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2016年2月13日土曜日

Otis Redding - Chained and bound

こんばんは、古い音楽をお届けする洋楽文章ラジオのお時間がやって参りました。進行は、私最近時間だけで見たら寝不足のように見えて、実は意外と丈夫な名久井翔太です。どうぞよろしくお願いします。

今日は私とギターの馴れ初め、というのを話ししたいと思います。

私の趣味はギターを弾くことですが、もう弾き始めて6年になります。ベンチャーズの「急がば廻れ」とか「パイプライン」とかなら弾けるレベルです。

ギターを始めて触ったのは中学2年の音楽の時間ですが、その時はコードもアルペジオも何も、ギターの知識はその時には吸収されず、そこから約2年が過ぎました。

ハードオフという、ゲームだけでなく家電やオーディオ、更には楽器まで置いてある中古品のお店が私の家から15分ぐらい自転車で行ったところにありますが、その時1950年代のロックンロールにどハマりしていた私は無性にギターを弾きたくなり、買う気もないのに行っては試奏してばかりいました。結果お店の人から注意されましたが。

それを親に話したら、親戚がエレキギターをくれるということになって、大喜びですよ。

そこからまずはコードを覚えました。そしてベンチャーズを知り、リードギターの面白さを知りました。簡単と言うには生意気ですが、シンプルで弾きやすい曲があったのか、と、シンプルなリードギターというのも練習するようになりました。

そう、古いロックンロールに出会ってなかったら、私とギターは出会ってなかった、というお話でした。

さて、後半は洋楽和訳のコーナーです。

今日の洋楽

今日はオーティス・レディングでチェインド・アンド・バウンドです。


初期のオーティス・レディングの作品は6/8拍子(でいいのかな?)のものが多いです。「Pain in my heart」とか「These arms of mine」とか。

2013年の空耳アワーで紹介されて今日の曲の存在を知りました。

では和訳です。

Darling now, you made me change my mind
Can go no further, because you got me chained and bound, oh


Darling, 君は俺の心を変えてしまった。
もう遠くへは行けない、君は俺を束縛したから。

Taller than the tallest sky
Sweeter than a grape on a vine, now
Can go no further, because you got me chained and bound, right now, now

(この愛は)空よりも高く、
蔓になってるブドウよりも甘い。もう遠くへは行けない、君は俺を束縛したから。

So glad, I'm so glad, I'm so glad
Oh, I don't have to worry no more
Oh my my my
Baby, somebody, somebody

俺はすごく嬉しいんだ。
もう俺は心配しなくてもいいんだ。

What kind of life is this kind I'm trying living
Oh Lord, what kind of love is she trying to give me
I feel like I'm standing up and telling the world
I'm chained to your love

俺が生きているこの人生、どんなものなんだろう。
神よ、彼女の愛はどんなものなんだ。
立ち上がって世界に伝えたい、
君の愛の鎖に繋がれたって。

Darling, oh
Don't break this little heart of mine
There's no greater love than this love of yours and mine, oh
You walk with your head in the sky
Darling don't ever pass me by
I ain't going no further, because you got me chained and bound, oh now

俺の小さい心を壊さないでくれ。
君と俺の間以外にいい愛なんて無いんだ。
君は頭を上げて歩いてる。
俺を無視しないでくれ。
俺はもう遠くへは行けないんだ、君は俺を鎖に繋いだんだから。

So glad, I'm so glad, I'm so glad
Lord, I don't have to worry no more
She got me chained to her love, now
I don't, I don't want to be taken away, baby
I'm chained, I'm chained and a little bound, now, now, now
I'm chained, I'm chained to your love
I don't, I don't know darling I wanna to be taken away, now
Ou, just a little bit of soul
Just a little bit of soul, now...

俺はすごく嬉しいんだ。
俺はもう何も心配しなくてもいいんだ。
彼女は俺を愛の鎖に繋いだから。
もう置いてけぼりにはなりたくない。
俺は鎖に繋がれて動けないんだ。

こんな感じです。

題名の通り、恋の鎖に繋がれた男の歌です。

ラブソングというのはいろいろな表現がありまして、ただストレートに愛してる、っていうのもあれば、俺は恋をして苦しい、というなもあります。

では、今日はこの辺でお時間が来たようです。次はまた明日、大体この時間にお会いしたいと思います。

ではまた。

2016年2月10日水曜日

Billy Joel - Everybody has a dream

こんばんは、古い音楽をお届けする文章ラジオのお時間がやって参りました。なんつって。進行は、古い音楽聴き続けて7年の名久井翔太です。よろしくお願いいたします。

僕は今22歳ですが、どうしてこの年代で流行の音楽には目も向けず古い音楽ばっかり聴くようになったのか。

中学一年の時にその兆候は現れてました。英語の授業で教科書を読む前に、隣の席の人と簡単な質問をしあうというのがありまして、その時に、「好きなアーティストは誰ですか」という質問をされました。

その時に私は固まりました。「え、誰だっぺ?」と私が聞き返したいぐらいでした。

この頃は合唱曲なら好きでしたが、ある一人のアーティストに集中して聴いていたというのが無かったんですね。

だからその時は嘘っこで乗り切りましたが、でもその時からなんとなく、人が良い、というような曲が素直に良い、とは思えなかったんです。この頃から私はひねくれ者だった訳です。

中学3年の五月になって、母親がビリージョエルの2枚組のベスト盤を持っていて、それをちょっと聴いてみました。その時に、ビッと来るものがありました。「これだ、俺が求めてた音楽はこれだったんだ」と感動を覚えました。忘れもしません。

