こんばんは、古い音楽をお届けする音楽文章ラジオのお時間がやって参りました。進行は、名久井翔太です。どうぞよろしく。
今日の洋楽
今日は趣向を変えて、レディオヘッドというバンドの曲を和訳します。「ノー・サプライズ」という歌です。
レディオヘッドのメンバー全員作曲です。1998年のシングルで、イギリスのチャートで4位を記録しました。また1997年のアルバム『OKコンピューター』収録曲です。
レディオヘッドはイギリスのロックバンドです。メンバーは以下の通りです。
•トム・ヨーク (Thomas Edward Yorke, v, g)
•ジョニー・グリーンウッド (Jonathan Richard Gordon Greenwood, g)
•エド・オブライエン (Edward John O’Brien, g)
•コリン・グリーンウッド (Colin Charles Greenwood, b)
•フィル・セルウェイ (Philip James Selway, d)
1985年にオックスフォードの学校にて「On A Friday」という前身のバンドを結成しました。
1992年にEMI傘下のパーロフォンから「レディオヘッド」と名前を変え、EP『ドリル』でデビューします。翌1993年に『パブロ・ハニー』からシングルカットされた「クリープ」が大ヒットしました。
当初はトム・ヨーク、ジョニー・グリーンウッド、エド・オブライエンの3人ギターを前面に押し出したギターロック、というスタイルでしたが、2枚目のアルバム『ザ・ベンズ』からサイケデリック・ロックや映画音楽など、ロック以外の音楽にも耳を傾け、音楽性も次第に変化していきます。
それ以降もアルバム毎に音楽性を変え、それぞれアルバムチャートの上位を記録するヒットを連発しています。
2010年には、トム・ヨークのバンド「アトムズ・フォー・ピース」がフジロックに出演しました。
彼らの音楽性は「オルタナティブ・ロック」と言われるもので、「産業的な要素を一切排除して、時代の流れにとらわれない普遍的な価値を求める精神や、前衛的でアンダーグラウンドな精神を持つ音楽シーン」というらしいです。
レコード会社や流行にとらわれず、自分達の音楽を作る、という事です。レディオヘッドはアルバム毎に、電子音楽の様であったり、メタルやクラシックジャズであったりして、ある一定の音楽性でない事から、オルタナティブ・ロックの代表ともいわれています。
レディオヘッドという名前は、トーキング・ヘッズの曲名に由来しています。
また、世界的に有名なバンドに大変珍しく、スキャンダルで取り沙汰された事がありません。
アルバムやシングルで発表していない曲がたくさんあり、これまでに発表されてきたアルバムで、そのアルバムのために書き下ろされた曲は無く、ほとんどが過去にライブで演奏した曲、という事らしいです。
今回、古い音楽を紹介する音楽文章ラジオが1990年代の曲を久々に和訳する訳ですが、1990年代にデビューしたアーティストを取り上げるのは初めてです。
ラジオで聴いて、これは良い、と思い、曲名・アーティスト名を即調べて、和訳に至ります。
では和訳です。
A heart that's full up like a landfill
A job that slowly kills you
Bruises that won't heal
埋立地みたいにいっぱいになった心、
君をうんざりさせる仕事、
治らない痣。
You look so tired, unhappy
Bring down the government
They don't, they don't speak for us
I'll take a quiet life
A handshake of carbon monoxide
君は疲れて、不幸せに見える。
政府を打ち倒すんだ、
奴らは俺たちの事なんか話はしない。
俺は静かな人生を送る、
一酸化炭素と握手するさ。
No alarms and no surprises
No alarms and no surprises
No alarms and no surprises
Silent, silent
恐れる事も、驚く事もない、
恐れる事も、驚く事もない、
恐れる事も、驚く事もない、
静寂。
This is my final fit, my final bellyache with
俺の最後の発作、愚痴を言うのもこれで最後だ。
No alarms and no surprises
No alarms and no surprises
No alarms and no surprises please
恐れる事も、驚く事もない、
恐れる事も、驚く事もない、
恐れる事も、驚く事もない。そうさせてくれ。
Such a pretty house, and such a pretty garden
とても綺麗な家だ、綺麗な庭だ。
No alarms and no surprises (let me out of here)
No alarms and no surprises (let me out of here)
No alarms and no surprises please (let me out of here)
恐れる事も、驚く事もない。(ここから出してくれ)
恐れる事も、驚く事もない。(ここから出してくれ)
恐れる事も、驚く事もない。(ここから出してくれ)
こんな感じです。
日々の嫌な生活に疲れたから、恐怖の世界から手を引こう、という歌です。ともすれば自殺の歌にも解釈できます。
今日はこの辺でお時間です。洋楽和訳のリクエスト・感想ございましたらコメントくださいませ。
ではまた。
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