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2016年7月22日金曜日

Hank Williams - I'll never get out of this world alive

こんばんは、古い音楽をお届けする音楽文章ラジオのお時間がやって参りました。進行は、名久井翔太です。どうぞよろしく。

早速、洋楽和訳のコーナーです。

今日の洋楽

今日はハンク・ウィリアムスで「この世を生きて出られない」です。


ハンク・ウィリアムスの生前に出した最後のシングルです。リリースが1952年11月。その2ヶ月後にハンクは亡くなっています。

では和訳です。

Now you're lookin' at a man that's gettin' kind-a mad
I had lot's of luck but it's all been bad
No matter how I struggle and strive
I'll never get out of this world alive

怒り始めてる男を見ただろう。
俺は強運の持ち主だったがツキに見放された。
俺がどうあがいたって、
俺はこの世を生きて出られないのさ。

My fishin' pole's broke the creek is full of sand
My woman run away with another man
No matter how I struggle and strive
I'll never get out of this world alive

釣竿は折れて川は干上がった。
俺の女は他の男と出て行ったのさ。
俺がどうあがいたって、
俺はこの世を生きて出られないのさ。

A distant uncle passed away and left me quite a batch
And I was livin'g high until that fatal day
A lawyer proved I wasn't born
I was only hatched

遠いところに住む叔父は金を残して逝っちまった。
金には困らなかったがある日、
弁護士が俺はこの家の者ではないと言い、
俺はハメられたんだ。

Ev'rything's again' me and it's got me down
If I jumped in the river I would prob'ly drown
No matter how I struggle and strive
I'll never get out of this world alive

みんな俺の敵、参っちまうぜ。
川に飛び込んだら確実に溺れるだろう。
俺がどうあがいたって、
俺はこの世を生きて出られないのさ。

These shabby shoes I'm wearin' all the time
Are full of holes and nails
And brother if I stepped on a worn out dime
I bet a nickel I could tell you if it was heads or tails

いつものこの履き古した靴は、
穴と切れた爪でいっぱいさ。
兄弟、俺がこの擦り切れた10セントを踏んだら、
5セントを賭けて、表か裏か言えるだろう。

I'm not gonna worry wrinkles in my brow
'Cause nothin's ever gonna be alright nohow
No matter how I struggle and strive
I'll never get out of this world alive

額のしわなんて気にしないさ。
状況が良くなることなんざ絶対に無いさ。
俺がどうあがいたって、
俺は生きてこの世を出られないのさ。

こんな感じです。

ツキの無い自分自身の皮肉の歌です。

「この世を生きて出られない」。最後のシングル。偶然であったとしても考えさせられるものがあります。

今日はこの辺でお時間です。

ではまた。

2016年7月20日水曜日

Bruce Springsteen - Born to run

こんばんは、古い音楽をお届けする音楽文章ラジオのお時間がやって参りました。進行は、名久井翔太です。どうぞよろしく。

LINEをやっておりますが、ニュースを良く確認します。その中で私が噛みつきたいのを一つ二つ。

まず、「オオカミ少年」ならぬ「ライオン青年」ですか。「熊本の地震で動物園の檻が壊れてライオンが逃げ出した」という嘘のツイートの事です。その青年、20歳の会社員なんですが、これを投稿した事によって動物園が迷惑を被り、偽計業務の疑いで逮捕されたといいます。

人間、嘘ついたらこうなるぞ、というのをこの青年は自らの罪でもって教えた訳ですね。そういう意味では感謝をしないといけません。

もう一つは先日話したポケモンGO。仕事の移動中のラジオでも流れましたが、ポケモンGOでポケモンゲットするためにアメリカのオハイオ州の原子力発電所、更には地雷原にも踏み込んだというじゃありませんか。

日本じゃ東日本大震災の後に原子力発電を無くす無くさないで揉めているのに、アメリカじゃ気づかないで原子力発電所に入りますか。なんとも呑気ですな。

地雷原にも何の躊躇いの無しに入りますか。ゲームしてて気づかないで済まされませんよこれは。自分の命よりもポケモンが大事ですか。

かくいう私も子供の頃はポケモンのアニメを見てはいましたが、最近はこのニュースを受けて嫌いになりそうです。つっても一般人の批判なんかだーれも受け止めちゃあくれませんがね。人間って何が大事なんでしょうね。本当に嘆かわしい時代です。

