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2020年10月5日月曜日

Bob Dylan - Sara

こんばんは、古い音楽をお届けする音楽文章ラジオのお時間がやって参りました。進行は、名久井翔太です。どうぞよろしく。

早速、今日のボブ・ディランのコーナーです。

今日のボブ・ディラン

10月5日(月)



~Down along the cove
I spied my true love comin’ my way~

~入り江に沿って
愛する人がぼくのほうへとやってくるのを盗み見た~

「Down along the cove」より

今日の洋楽

今日はボブ・ディランでサラです。



ボブ・ディラン作曲です。1975年のアルバム『欲望』収録曲です。

当時の妻サラ・ローンズとの関係の修復を望んでいた歌です。「君は綺麗だ、君以上の人なんて居ない、だから俺を許して欲しい、昔みたいな関係に戻して欲しい」というメッセージが込められています。

が、残念な事に、2人は1977年に破局してしまいます。

では和訳です。

I laid on a dune I looked at the sky

When the children were babies and played on the beach

You came up behind me, I saw you go by

You were always so close and still within reach


俺は砂丘に横たわり、空を見上げた。

浜辺で遊んでた子供達がまだ赤ん坊の頃、

君は後ろからやって来た、俺は君が行くのを見た。

君はいつも近くにいた、手が届くほど近くに。


Sara, Sara

Whatever made you want to change your mind

Sara, Sara

So easy to look at, so hard to define


サラ、サラ、

君の心を変えたのが何であれ、

サラ、サラ、

原因は想定しやすいのに、明確にし難い。


I can still see them playing with their pails in the sand

They run to the water their buckets to fill

I can still see the shells falling out of their hands

As they follow each other back up the hill


子供達が砂の中にバケツを入れて遊ぶ光景がまだ目に見える、

水辺まで走って、バケツに水を汲むんだ。

貝殻が子供達の手から落ちるのが目に見える、

丘の上まで追いかけっこしていたんだ。


Sara, Sara

Sweet virgin angel, sweet love of my life

Sara, Sara

Radiant jewel, mystical wife


サラ、サラ、

可愛らしい純潔なる天使、我が人生の愛そのもの。

サラ、サラ、

輝かしい宝石にして、神秘なる妻よ。


Sleeping in the woods by a fire in the night

Drinking white rum in a Portugal bar

Them playing leapfrog and hearing about Snow White

You in the marketplace in Savanna-la-Mar


夜、森の中で、焚き火のそばで眠りにつく。

ポルトガルの酒場でホワイトラムを飲む。

子供達は馬跳びをして、白雪姫の話を聞く。

君はサヴァンナ・ラ・マーの市場に居る。


Sara, Sara

It's all so clear, I could never forget

Sara, Sara

Loving you is the one thing I'll never regret


サラ、サラ、

これは紛れもなくハッキリとしている、

サラ、サラ、

君を愛した事は、俺は一生忘れないだろう。


I can still hear the sounds of those Methodist bells

I'd taken the cure and had just gotten through

Staying up for days in the Chelsea Hotel

Writing "Sad-Eyed Lady of the Lowlands" for you


メソジスト教会の鐘が鳴るのが今でも聞こえる。

俺は治療を受けて、ちょうど回復した時、

チェルシーのホテルで何日か泊まって、

「ローランドの悲しい目の乙女」を君の為に書いていた。


Sara, Sara

Wherever we travel we're never apart

Sara, Sara

Beautiful lady, so dear to my heart


サラ、サラ、

俺たちが旅してる間、一時も離れなかっただろ?

サラ、サラ、

美しき女性、大切な心の恋人よ。


How did I meet you? I don't know

A messenger sent me in a tropical storm

You were there in the winter, moonlight on the snow

And on Lily Pond Lane when the weather was warm


どうやって君と会ったのか?俺は分からない。

熱帯暴風雨の中配達人が来た。

月明かりが雪を照らしていた時、君は冬にそこに居た、

暖かい天気の時にはリリー・ポンド通りにもいた。


Sara, Sara

Scorpio Sphinx in a calico dress

Sara, Sara

You must forgive me my unworthiness


サラ、サラ、

更紗のドレスを纏った蠍座のスフィンクスよ、

サラ、サラ、

俺の不甲斐なさを許して欲しい。


Now the beach is deserted except for some kelp

And a piece of an old ship that lies on the shore

You always responded when I needed your help

You gimme a map and a key to your door


今、浜辺は海藻が打ち上げられ、

古い船のカケラが一つあるだけになった。

俺が君の助けが必要な時、いつも反応してくれた、

君は地図に、君の家のドアの鍵もくれたんだ。


Sara, Sara

Glamorous nymph with an arrow and bow

Sara, Sara

Don't ever leave me, don't ever go


サラ、サラ、

弓矢を携える魅惑的なニンフよ、

サラ、サラ、

俺を置いて、どこかへ行かないでくれ。


こんな感じです。

今日はこの辺でお時間です。洋楽和訳のリクエスト・感想ございましたらコメントくださいませ。

ではまた。

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