。

その内の一つが、「Bull doze blues」、そして「Fishin’ blues」「Honey, won’t you allow me one more chance」「Don’t ease me in」などです。それぞれ、キャンド・ヒート、ラヴィン・スプーンフル、ボブ・ディラン、グレイトフル・デッドにカバーされています。特に「Bull doze blues」を最初聴いた時は、「Going up the country」そのまんまじゃん、と思いました。

1930年に亡くなった、と伝えられています。

今回の歌は、ブルースの歌ですが、基本ブルースは最初の2連は同じ歌詞で、最後は違う、というのが定番ですが、この歌は最後を除いて同じ歌詞です。

和訳の方はだいぶ省略している事をご了承ください。

では和訳です。

I'm going away, babe, and it won't be long

I'm going away and it won't be long

I'm going away and it won't be long


俺はもう行くぜ、すぐに。


Just as sure as that train leaves out of that Mobile yard

Just as sure as that train leaves out of that Mobile yard

Just as sure as that train leaves out of that Mobile yard


あの列車が車両基地から出るように確実さ。


Come shake your hand, tell your papa goodbye

Come shake your hand, tell your papa goodbye

Come shake your hand, tell your papa goodbye


握手して、親父にサヨナラするのさ。


I'm going back to Tennessee

I'm going back to Memphis, Tennessee

I'm going back to Memphis, Tennessee


俺はテネシーのメンフィスに戻るぜ。


I'm going where I never get bull-dozed

I'm going where I never get the bull-doze

I'm going where I never get bull-dozed


俺が強制されない所に行くぜ。


If you don't believe I'm sinking

Look what a hole I'm in

If you don't believe I'm sinking

Look what a hole I'm in

If you don't believe I'm sinking

Look what a fool I've been


俺が溺れてるって信じてないなら、

その穴を見てみなよ。

俺が溺れてるって信じてないなら、

その穴を見てみなよ。

俺が溺れてるって信じてないなら、

俺がどれだけ馬鹿だったのか考えてみなよ。


Oh, my babe, take me back

How in the world…

Lord, take me back


ベイビー、俺を戻してくれ。

どうして…

神様、俺を戻してくれ。


こんな感じです。


Bull dozerとくれば、デカイロール型のタイヤが前後についた工事の車を思い出しますが、Bull dozeは、そんなブルドーザーのように強制的に進ませる、という意味になります、


今回の歌は、転じて「強制」という意味にしました。


今日はこの辺でお時間です。洋楽和訳のリクエスト・感想ございましたらコメントくださいませ。


ではまた。

0 件のコメント:

コメントを投稿