ここで一句。

ポケモンGO 危険地帯に Don't Go

ゲームやるならまず危険地帯になど近づくなと言いたい訳ですよ私は。

珍しくニュースでカミツキガメになった所で後半の洋楽和訳のコーナーです。

今日の洋楽

今日はブルース・スプリングスティーンで明日なき暴走です。


先日、ブルースのベスト盤を買ったという話をしましたが、今日はブルースの最初のヒット曲です。

元はアラン・クラークが最初に録音しましたが、ブルースのバージョンが先に出ました。

では和訳です。

In the day we sweat it out on the streets of a runaway American dream 
At night we ride through the mansions of glory in suicide machines  

昼間、俺たちは叶わないアメリカンドリームを汗かいて待ち続け、
夜は栄光の宮殿の間を、自殺のマシーンで走り抜ける。

Sprung from cages, out on highway 9, 
Chrome wheeled, fuel injected, and steppin' out over the line 

檻から出てハイウェイ9へ繰り出すんだ。
クロムのホイールでガソリン満タンで、俺たちは行くんだ。

Oh-oh, Baby this town rips the bones from your back 
It's a death trap, it's a suicide rap 
We gotta get out while we're young 
`Cause tramps like us, baby we were born to run 

ベイビー、この町はお前を骨抜きにしちまう。
それは死の罠、自殺へとお前を導く。
老いぼれる前にここから出るんだ。
俺たちみたいな浮浪者、突っ走るために生まれて来たんだ。

yes, girl we were

Wendy let me in I wanna be your friend 
I want to guard your dreams and visions 
Just wrap your legs 'round these velvet rims 
and strap your hands 'cross my engines
 

ウェンディ、中へ入れてくれ、友達になりたいんだ。
お前の夢と将来を守りたいんだ。
お前の足をベルベットのリムに絡めるんだ。
お前の手で俺のエンジンを縛るんだ。

Together we could break this trap 
We'll run till we drop, baby we'll never go back 

俺たち二人ならこの罠を抜け出せるさ。
死ぬまで走り続けるんだ、戻り道なんか無い。

Oh-oh, will you walk with me out on the wire 
`Cause baby I'm just a scared and lonely rider 
But I gotta know how it feels 
I want to know if love is wild 
Babe I want to know if love is real 
 
ベイビー、だから俺と一緒に危険なレースに出てくれないか。
俺はただの臆病で孤独なライダー。
だけど俺はどんな感じかを知りたいんだ。
愛がワイルドなものか、
ベイビー、お前の愛が本物か知りたいんだ。

Oh, can you show me

さあ、俺に見せてくれ。

Beyond the Palace hemi-powered drones scream down the boulevard 
Girls comb their hair in rearview mirrors 
And the boys try to look so hard 

宮殿の向こうでは、中途半端なやる気の奴らが大通りで叫んでる。
女の子はリアビューのミラーで髪をとかし、
男どもは強がろうとしている。

The amusement park rises bold and stark 
Kids are huddled on the beach in a mist 
I wanna die with you Wendy on the street tonight 
In an everlasting kiss
 

遊園地の駐車場は優雅に、だが虚しく建っている。
子供達はビーチに押し込まれている。
ウェンディ、お前とこの通りで死んだっていい。
永遠の口づけをして。

The highway's jammed with broken heroes on a last chance power drive 
Everybody's out on the run tonight 
but there's no place left to hide 

ハイウェイはこれが最後の走りと、ボロボロのヒーローで混んでいる。
みんな今夜は走りに出でいる、
どこにも隠れる場所は無いんだ。

Together Wendy we can live with the sadness 
I'll love you with all the madness in my soul 

ウェンディ、お前とならこの悲しみも乗り越えられるさ。
お前を、俺の熱い魂全てで愛したい。

Oh-oh, someday girl I don't know when 
we're gonna get to that place 
Where we really wanna go 
and we'll walk in the sun 
But till then tramps like us 
baby we were born to run  

いつかは分からないけど、
俺たちが行きたかった場所に、
いつか行ってみせるさ。
そして太陽の下を歩いてやるんだ。
でもそれまで、生きるためには、俺たちは突っ走るんだ。

