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2018年6月7日木曜日

The Byrds - Eight miles high

こんばんは、古い音楽をお届けする音楽文章ラジオのお時間がやって参りました。進行は、名久井翔太です。どうぞよろしく。

早速、洋楽和訳のコーナーです。

今日の洋楽

今日はザ・バーズで「霧の8マイル」という歌です。




ジーン・クラーク、デヴィッド・クロスビー、ロジャー・マッグィン作曲です。1966年のシングルで、ホット100で14位、イギリスのチャートで24位を記録しました。また同年リリースのアルバム『霧の5次元』にも収録されています。

この歌を初めて聴いた人は衝撃を受けると思います。ロジャー・マッグィンのイントロのギター、あれを聴いて衝撃を受けない人はいないでしょう。

私は最初聴いた時は、「どうやって演奏しているんだろう」と思いました。ビートルズがやってたテープの逆再生か?とも思いました。

当時ザ・バーズではメンバーの音楽性の違いで揉めていました。ジーン・クラークは今までのバーズの方向でもっと自分達の曲を作ろうと、そしてロジャー・マッグィンはサイケデリック・ロックやインド音楽などに影響を受けたので、より複雑な音楽を作ろうとしていました。

上記に加え、ジーン・クラークの飛行機嫌いが災いして、「霧の8マイル」の録音の後、ジーンはバーズを脱退してしまいます。

この歌はバーズのコーラスワークはそのままに、イントロのギターは勿論ドラムスも変則的なリズムを刻んでいます。

この歌はアメリカのラジオ局では「ドラッグを連想させる」として、放送禁止になりました。もっと売れたはずなのに14位止まりなのはその為です。この歌に限らず、「ドラッグを連想させる」曲はたくさんあります。それだけみんなヤクやってたって事ですよ。笑

ベンチャーズもカバーしています。

では和訳です。

Eight miles high and when you touch down

You'll find that it's stranger than known

Signs in the street that say where you're going

Are somewhere just being their own


8マイル高く飛んで、地面に降りると、

君は気付くだろう、奇妙な物事に出くわすって。

君の行き先を示す、道の標識は、

ただ自分の目的の為にそこにいるだけさ。


Nowhere is there warmth to be found

Among those afraid of losing their ground

Rain gray town known for its sound

In places small faces unbound


どこにも、暖かさを感じる場所は無いのさ、

自分の場所が無くなるって思う人たちには。

その音で有名な灰色の街に雨が降る、

そこで解放された人たちの顔を見るだろう。


Round the squares huddled in storms

Some laughing some just shapeless forms

Sidewalk scenes and black limousines

Some living, some standing alone


嵐の中身を寄せ合う広場では、

ある人は笑い、ある物は形を成さないでいる。

歩道の景色や黒のリムジン。

ある者は生き、ある者はそこに立ち尽くす。


こんな感じです。


「灰色の街」はロンドンの事で、「その音で有名な」はブリティッシュ・インヴェイジョンの事を指しています。


バーズがイギリスに行った時の体験を書いた歌です。


今日はこの辺でお時間です。洋楽和訳のリクエスト・感想ございましたらコメントくださいませ。


ではまた。

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