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2018年6月15日金曜日

The Who - Now I’m a farmer

こんばんは、古い音楽をお届けする音楽文章ラジオのお時間がやって参りました。進行は、名久井翔太です。どうぞよろしく。

今日は東京は涼しい一日でした。

半袖だと肌寒く、まるで秋みたいな感じの気温でした。

数日前は北海道で、6月だというのに雪が積もったというじゃないですか。

夏ですよ、夏。

これから日本はどうなっていくんでしょうか。

日本の天気を嘆いたところで、洋楽和訳のコーナーです。

今日の洋楽

今日はザ・フーで「俺は百姓」です。なかなか渋い邦題になっています。笑



ピート・タウンゼンド作曲です。1974年のアルバム『オッズ・アンド・ソッズ』収録曲です。

この『オッズ〜』は、デビューした1964年から1973年までに録音されたアウトテイクを編集して発表されたアルバムです。ピートとロジャー・ダルトリーは映画『トミー』の製作で忙しく、またキース・ムーンは別の映画に出演していて忙しかったそうです。そこでこのアルバムは、比較的スケジュールに余裕があったジョン・エントウィッスルが製作しました。

この「ナウ・アイム〜」は1970年にリリース予定だったEP用に録音されたものです。ハードロックな部分とのどかになる部分と両方ある、緩急がある歌です。

この歌の存在は空耳アワード2015で知りました。最後の「Gourds Pineapple」が「ごっつ 遠いね」と聞こえるそうです。こんな歌があるのかと驚きました。

今回の和訳は「俺は百姓」という事で、田舎の農家が話してるような感じで和訳してみました。

では和訳です。

I've got a spade and a pick-axe

And a hundred miles square of land to churn about

My old horse is weary but sincerely

I believe that he can pull a plough

Well I've moved into the jungle of the agriculture rumble,

To grow my own food

And I'll dig and plough and scrape the weeds

Till I succeed in seeing cabbage growing through


鍬とツルハシさ手にしてよ、

でけえ畑さ耕しに行かなきゃいけねえんだ。

おらの馬も年取っちまってよ、

でもまだ耕すのは出来るって信じてんだ。

おら野菜さ耕してえからよ、

農業やってる奴らが喧嘩さしてる所森の中入って行ったさ。

土さ掘ってさ耕してさ、種さ撒くのさ。かいべつが実るか見るべさ。


かいべつ=キャベツ


Now I'm a farmer, and I'm digging, digging, digging, digging, digging

Now I'm a farmer, and I'm digging, digging, digging, digging, digging

It's alarming how charming it is to be a-farming

How calming and balming the effect of the air


おらは百姓、土を掘るべさ。

おらは百姓、土を掘るべさ。

農業をやるのがどれだけ魅力的なのか驚くべさ。

落ち着いたら、空の匂いさ嗅ぐとあずましいんだよ。


あずましい=心地よい


Well, I farmed for a year and grew a crop of corn

That stretched as far as the eye can see

That's a whole lot of cornflakes,

Near enough to feed New York till 1973

Cultivation is my station and the nation

Buys my corn from me immediately

And holding sixty thousand bucks, I watch as dumper trucks

Tip New York's corn flakes in the sea


畑いっぺえにとうきびさ植えてんだ、

今もう取れごろだと思うんだ。

ニューヨークに1973年まで食わしてやるだけ、

コーンフレーク作れるだよ。

耕すのがおらの持ち場さ、国が直接おらんとこからとうきび買ってくれるんだ。

なまらとうきびさ持ってさ、ニューヨークにコーンフレークさ撒いてんだ。


とうきび=とうもろこし

なまら=すごい


Now I'm a farmer, and I'm digging, digging, digging, digging, digging

Now I'm a farmer, and I'm digging, digging, digging, digging, digging

It's alarming how charming it is to be a-farming

How calming and balming the effect of the air


おらは百姓、土を掘るべさ。

おらは百姓、土を掘るべさ。

農業をやるのがどれだけ魅力的なのか驚くべさ。

落ち着いたら、空の匂いさ嗅ぐとあずましいんだよ。


Now look here son

The right thing to say

Isn't necessarily what you want to say

The right thing to do

Isn't necessarily what you want to do

The right things to grow

Ain't necessarily what you want to grow

Your own happiness

Doesn't necessarily teach you what you want to know


せがれ、よーぐ聞けよ。

世間が正しいと思う事を言うのはな、

おめえが言いてぇ事いうのに必要じゃねぇんだ。

世間が正しいと思う事をするのはな、

おめえがしてぇ事をするのに必要じゃねぇんだ。

世間が正しいと思う物を育てるのはな、

おめえが育ててぇ物を育てるのに必要じゃねぇんだ。

おめえだけの幸せな物はな、

おめえが知りてぇと思う物から教わるもんじゃねぇんだ。


Well I'm suntanned and deep, so's the horse

And my hands are deeply grained

Old horse is a-grazing, it's amazing

Just how lazily he took the strain

Well my pick and spade are rusty,

Because I'm paid on trust to leave my square of cornfield bare


おら陽に焼けて黒くなっちまっただ、馬も同じだ。

おらの手も豆だらけだ。

おらの老いぼれ馬は草食ってる。驚いただよ、自分でどうやってあずましく過ごしてるのか見てるの。

おらの鍬やツルハシも欠けちまっただよ、荒れ放題のとうきび畑さ銀行に売っちまうから。


It's alarming how charming it is to be a-farming

How calming and balming the effect of the air


農業をやるのがどれだけ魅力的なのか驚くべさ。

落ち着いたら、空の匂いさ嗅ぐとあずましいんだよ。


When you grow what I grow

Tomatoes, potatoes, stew, eggplants ...

Potatoes, tomatoes ... gourds ... pineapple 


おめえがおらの育ててるもの育てたらな。

トマト、ごしょいも、シチュー、ナス、

ごしょいも、トマト、ひょうたん、パイナップル。


ごしょいも=ジャガイモ


こんな感じです。


たまには方言使って和訳するのも良いものですね。笑 


今日はこの辺でお時間です。洋楽和訳のリクエスト・感想ございましたらコメントくださいませ。


ではまた。

1 件のコメント:

  1. 先日、youtubeで a quick one の素晴らしいライブを見つけ(ブライアンジョーンズが拍手しているやつです)
    ぶっとんでなぜかこちらにたどりつきました。

    そらみみのその回、見てみたいです。

    そして「俺は百姓」の素晴らしい和訳、
    ほんとに百姓そのものですね!
    百姓スピリットを表現された貴殿のセンスに痺れました!

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