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2019年12月20日金曜日

Johnny Cash - The one on the right is on the left

こんばんは、古い音楽をお届けする音楽文章ラジオのお時間がやって参りました。進行は、名久井翔太です。どうぞよろしく。

早速、洋楽和訳のコーナーです。

今日の洋楽

今日はジョニー・キャッシュでザ・ワン・オン・ザ・ライトという歌です。



ジャック・クレメント作曲です。1966年のシングルで、ホット100で46位、カントリーチャートで2位を記録しました。

1950年代に人気を博したピート・シーガー率いるザ・ウィーバーズを発端とする、一連のフォークソング・リヴァイヴァルの最中に書かれています。

音楽の才能がありながら、政治的思想の食い違いや、ファンの闘争をきっかけに落ち目になったという顛末から、「政治と音楽を一緒にするな」というアドバイスが込められています。

特に、「後ろにいた人=ベーシスト?」の人は、運転免許を燃やし、メンバーの骨折を目の当たりにした後、軍隊に入るという数奇な運命を辿っています。そのぐらいの事を経験するかもしれない、と歌われています。

では和訳です。

There once was a musical troupe 

A pickin' singin' folk group

They sang the mountain ballads 

And the folk songs of our land


とある音楽隊の話さ、

弾き語りをするフォークグループさ。

山のバラードや、

俺達の国のフォークソングを歌ってた。


They were long on musical ability 

Folks thought they would go far

But political incompatibility led to their downfall


音楽の能力は高かった、

もっと売れるはずだった。

でも政治思想が合わなくて、落ち目になっちまった。


Well, the one on the right was on the left

And the one in the middle was on the right

And the one on the left was in the middle

And the guy in the rear was a Methodist


右にいる人は左にいた、

真ん中にいる人は右にいた、

左にいる人は真ん中にいた、

後ろにいる人はメソジストだった。


This musical aggregation toured the entire nation

Singing the traditional ballads 

And the folk songs of our land

They performed with great virtuosity 

And soon they were the rage

But political animosity prevailed upon the stage


そのグループは国中をツアーで回って、

伝統的なバラードや、

フォークソングを歌ってた。

巧みな技で観客を魅了し、

すぐに人気者になった。

でも政治的な敵意かステージに広まってしまった。


Well, the one on the right was on the left

And the one in the middle was on the right

And the one on the left was in the middle

And the guy in the rear burned his driver's license


右にいる人は左に、

真ん中の人は右に、

左の人は真ん中にいて、

後ろにいた人は、運転免許を燃やした。


Well the curtain had ascended 

A hush fell on the crowd

As thousands there were gathered to hear The folk songs of our land

But they took their politics seriously 

And that night at the concert hall

As the audience watched deliriously 

They had a free-for-all


カーテンは上がり、

観客席に沈黙が訪れた。

俺達の国のフォークソングを歌うときに、

沢山の人が集まって聴いていた。

でも彼らは政治的思想を忠実に守った。

そしてその夜のコンサートホールで、

観客が興奮して見ていて、

みんなは闘争を始めた。


Well, the one on the right was on the bottom

And the one in the middle was on the top

And the one on the left got a broken arm

And the guy in the rear, said, "Oh dear"


右にいる人は一番下に、

真ん中にいる人は一番上にいて、

左にいる人は腕を折り、

後ろにいた人は、「なんて事だ」と言った。


Now this should be a lesson if you plan to start a folk group

Don't go mixin' politics with the folk songs of our land

Just work on harmony and diction 

Play your banjo well

And if you have political convictions keep them to yourself


教える事がある、フォークグループを結成するなら、

俺達の国のフォークソングと政治の思想を混ぜない事だ。

ハーモニーや発声法を研究して、

バンジョーも上手くなる事だ。

政治について思う事があれば、自分の中に留めておく事だ。


Now, the one on the left works in a bank

And the one in the middle drives a truck

The one on the right's an all-night deejay

And the guy in the rear got drafted


左にいた人は銀行で働き、

真ん中にいた人はトラックドライバー。

右にいた人はDJをして、

後ろにいた人は徴兵された。


こんな感じです。

今日はこの辺でお時間です。洋楽和訳のリクエスト・感想ございましたらコメントくださいませ。

ではまた。

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