そこから古い音楽を聴くようになりました。

という訳で文章ラジオ、前半は古い音楽を聴くようになった経緯を紹介しました。

最後のコーナーはおなじみ、洋楽和訳のお時間です。

今日の洋楽

今日は私を音楽バカにしたニクい男、ビリー・ジョエルで「エヴリバディ・ハズ・ア・ドリーム」という歌です。


代表的なアルバム『ストレンジャー』の最後の曲です。

この曲自体はデビューアルバム『コールド・スプリング・ハーバー』の時から録音が行われましたが、何度やっても良いテイクが取れませんでした。

ストレンジャーの制作にあたって、プロデューサーにフィル・ラモーンを迎えた訳ですが、その時にゴスペルの様なアレンジを施しました。

エヴリバディ・ハズ・ア・ドリームの最後の部分ではストレンジャーの冒頭の口笛部分が再導入され、それでも人生は続いている、という感じに仕上がっています。

では和訳です。

While in these days of quiet desperation
As I wander through the world in which I live
I search everywhere for some new inspiration
But it's more than cold reality can give


静かな絶望の日々の中で、
僕は今住んでいる世界を彷徨っている。
新たな刺激を求めて歩くけど、
僕が受けるのは現実の厳しさだけ。

If I need a cause for celebration
Or a comfort I can use to ease my mind
I rely on my imagination
And I dream of an imaginary time

何か祝うための理由が欲しい時、
それか僕の気持ちを安らげるために慰めが必要な時。
僕は空想の世界に入って、
想像の時間を過ごすのさ。

I know that everybody has a dream
Everybody has a dream
And this is my dream, my own
Just to be at home
And to be all alone...with you

みんなは夢を持っている。
みんなは夢を持っている。
僕の、僕だけの夢は、
ただ君と家にいて、
二人きり、君と一緒になること。

If I believe in all the words I'm saying
And if a word from you can bring a better day
Then all I have are these games that I've been playing
To keep my hope from crumbling away

僕が自分で言ったことを信じるのなら、
そして君の言葉がより良い明日を築けるのなら。
僕に与えられたこのゲームは、
希望を繋ぎ止めるために遊んでるのさ。

So let me lie and let me go on sleeping
And I will lose myself in palaces of sand
And all the fantasies that I have been keeping
Will make the empty hours easier to stand

横になって、眠りにつかせてほしい。
そして砂の宮殿で自分を失いたい。
そして僕が浸っているこの幻想が、
虚しい人生に耐え抜く力をくれるんだ。

I know that everybody has a dream
Everybody has a dream
And this is my dream, my own
Just to be at home
And to be all alone...with you

みんなは夢を持っている。
みんなは夢を持っている。
僕の、僕だけの夢は、
ただ君と家にいて、
二人きり、君と一緒になること。

こんな感じです。

最近はこの曲の和訳を思い出して聴くと、涙がボロボロと出てきてしまいます。泣きのコード進行。さすがは稀代のピアノマンビリー・ジョエル。

という訳で今日の文章ラジオ、ビリー・ジョエルの賞賛、というテーマでお送りして参りました。

ではまた。


2016年2月7日日曜日

The Tremeloes - Hello, world

こんばんは、名久井翔太です。

早速、今日の洋楽です。

今日の洋楽

今日は、私が大好きだ大好きだと言っておきながら、実は9ヶ月もの間紹介していなかった、ザ・トレメローズでハロー・ワールドです。


シンガーソングライター、トニー・ハザードの作品です。トニー・ハザードは他にもマンフレッド・マンの「Fox on the run」、ハーマンズ・ハーミッツの「You won't be leaving」等を提供しています。

では和訳です。

I used to wake up every morning
Feeling down, down, down
And my heart was filled with sadness
Like a clown, clown, clown

毎朝起きてきた、
落ち込んだ気分で。
僕の心は道化師のように、
悲しみに満ちていた。

I didn't care for anybody
I was cool, oh, so cool
I'd been hiding out from true love
Like a fool, fool, fool

誰のことなんて気にも留めなかった。
そのくらい冷静だった。
本当の愛から目を背けていた、
まるで愚か者みたいに。

Hello, world, today I feel like someone
Hello, world, today I sing a bad song
Hello, world, now I know
What love can do for me

やあ、世界よ、僕は他の誰かになった気分だ。
やあ、世界よ、今日僕は下手な歌を歌おう。
やあ、世界よ、僕は今知った、
愛が僕に何をしてくれるのかを。

Hello, world, hello, hello
Hello, world, hello, hello

I used to think that life was dull
Though I was young, young, young
And that all the songs worth singing
Had been sung, sung, sung

人生なんて退屈なものだと、
若い時はそう思った。
もう歌う価値のある歌は、
出てこないとも思った。

When I woke up early morning
Feeling blue, oh, so blue
And opened back the curtains
And the sun shone through

ある朝僕は起きた、
落ち込んだ気分で。
そしてカーテンを開けたら、
太陽の光が差した。

Hello, world, today I feel like someone
Hello, world, today I sing a bad song
Hello, world, now I know
What love can do for me

やあ、世界よ、僕は他の誰かになった気分だ。
やあ、世界よ、今日僕は下手な歌を歌おう。
やあ、世界よ、僕は今知った、
愛が僕に何をしてくれるのかを。

こんな感じです。

落ち込んでいるけど、心のカーテンを開けたらなんだかそんなブルーな気分も吹っ飛んだ男の歌です。

サビのI feel like someoneの意味が未だに分からないです。こればかりは作ったトニー・ハザードに聞くしかないですけどね。ハハハ。

ではまた。