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2025年12月7日日曜日

Abbey Lincoln - Throw it away

こんばんは、古い音楽をお届けする音楽文章ラジオのお時間がやって参りました。進行は、名久井翔太です。どうぞよろしく。

早速、今日の洋楽和訳のコーナーです。


今日の洋楽

今日はアビー・リンカーンでスロー・イット・アウェイです。




アビー・リンカーン作曲です。1981年のアルバム『ゴールデン・レディ』収録曲です。

アビー・リンカーンこと、アンナ・マリー・ウールドリッジ(Anna Marie Wooldridge)は、1930年8月6日、イリノイ州シカゴ生まれの歌手です。

ビリー・ホリデイに影響を受けており、しばしば「ビリーの後継者」と評価されています。また、ジャズドラマーのマックス・ローチと共に公民権運動に参加して活動しています。

幼い頃から学校や教会の聖歌隊で歌い、19歳の頃アマチュアコンサートで優勝しました。その後22歳の頃にハワイに移り、ギャビー・リーの名前で歌手活動しました。カリフォルニアに戻り、芸名をアビー・リンカーンに変えています。芸名の由来は第16代アメリカ大統領、エイブラハム・リンカーンです。

1956年にリバティ・レコードよりデビュー・アルバム『アビー・リンカーン・アフェア』をリリースしました。また同時期にジェーン・マンスフィールド主演の映画『女はそれを我慢できない』に出演しています。

1957年にリバーサイド・レコードに移籍、『ザッツ・ヒム』をリリースしました。この時に後の夫マックス・ローチと出会っています。

1960年に公民権運動をテーマにしたマックス・ローチのアルバム『ウィー・インシスト』に参加しました。その2年後の1962年、アビーはマックス・ローチと結婚します。

1970年代から80年代にかけて活動が停滞します。この時期はアルバムを数枚しかリリースしませんでした。1990年にヴァーヴ・レコードよりアルバム『ザ・ワールド・イズ・フォーリング・ダウン』をリリースして以降、本格的に活動を再開させました。2003年には全米芸術基金NEAジャズマスターズ賞を受賞しています。

2007年以降健康状態が悪化して、老人ホームに入っていましたが、2010年8月14日、80歳で亡くなりました。死因は公表されていません。

貴方の愛を投げ出す気持ちで毎日を生きれば、必要な物はきっと手に入るわ、という歌です。

では和訳です。

I think about the life I live

A figure made of clay

And think about the things I lost

The things I gave away


私の生きてきた人生を考える、

粘土で出来た人形のよう、

そして失った物を思う、

私があげた物を。


And when I'm in a certain mood

I search the house and look

One night I found these magic words

In a magic book


そんなムードになった時は、

私は家の中を探して見るの。

ある夜、魔法の言葉を見つけたわ、

魔法の本の中で。


Throw it away

Throw it away

Give your love, live your life

Each and every day


全て投げ出しなさい、

全て投げ出しなさい、

毎日あなたの愛をあげなさい、あなたの人生を生きなさい。


And keep your hand wide open

Let the sun shine through

'Cause you can never lose a thing

If it belongs to you


そしてあなたの腕を大きく広げて、

陽の光を通すのよ。

それが本当にあなたの物ならば、

何も失う物は何も無いのよ。


There's a hand to rock the cradle

And a hand to help us stand

With a gentle kind of motion

As it moves across the land


揺籠を揺らす手が有る、

その手は私達を助けてくれる。

ゆったりとしたその動きで、

地上を動くの。


And the hand's unclenched and open

Gifts of life and love it brings

So keep your hand wide open

If you're needing anything


そしてこの手は閉じられる事なく開かれ、

命を与え、愛をくれる。

だから貴方が何か必要な物があるのなら、

腕を大きく広げてみて。


Throw it away

Throw it away

Give your love, live your life

Each and every day


全て投げ出しなさい、

全て投げ出しなさい、

毎日あなたの愛をあげなさい、あなたの人生を生きなさい。


And keep your hand wide open

Let the sun shine through

'Cause you can never lose a thing

If it belongs to you


そしてあなたの腕を大きく広げて、

陽の光を通すのよ。

それが本当にあなたの物ならば、

何も失う物は何も無いのよ。


There's a natural obligation

To what we own and claim

Possessing and belonging to

Acknowledging a name


私達が持ってる物、要求してる物に、

当然責任が有るわ。

持つ事、属している事、

名前を認めるという事よ。


So keep your hand wide open

If you're needing love today

'Cause you can't lose it

Even if you throw it all away


だから、貴方が愛を必要としているなら、

貴方の腕を大きく広げて。

全て手放してしまったのなら、

何も失う物は無いのだから。


Throw it away

Throw it away

Give your love, live your life

Each and every day


全て投げ出しなさい、

全て投げ出しなさい、

毎日あなたの愛をあげなさい、あなたの人生を生きなさい。


And keep your hand wide open

Let the sun shine through

'Cause you can never lose a thing

If it belongs to you


そしてあなたの腕を大きく広げて、

陽の光を通すのよ。

それが本当にあなたの物ならば、

何も失う物は何も無いのよ。


'Cause you can never lose a thing

If it belongs to you

You can never ever lose a thing

If it belongs to you


それが本当にあなたの物ならば、

何も失う物は何も無いのだから。

それが本当にあなたの物ならば、

何も失う物は何も無いのよ。


こんな感じです。

あなたのお名前何ァんて由来のコーナー、今回はAnna Marie Wooldridgeの苗字Wooldridgeの由来を紹介します。

Annaは「慈悲深さ」、Marieは「愛しい人」という意味でしたね。

Wooldridge

古英語で狼を意味するwulfと、飼育者を意味するdrigに由来する。中世のイギリスで、田園地帯に広く生息していた狼を中心に、動物の飼育や狩猟に携わる者にその姓がつけられたという。


という事で、Wooldridgeという苗字の方の祖先は、動物と関わりがあったのかもしれません。

この方の名前が全部揃いました。「動物にも分け隔てなく愛情を注ぐ人になって欲しい」という願いが込められているのかもしれません。

今日はこの辺でお時間です。洋楽和訳のリクエスト・感想ございましたらコメントくださいませ。X(旧Twitter)も宜しくお願い致します。IDとかは上に書いてます。ブログフォローもお願い致します。

ではまた。

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