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2018年6月22日金曜日

Bob Dylan - One too many mornings (Hard Rain)

こんばんは、古い音楽をお届けする音楽文章ラジオのお時間がやって参りました。進行は、名久井翔太です。どうぞよろしく。

早速、洋楽和訳のコーナーです。

今日の洋楽

今日はボブ・ディランで「いつもの朝に」です。



ボブ・ディラン作曲です。1964年のアルバム『時代は変わる』収録曲です。

この歌はアソシエイションのカバーとして、このブログで取り上げましたが、今回はオリジネイターのボブ・ディランのバージョンを改めて紹介します。

アソシエイションのカバーが一番と考えていた私は、ボブ・ディランの曲の中でもカバーは多けれどあまり語られる事の無いこの歌を、改めてオリジネイターの歌を聴いてみようと思いYouTubeで検索して見ました。

そしたら、1976年のライブバージョン、すなわちローリング・サンダー・レビューのライブ映像が出て来て、「へー、ライブでも演奏されてたんだ」と思いました。どんな感じなのか聴いてみようと再生しました。

最初は「あれ?オリジナルと違うアレンジだ」と思いましたが、聴き進めるうちにこのバージョンが一番好きになってしまいました。この瞬間こそ、私がボブ・ディランを好きになった瞬間でした。

このバージョンがiTunesに無いか調べましたら、『激しい雨』がヒットしました。あまり知らない歌ばかりでしたが、「見つけたら絶対にこのアルバムを買いたい」と思うようになりました。そう思っていたら、西葛西のブックオフにいってこのアルバムを見つけて、見事にヒットしたのは記憶に残っております。

オリジナルは、まだフォークシンガー時代であったためか、曲の感じがあっさりしたものでしたが、この『激しい雨』の時はどうでしょう。これでもかといわんばかりに切なさが濃厚なバラードに仕上げられているではありませんか。

オリジナルには無かったバンドの演奏、バイオリンの音、そしてボブ・ディランの熱唱。この三つの要素が「いつもの朝に」の魅力を何倍にも、何十倍にも高められています。

言うなれば、これは「あっさりしたシンプルな塩ラーメン」と「旨味たっぷり、濃厚味噌ラーメン」ぐらいな違いだと感じました。初めてですよ、同じ曲のアレンジ違いを食べ物で表現したのは。笑

ボブ・ディランのイメージとしては、「オリジナルのバージョンとライブだと違うアレンジで演奏するから馴染めない」と思いましたが、そのイメージが覆されました。YouTubeで聴いていなかったら、私はボブ・ディランを好きになる事は無かったでしょう。それだけにこの「ローリング・サンダー・レビュー」というものは衝撃的だったというわけです。

オリジナルは歌詞が3番「It’s a restless ~」までで終わっていますが、このライブバージョンでは「I’ve no right ~」が新たに追加されています。曲だけでなく歌詞までもがより切なくバージョンアップされています。

では和訳です。今回改めて紹介するという事で、新たに和訳しています。

Down the street the dogs are barkin'

And the day is gettin' dark

As the night comes in a-fallin'

The dogs will lose their bark

An' the silent night will shatter

From the sounds inside my minds

I'm one too many mornings

And a thousand miles behind.


通りでは犬が吠え、

日は沈んでいく。

夜の帳が下りると、

犬は吠えるのをやめる。

そして沈黙の夜は破られる、

俺の心に鳴る音で。

そして俺はあまりにも多い朝を迎え、

1000マイルも離れていた。


From the crossroads of my doorstep

My eyes begin to fade

As I turn my head back to the room

Where my love and I have laid

An' I gaze back to the street

The sidewalk and the sign

And I'm one too many mornings

An' a thousand miles behind.


俺の家の前の十字路で、

目が霞んでいく、

俺と恋人が寝た、

部屋に目を戻す時に。

そして通りを見つめ直した、

標識や信号も見た。

そして俺はあまりにも多い朝を迎え、

1000マイルも離れていた。


It's a restless hungry feeling

And it don't mean no one no good

When ev'rything I'm a-sayin'

You can say it just as good

You're right from your side

I'm right from mine

We're both just too many mornings

An' a thousand miles behind.


それは満たされない空腹の気持ち、

誰がそうなっても良くない。

俺が言った事は、

君も同じように上手く言う事ができる。

君は君で正しく、

俺は俺で正しい。

俺たちはあまりにも多い朝を迎え、

1000マイルも離れていた。


Ive no right to be here

If youve no right to stay

Were both one too many mornings 

An a thousand miles away


君がそこに居たくないなら、

俺がいる権利も無い。

俺たちはあまりにも多い朝を迎え、

1000マイルも離れていた。


こんな感じです。


久々の長話でございました。笑


今日はこの辺でお時間です。洋楽和訳のリクエスト・感想ございましたらコメントくださいませ。


ではまた。

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