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2016年4月2日土曜日

The Coasters - Yakety Yak

こんばんは、古い音楽をお届けする音楽文章ラジオのお時間がやって参りました。進行は、久々に仕事終わりカラオケで時間をつぶした名久井翔太です。どうぞよろしく。

2時間ぐらい歌ったんですが、トム・ジョーンズの「ラヴ・ミー・トゥナイト」という歌も歌いました。機会があればまたこのブログで和訳を載せたいと思います。

採点が5項目あって、その中の一つにロングトーンの項目がありました。ロングトーンとは、一定の音程・音量を持続的に出す事です。

ラヴ・ミー・トゥナイトの最後の部分はロングトーンで終わりますが、最後まで出し切った結果、ロングトーンは10.000が満点ですが、なんと満点を出しました。やった、と思いました。

カラオケで歌いまくって、余計にエネルギーを使った早朝でした。

では後半の洋楽和訳のコーナーです。

今日の洋楽

今日はザ・コースターズでヤケティ・ヤックです。


コースターズもアメリカでは息の長いグループです。ビートルズやストーンズ、ホリーズを始めイギリスのビート・グループにコーラス面で影響を与えたグループの一つです。

元はザ・ロビンズといつドゥー=ワップのグループにいたカール・ガードナーボビー・ナンの二人が、別のグループにいたビリー・ガイレオン・ヒューズの二人と合流して出来たグループ、それがコースターズです。

アトランティック・レコードの子会社、アトコ・レコードから「ダウン・イン・メキシコ」でデビューしました。

そこからメンバーチェンジをした最初のレコードがヤケティ・ヤックという曲です。

その時のメンバーは以下の通りです。

カール・ガードナー (Carl Gardner, lead)
ビリー・ガイ (Billy Guy, baritone)
コーネル・ガンター (Cornell Gunter, tenor)
ウィル・"ダブ"・ジョーンズ (Will "Dub" Jones, bass)

1958年にビルボードポップチャート、R&Bチャート、さらにはキャッシュボックスポップチャートという3つのチャートで1位を取ったグループの代表曲です。後にスタンド・バイ・ミーのサウンドトラック盤にも収録されました。

では和訳です。

Take out the papers and the trash
Or you don't get no spendin' cash
If you don't scrub that kitchen floor
You ain't gonna rock and roll no more
Yakety yak (Don't talk back)

紙ゴミは捨ててきな!
じゃなきゃ自販機の小銭はやらないよ。
キッチンの床を磨かなかったら、
もうロックンロールは無しだよ。
ガミガミうるさいな、(口答えするんじゃないよ)

Just finish cleanin' up your room
Let's see that dust fly with that broom
Get all that garbage out of sight
Or you don't go out Friday night
Yakety yak (Don't talk back)

早いとこあんたの部屋を綺麗にしな!
ちゃんと綺麗になってるか見ようじゃないの。
ゴミは外に出して!
じゃなきゃ金曜の夜の外出は無しだよ。
ガミガミうるさいな、(口答えするんじゃないよ)

You just put on your coat and hat
And walk yourself to the laundromat
And when you finish doin' that
Bring in the dog and put out the cat
Yakety yak (Don't talk back)

さあ、コートを着て帽子も被って、
ランドリーでこれを洗濯するんだよ。
それが終わったら、
犬を中にお入れ、猫を外へ出すんだよ。
ガミガミうるさいな、(口答えするんじゃないよ)

Don't you give me no dirty looks
Your father's hip; he knows what cooks
Just tell your hoodlum friend outside
You ain't got time to take a ride
Yakety yak (Don't talk back)

その汚い身なりを直しな!
あんたの父さんはイカしてて、あたしをドキドキさせたんだから。
外の不良仲間に言ってやんなさい。
あんたは車を乗り回す時間が無いって。
ガミガミうるさいな、(口答えするんじゃないよ)

こんな感じです。

Yakety Yakは「騒々しい会話」という意味ですが、曲の雰囲気としては、不良息子が母親の小言・説教を聞いてウンザリして「Yakety Yak」といっているのを母親が「Don't talk back」と返しているという感じです。

このおっかさんも弱々しい控えめな感じではなく、トムとジェリーに度々出ている顔出ししてないお手伝いさんみたいな人をイメージしてもらえばなおさら雰囲気は伝わると思います。

思えばコースターズはこのブログ初の紹介でしたね。まだまだこれ以外にもたくさん良い曲がありますのでどんどん和訳していきます。

この辺でお時間としましょう。次は日曜日の更新です。

ではまた。

2016年3月30日水曜日

Elvis Presley - Don't

こんばんは、古い音楽をお届けする音楽文章ラジオのお時間がやって参りました。進行は、すごく眠い名久井翔太です。どうぞよろしく。

すごく眠いのでさっさと終わらせます。

今日の洋楽

今日はエルヴィス・プレスリーでドントという曲です。


リーバー=ストーラー作の3/4拍子のバラードです。

では和訳です。

Don't, don't, that's what you say
Each time that I hold you this way
When I feel like this and I want to hold you
Baby, don't say don't

「駄目よ。」君が言うのはそれだけ。
僕が君を抱きしめる時
そんな気分になって抱きしめたくなる時、
ベイビー、「駄目よ。」なんて言わないで。

Don't, don't leave my embrace
For here in my arms is your place
When the night grows cold and I want to hold you,
baby, don't say don't.

