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2023年5月21日日曜日

Suede - Trash

こんばんは、古い音楽をお届けする音楽文章ラジオのお時間がやって参りました。進行は、名久井翔太です。どうぞよろしく。

早速、今日の洋楽和訳のコーナーです。

今日の洋楽

今日はスウェードでトラッシュです。



ブレット・アンダーソン、リチャード・オークス作曲です。1996年のシングルで、イギリスのチャートで3位を記録しました。また、同年発売のアルバム『カミング・アップ』収録曲です。

スウェードはイギリスのロックバンドです。

メンバーは以下の通りです。

現メンバー
•ブレット・アンダーソン (Brett Lewis Anderson, v, 1967.11.29-)
•リチャード・オークス (Richard John Oakes, g, 1976.10.1-)
•ニール・コドリング (Neil John Codling, k, g, 1973.12.5-)
•マット・オズマン (Mathew David Osman, b, 1967.10.9-)
•サイモン・ギルバート (Simon Gilbert, d, 1965.5.23-)

元メンバー
•バーナード・バトラー (Bernard Joseph Butler, g, 1970.5.1-)
•ジャスティン・フリッシュマン (Justine Elinor Frischmann, g, 1969.9.16-)
•ジャスティン・ウェルチ (Justin Steven Welch, d, 1972.12.4-)
•アレックス・リー (Alex Lee, g, k, 1970.3.16-)

オアシス、ブラー、パルプと並ぶ四大ブリットポップの一つで、ブレット・アンダーソンのセクシャルなボーカルとステージワーク、そしてブレットと曲を作っていたリチャード・オークス(バーナード・バトラーも)の特徴的なギターフレーズで人気を博しています。

1989年、イギリスの田舎町ヘイワーズ・ヒースから大学進学の為ロンドンに越してきたブレット・アンダーソンは、当時の恋人ジャスティン・フリッシュマン、ブレットの幼馴染のマット・オズマンとバンドを組みます。ギタリスト募集でバーナード・バトラーも加入して活動を始めます。(結成当時はドラムスの固定メンバーはおらず、ドラムマシーンで代用していたり、ジャスティン・ウェルチも一時期加入していた)1990年にサイモン・ギルバートが加入します。

1991年、ジャスティン・フリッシュマンがブラーのデーモン・アルバーンと浮気していた事が発覚してバンドを去ります。後に一時期メンバーだったジャスティン・ウェルチとエラスティカを結成します。

地道なライブ活動を経て1992年にヌード・レコードからシングル「ザ・ドラウナーズ」でデビューします。セールスは奮わなかったものの、イギリスのメロディーメーカーから「イギリス最高のニューバンド」と称賛され、続く「メタル・ミッキー」が17位、その次の「アニマル・ナイトレイト」が7位を記録しました。また1993年にデビュー・アルバム『スウェード』も発売され、一躍人気バンド入りを果たしました。

しかし、ブレット・アンダーソンが「バイセクシャル」を公言した辺りからメンバー間で軋轢が生まれ、2枚目のアルバム『ドッグ・マン・スター』完成直前でバーナード・バトラーが脱退します。その頃からバンドの勢いは低下して、すぐにオアシスやブラーが人気が出て、スウェードはデビューから2年にして「オワコン」扱いされる不名誉な評価をされる事となりました。

募集をかけて、ギターにリチャード・オークス、キーボードにサイモン・ギルバートの従兄弟のニール・コドリングが加入し5人体制になります。(再結成時もこのメンバー編成)1996年に先行発売された「トラッシュ」が3位を記録、そして3枚目のアルバム『カミング・アップ』もアルバムチャート1位を記録して、再び人気が出始めます。アルバムからは「ビューティフル・ワンズ」「サタデー・ナイト」「レイジー」「フィルムスター」もシングルカットされ、大ヒットしています。

1999年に4枚目のアルバム『ヘッド・ミュージック』、2002年に5枚目『ニュー・モーニング』を発売しますが、『カミング・アップ』の時の売り上げは超えず、またも人気が低迷します。ブレットの薬物問題の深刻化や2001年にはニール・コドリングが慢性疲労症候群によりバンドを脱退します。(後任としてアレックス・リーが加入)

2003年11月、スウェードは活動停止を発表して、12月に最後のライブを行い解散します。

2010年にロイヤル・アルバート・ホールにてチャリティーの為スウェードが復活します。当初は一夜限りの予定でしたが、その後も活動を続ける事を発表し、現在に至ります。2022年9月には最新の9枚目のアルバム『オートフィクション』、さらにシングル「シー・スティル・リーズ・ミー・オン」も先行発売されて、その健在ぶりを見せつけています。

今回の歌は、曲調は明るいんですが、「俺たちは結局のところゴミクズでしかないんだ」と自分たちを卑下するネガティブな歌です。

では和訳です。

Maybe, maybe it's the clothes we wear,

The tasteless bracelets and the dye in our hair,

Maybe it's our kookiness,

Or maybe, maybe it's our nowhere towns,

Our nothing places and our cellophane sounds,

Maybe it's our looseness,


もしかしたら、それは俺たちの着てる服なのかもな、

ダサいネックレスに俺たちの染めてる髪の色かも、

俺たちが変人なのかもな。

それか、俺たちの何にもない街のせいかもな、

何処にも行く所がなくてセロハンテープの鳴る音が響くだけ、

俺たちはだらしないせいかもな。


But we're trash, you and me,

We're the litter on the breeze,

We're the lovers on the streets,

Just trash, me and you,

It's in everything we do,

It's in everything we do...


でも俺たちはゴミクズなんだ、君も俺も。

俺たちは風に流されるガラクタ。

俺たちは何処にでもいる街中のカップル。

ゴミクズなんだ、俺も君も。

俺たちが成す事全てゴミクズなんだ。

俺たちが成す事全てゴミクズなんだ。


Maybe, maybe it's the things we say,

The words we've heard and the music we play,

Maybe it's our cheapness,

Or maybe, maybe it's the times we've had,

The lazy days and the crazes and the fads,

Maybe it's our sweetness,


もしかしたら、俺たちが言った事にあるのかもな、

俺たちが見聞きしてきた事にあるのかも、

俺たちが安っぽいせいかもな。

それか俺たちが過ごしてきた時間にあるのかもな、

自堕落な日々に流行り廃りが激しいのか、

俺たちは甘ったれてるからかもな。


But we're trash, you and me,

We're the litter on the breeze,

We're the lovers on the streets,

Just trash, me and you,

It's in everything we do,

It's in everything we do...


でも俺たちはゴミクズなんだ、君も俺も。

俺たちは風に流されるガラクタ。

俺たちは何処にでもいる街中のカップル。

ゴミクズなんだ、俺も君も。

俺たちが成す事全てゴミクズなんだ。

俺たちが成す事全てゴミクズなんだ。


こんな感じです。

今日はこの辺でお時間です。洋楽和訳のリクエスト・感想ございましたらコメントくださいませ。

ではまた。

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