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2019年6月17日月曜日

Bob Dylan - I don’t believe you (She acts like we never have met)

こんばんは、古い音楽をお届けする音楽文章ラジオのお時間がやって参りました。進行は、名久井翔太です。どうぞよろしく。

早速、洋楽和訳のコーナーです。
今日の洋楽

今日はボブ・ディランでアイ・ドント・ビリーヴ・ユーです。



ボブ・ディラン作曲です。1964年のアルバム『アナザー・サイド・オブ・ボブ・ディラン』収録曲です。

オリジナルはアコースティックギターとハーモニカのみの楽器構成ですが、私が一番最初に聴いたのは、1965年のザ・バンドと一緒に演奏したバージョンです。

後者では、ボブ・ディランの怒りがこの歌に乗せられ、吐き捨てるように歌われています。

また、この歌のタイトルは、その時期に言われた観客のブーイングに返した言葉でもある事で有名です。「Judas! (裏切者)」といわれて、ボブ・ディランは「I don’t believe you. You’re a liar! (お前らなんか信じない。お前らは嘘つきだ!)」と返しました。

喧嘩でも無いですけど、観客とやり合ってるののって、ある意味カッコいいという感じがします。今やったらニュースになりますけどね。笑

(今回の動画は1966年のライヴ版です。掲載している歌詞と異なる部分があるかもしれません。ご了承ください。)

では和訳です。

I can't understand

She let go of my hand

An' left me here facing the wall

I'd sure like to know

Why she did go

But I can't get close to her at all

Though we kissed through the wild blazing nighttime

She said she would never forget

But now mornin's clear

It's like ain't here

She acts like we never have met.


俺には理解出来ない、

彼女が俺の手を離して、

俺を壁に向き合わせたまま置いてった事を。

何で彼女が出て行ったのか、

俺は知りたいけど、

俺は彼女に全く近づけない。

自分の野性が燃えさかる夜にキスして、

彼女は絶対忘れないって言った。

だけど朝になったら、

もう雰囲気が変わった。

赤の他人みたいに装うんだ。


It's all new to me

Like some mystery 

It could even be like a myth

But it's hard to think on

That she's the same one

That last night I was with

From darkness, dreams're deserted

Am I still dreamin' yet?

I wish she'd unlock 

Her voice once and talk

'Stead of acting like we never have met.


俺には新しいものばかりだ、

まるで謎みたいな、

それとも神話とでも言うべきか。

昨日の夜俺と一緒にいた、

女は俺の彼女だって、

もう考えられない。

暗闇の中から、夢は捨てられちまった、

俺はまだ夢見てるのか?

赤の他人のフリをする代わりに、

また俺と話してくれるのを祈るだけだ。


If she ain't feelin' well

Then why don't she tell

'Stead of turnin' her back to my face

Without any doubt

She seems too far out

For me to return to her chase

Though her skirt it swayed as a guitar played

Her mouth was watery and wet

But now something has changed

For she ain't the same

She just acts like we never have met.


彼女の気分が悪いなら、

どうして何も喋らないんだ、

俺に背を向けてばかりでさ。

何の疑いもない、

俺が追いかけて彼女を戻すのに、

彼女は遠い所にいるんだ。

ギターを弾くと彼女のスカートは揺れ、

彼女の口は潤っていたっていうのに。

でも何かが変わっちまった、

彼女はもう昔とは違う、

彼女は赤の他人のフリをするんだ。


If I didn't have to guess

I'd gladly confess

To anything I might've tried

If I was with her too long

Or have done something wrong

I wish she'd tell me what it is, I'll run and hide

Though the night ran swirling and whirling

I remember her whispering yet

But evidently she don't

And evidently she won't

She did act like we never have met.


俺がもし考えなくても良いなら、

俺は喜んで白状するよ、

俺が今まで頑張って来た事全てを。

俺が彼女と長くいたなら、

それか俺が何か間違った事をしたら、

彼女からそれが何なのか教えてほしい、そしたら俺は隠れよう。

夜は渦巻いて回って行くのに、

俺は彼女の囁きを今でも覚えてる。

でも、どうも彼女はしていない、

いや、彼女はやらないだろう、

彼女は赤の他人のフリをするから。


I'll leavin' today

I'll be on my way

Of this I can't say very much

But if you want me to

I can be just like you

And pretend that we never have touched

And if anybody asks me, "Is it easy to forget?"

I'll say, "It's easily done

You just pick anyone

And pretend that you never have met".


俺はもう行くぜ、

俺の道を行くぜ。

だから俺は喋らない。

でも君が望めば、

俺は君のようになれる。

そして俺たちが初対面であるかのように振る舞うのさ。

誰かにもし「それって忘れやすい物か?」と聞かれたら、

俺は言うさ、「そんなの簡単さ、

誰か捕まえて、

赤の他人のフリをすれば良い。


こんな感じです。


昨日の夜は仲良かったのに、朝になって他人のふりされるなんてねえだろ、という歌です。


今日はこの辺でお時間です。洋楽和訳のリクエスト・感想ございましたらコメントくださいませ。


ではまた。

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