Oh honey, tramps like us
baby we were born to run 

ハニー、俺たちみたいな浮浪者、
突っ走るために生まれて来たんだ。

Come on with me, tramps like us
baby we were born to run 

俺と一緒に来てくれ、俺たちみたいな浮浪者、
突っ走るために生まれて来たんだ。

こんな感じです。

強がろうとしないありのままの自分で、ウェンディとともに突っ走る、なんともカッコいい歌です。

最近はこの歌を聴いて涙腺が…冬はまだマスクしてるから思い切り涙を流せますが夏はさすがに…

今日はこの辺でお時間です。

ではまた。

2016年7月18日月曜日

Little Richard - Rip it up

こんばんは、古い音楽をお届けする音楽文章ラジオのお時間がやって参りました。進行は、名久井翔太です。どうぞよろしく。

早速、洋楽和訳のコーナーです。

今日の洋楽

今日はリトル・リチャードでリップ・イット・アップです。


ロックンロールのナンバーです。ビル・ヘイリーやエルヴィス・プレスリー、チャック・ベリー、バディ・ホリー、ジョン・レノン、そしてトルネイドーズ等多数のグループ、アーティストカバーしている不朽の名作です。

では和訳です。

It's Saturday night and I just got paid
Fool about my money, don't try to save
My heart says go go, have a time
'Cause it's Saturday night and I'm feelin' fine

土曜の夜だ、給料だってもらった。
金の事なんか忘れよう。
俺の心が、行けというのさ。
だって土曜の夜、俺は楽しいんだ。

I'm gonna rock it up, I'm gonna rip it up
I'm gonna shake it up, gonna ball it up
I'm gonna rock it up, and ball tonight

ロックして、ズタズタにして、
シェイクして、楽しむんだ。
ロックして、楽しむんだ。

Got me a date and I won't be late
Picked her up in my '88
Shag on down by the union hall
When the joint starts jumpin' I'll have a ball

デートがあるんだ、遅れちゃいけないんだ。
俺の88で彼女を拾ってくのさ。
ユニオンホールでお楽しみさ、
酒場が盛り上がったら俺は楽しむんだ。

I'm gonna rock it up, I'm gonna rip it up
I'm gonna shake it up, gonna ball it up
I'm gonna rock it up, and ball tonight

ロックして、ズタズタにして、
シェイクして、楽しむんだ。
ロックして、楽しむんだ。

'Long about ten I'll be flying high
Walk on out unto the sky
But I don't care if I spend my dough
'Cause tonight I'm gonna be one happy soul

10時ごろ、俺は空を飛んでるのさ。
空を上に歩いて行くんだ。
金が無くなっても構わないさ。
だって楽しみに俺の魂を捧げたんだから。

I'm gonna rock it up, I'm gonna rip it up
I'm gonna shake it up, gonna ball it up
I'm gonna rock it up, and ball tonight

ロックして、ズタズタにして、
シェイクして、楽しむんだ。
ロックして、楽しむんだ。

こんな感じです。

ロックンロールはお楽しみ、という歌です。

Rip it upは「ご破算にする」という意味だそうですが、金なんか気にしないでお前ら好きにやってくれ、という意味合いでもあります。

今日はこの辺でお時間です。

あ、そうそう、まだまだ先の話ですが、もし400回記念とか500回記念とかこういうのやってほしい、というのがありましたらコメント、出来るのかなあ、出来たらお願いします。あたしの方でも考えますが、読者の皆様のご意見も参考にしたいと考えております。

ではまた。

2016年7月17日日曜日

The Association - Don't blame it on me

こんばんは、古い音楽をお届けする音楽文章ラジオのお時間がやって参りました。進行は、名久井翔太です。

ポケモンGOなるゲームが流行っているようですね。従来のその場に座ってポケモンをゲットするんではなく、プレイヤーが主人公にもなって現実の世界を歩きながらポケモンをゲットするそうですね。プレイヤーがポケモンの世界を体験できる、ポケモンファンにとっては実に魅力的なゲームでしょう。

ただ、現実の世界を歩く事によって弊害が起こっているようです。

ホロコーストの記念博物館の中で本来しては絶対にいけないのにポケモンGOをやっている、ポケモンGOをやっていたらいつの間にか崖から転落した、など。一体どうなっているんだと私は呆れましたよ。

かく言う私もゲームはしますよ。歩きながらゲームなんて器用な事は出来ませんから必ず自分自身が歩いて行かない状況にちゃんとしてからゲームをします。

それに当たり前ですが、歩きながら音楽を聴くのも良くありません。私もしてしまっていますので人の事は言えませんから。歩きながら音楽を聴くのは、別に聴く曲さえ変えなければいちいち音楽プレイヤーをいじる事もしないで良いですから、周りに充分に気をつけていれば良いと思います。(本当はいけませんが。)