どうか、僕の抱擁を拒否しないで。
僕の腕の中は君だけの場所。
夜が冷たく、君を抱きしめたくなる時、
ベイビー、「駄目よ。」なんて言わないで。

If you think that this is just a game
I'm playing
If you think that I don't mean
ev'ry word I'm saying
Don't, don't, don't, don't,
Don't feel that way
I'm your love and yours I will stay

これが僕のゲームだと思うなら、
僕の言葉が本気じゃないと思うなら、
そんな風に思わないで。
僕は君の恋人、これからもずっとさ。

This you can believe
I will never leave you
Heaven knows I won't
Baby, don't say don't

これだけは信じてほしい。
絶対に君を放さない。
天もそれを知ってる。
だから「駄目よ。」なんて言わないで。

こんな感じです。

恋人に捨てないで、という男の歌です。

眠いのでこの辺で勘弁してください。土曜日はもう少し長めにしますので。笑

ではまた。


2016年3月27日日曜日

Arthur Alexander - You better move on

こんばんは、古い音楽をお届けする音楽文章ラジオのお時間がやって参りました。進行は、津田沼のブックオフでロイ・オービソンを見つけた名久井翔太です。どうぞよろしく。

今回の収穫は、ロイ・オービソンの3枚目のアルバム、『クライング』です。しかも紙ジャケ。


全米で21位を記録したアルバムで、大ヒットした「クライング」、「ラヴ・ハーツ」、「ランニング・スケアード」を始め、ロックンロールの「ダンス」やヴェルヴェッツのセルフカバー「愛しのラナ」、プラターズの「グレート・プリテンダー」を収めています。

アルバムの後半6曲はロイ・オービソンとジョー・メルソンのオリジナルです。

「ダンス」という曲は、コード進行はロックンロールでありながらも、ストリングスが入るあたり、ただのロックンロールではないバラード風の曲に仕上げています。

ロックンロールというと明るいイメージがありますが、ロイの歌声とアレンジだと少し切なく感じさせます。

機会がありましたらお求めくださいまし。

では後半の洋楽和訳コーナーです。

今日の洋楽

今日はアーサー・アレキサンダーのユー・ベター・ムーヴ・オンです。


ロイは明るめの曲でも切なく聴こえます。同じ切ないでも、アーサー・アレキサンダーの場合は知られている曲自体の雰囲気が切ないです。

どう切ないのか、和訳を見るだけでは分からないので実際に聴いてみてください。

You ask me to give up the hand of the girl I love
You tell me I'm not the man she's worthy of
But who are you to tell her who to love?
That's up to her, yes, and the Lord above
You better move on

お前は、俺が好きな娘を諦めろ、と言う。
俺はあの娘に相応しくない、とも言う。
だかお前にあの娘の愛する人を決められる、と言うのか?
いや出来はしない、それは彼女が決める事だ。
だからお前は出て行け。

Well, I know you can buy her fancy clothes and diamond rings
But I believe she's happy with me without those things
Still you beg me to set her free
But, my friend, that will never be
You better move on

お前が綺麗な服やダイヤの指輪を買えるのは知ってる。
だが俺は知ってる、そんなもの無くても彼女は俺といて幸せなんだと。
お前が俺に彼女を手放せと言われても、
それは無理な相談だ。
だからお前が諦めろ。

I can't blame you for lovin' her
But can't you understand, man, she's my girl?
And I'm never gonna let her go
'cause I love her so

お前が彼女を愛してるのを咎めるつもりは無い。
だが知らないのか?彼女は俺の女の子。
俺は彼女を放すつもりなどない。
俺は彼女を愛してるから。

I think you better go, now, I'm gettin' mighty mad
You ask me to give up the only love I've ever had
Maybe I would, oh, but I love her so
Never gonna let her go
You better move on (you better move on)

お前はもう行った方が良い、俺はだんだんと腹が立ってきた。
お前は俺の唯一の彼女を手放せと言う。
そうするかも知れないが、だが俺はあの娘を愛してる。
手放すつもりなどない。
だからお前は諦めろ。

こんな感じです。

金にものを言わせて好きなあの娘を奪おうとするも、「あの娘は俺を愛してるから諦めろ」と強く言う男の歌です。

が、全体的な雰囲気が暗めなので、強く言ってるつもりでもどこか自信無さげに聴こえます。

と言う訳で今日は切ない雰囲気でお送りしました。

お時間が来たようです。次は水曜日の更新です。

ではまた。