でも歩きながらゲームをするのは、画面も見て操作をしないといけないですから、どうしたって周りを見るのが疎かになってしまう。だから車に轢かれたりするし、犬も歩けば棒に当たるし、場合によっては崖から落ちるんです。

そもそも人間は、他の動物からすれば幾分器用に出来ていますが、生まれながらにして大人になってもながら歩きながらゲームが出来るというほど完璧に器用かといわれればそうじゃあ無いんです。

歩きながらゲームをして車に轢かれてご覧なさい、崖から落っこちてみなさい。死んでも死にきれませんよ。情けないですよ。まるでバカみたいですよ。

だからこのブログの読者の皆さん、ゲームは必ず立ち止まってからしてください。歩きながらのゲームで読者の方が亡くなってはいけません。ぶきっちょな私からのお願いです。

では後半の洋楽和訳のコーナーです。

今日の洋楽

今日はジ・アソシエイションでドント・ブレイム・イット・オン・ミーという曲です。


最近の私のお気に入りのグループです。

アソシエイションのデビュー・アルバム「アンド・ゼン・アロング・カムズ・ジ・アソシエイション」からのナンバーです。

作者はジ・アソシエイションの代表曲「ネバー・マイ・ラヴ」を書いたアドリッシ・ブラザーズです。そしてリードボーカルはサイドギター、パーカッション担当のラス・ギグアー (Russ Giguere)です。

アソシエイションをこのブログで度々、特に最近は紹介していますが、最初のネバー・マイ・ラヴはリコーダーやトランペットも吹くボーカルのテリー・カークマンとハワイ出身のリードギター担当のラリー・ラモス

ウィンディーはラリー・ラモスラス・ギグアー

アロング・カムズ・メアリーはサイドギターの声がジョージ・ハリスンにも似ているジム・イェスター

そしてレクイエム・フォー・ザ・マセズは作者自身のテリー・カークマン

ころころリードボーカルが変わりますが、アソシエイションというグループは全員ボーカルも出来るグループなんです。トレメローズにも似ていますが、トレメローズはリーダーのアラン・ブレイクリーはコーラスのみ、という印象があります。

(余談ですが出ていないのが東洋思想を持つリードギターのジュールズ・アレキサンダー、ヘロインのオーバードーズで若くして亡くなったベースのブライアン・コール、そしてドラムスだけでなくギターやベースも弾けたというテッド・ブルーシェル。でもこの人達もボーカル曲はもちろん、なんと曲も作っているんです。)

では和訳です。

Go blame the rain for your cloudburst of teardrops 
Blame the wind, say how lonely and cold it can be 
You asked to be free 
Don't blame it on me 

涙の大雨を責めるがいいさ。
風も責めればいい、寒いから勘弁してくれって言えばいい。
でも自由になりたいんだろ、
俺を責めないでくれよ。

Go blame the night for the darkness descending
Blame the wind, say it laughs at you now that you're free 
That's how you want it to be 
Don't blame it on me 

夜の帳のせいにすればいいさ。
自由になった君を笑った風のせいにすればいい。
そうなりたかったんだろ、
俺を責めないでくれよ。

Now your life is empty 
And only tears remain 
Your high hopes turned to heartaches 
Your freedom turned to chains 

君の人生は空っぽ、
涙だけが残っただけさ。
高望みなんて心が痛むだけさ。
君の自由は鎖に姿を変えたんだ。

Go blame the rain for your cloudburst of teardrops 
Blame the wind, say how lonely and cold it can be 
You asked to be free 
Don't blame it on me 

涙の大雨を責めるがいいさ。
風も責めればいい、寒いから勘弁してくれって言えばいい。
でも自由になりたいんだろ、
俺を責めないでくれよ。

Now your life is empty 
And only tears remain 
Your high hopes turned to heartaches 
Your freedom turned to chains 

君の人生は空っぽ、
涙だけが残っただけさ。
高望みなんて心が痛むだけさ。
君の自由は鎖に姿を変えたんだ。

Go blame rain and the wind and the darkness 
Blame the world for the way things have turned out to be 
Blame whatever you please 

雨の、風の、闇のせいにすればいい。
こんなになってしまった世界の掟のせいにすればいい。
君の望むままに責めればいい。

But don't... 
Don't blame it on me 
Don't blame it on me

だけど、俺のせいにしないでくれよ。

こんな感じです。

とばっちりは勘弁、という男の歌です。

今日はこの辺でお時間です。

ではまた。