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2016年2月27日土曜日

Lonnie Johnson - Tomorrow night

こんばんは。古い音楽をお届けする音楽文章ラジオのお時間がやってまいりました。進行は、髪は整えるよりボサボサの方がいい名久井翔太です。どうぞよろしく。

さて、水曜日は事情があって長話はできなかったんですが、その事情というのも友人の頼まれ事に付き合ってました。

セリフ原稿を考える、というものでしたが、時間制限とかあったりパターン別に仕上げなければならないという大変なものでした。

最初は4パターン用意しなければならない、じゃあ私がなんとか1パターン考える、という話だったんですが、アレヨアレヨという間に結局12,3パターンも考えてしまいました。

最終的にその友人がこの4パターンで原稿を仕上げる、と決定したのが金曜日の早朝。私が西葛西の現場が終わって、電車に乗ろうとした時でした。

セリフとか時間制限とかパターンとか、アニメとか好きな人ならピンとくるでしょうが、とにかくなかなか貴重な体験をさせていただいた事に感謝です。友人さん、これからも仲良くしてね。

後半は、洋楽和訳のコーナーです。

今日の洋楽

今日は、ロニー・ジョンソンでトゥモロウ・ナイトという曲です。


1939年にホレース・ハイトという人が出したレコードがオリジナルですが、1948年にロニー・ジョンソンが出したレコードがヒットしました。 

ロニー・ジョンソンは黒人のブルースマンですが、洗練されたとはいえない歌声の中に哀愁が込められており、全体的に切ない感じの曲になってます。

では和訳です。

Tomorrow night, will you remember what you said tonight?
Tomorrow night, will all the thrills be gone?

明日の夜、君が言ったことを君は覚えてるだろうか?

明日の夜、すべての楽しさは消え去るのだろうか?

Tomorrow night, will it be just another memory?
Or just another lovely song thats in my heart to linger on?

明日の夜、それはただの思い出になるだけなのか?

それとも、俺の心に残る歌になるだけなのか?

Your lips are so tender, your heart is beating fast,
And you willingly surrender, tell me darling, will it last?

君の唇はとても優しい、君の心は早く打っている。

君は喜んで俺の彼女になったのに、最後まで続かないのか?

Tomorrow night, will you be with me when the moon is bright?
Tomorrow night, will you say those lovely things you said tonight?

明日の夜、満月の夜に君は俺といてくれるだろうか?

明日の夜今夜君が言った甘い言葉、また言ってくれるだろうか?

こんな感じです。

お時間が来たようです、次は日曜日、だいたいこの時間にお会いしたいと思います。

ではまた。


2016年2月24日水曜日

Gene Pitney - (The man who shot) Liberty Valance

こんばんは、古い音楽をお届けする、洋楽文章ラジオのお時間がやってまいりました。進行は、抱え込み屋の名久井翔太です。どうぞよろしく。

今夜は事情があり早速洋楽和訳のコーナーに移ります。

今日の洋楽

今日はジーン・ピットニーでリバティ・バランスを射った男です。


1962年の同名映画のストーリーを元にして作られました。作曲は、ハル・デヴィッドと、私と同じ誕生日のバート・バカラックです。

では和訳です。

When Liberty Valance rode to town, the womenfolk would hide, they'd hide
When Liberty Valance walked around, the men would step aside
'Cause the point of a gun was the only law that Liberty understood
When it came to shootin' straight and fast, he was mighty good

リバティ・バランスが街に来ると、女共は隠れる。
リバティ・バランスが行くところ、男共は道を開ける。
銃口を向ける時にリバティは確信するのさ。
奴が真っ直ぐに早打ちをする時、機嫌が良くなるのさ。

From out of the east a stranger came, a law book in his hand, a man
The kind of a man the West would need to tame a troubled land
'Cause the point of a gun was the only law that Liberty understood
When it came to shootin' straight and fast, he was mighty good

東から法律書を持った見知らぬ男が来た。
西が欲しかった混乱の土地を納める男さ。
銃口を向ける時にリバティは確信するのさ。
奴が真っ直ぐに早打ちをする時、機嫌が良くなるのさ。

Many a man would face his gun, and many a man would fall
The man who shot Liberty Valance
He shot Liberty Valance
He was the bravest of them all

たくさんの男は銃を構え、そして死にゆく。
リバティ・バランスを撃った男、
奴はリバティ・バランスを撃った。
奴は最も勇気のある奴だった。

The love of a girl can make a man stay on when he should go, stay on
Just tryin' to build a peaceful life where love is free to grow
But the point of a gun was the only law that Liberty understood
When the final showdown came at last, a law book was no good

男がいざという時に、女の愛は男を止めさせる、
愛が自由に育める所で平和な生活がしたいと。
だが銃口を向ける時にリバティは確信するのさ。
ケリをつけるその時、法律書なんてのは意味が無いのさ。

Alone and afraid, she prayed that he'd return that fateful night, aw, that night
When nothin' she said could keep her man from goin' out to fight
From the moment a girl gets to be full-grown, the very first thing she learns
When two men go out to face each other, only one returns

孤独で恐怖に怯えながら、女は運命の夜から奴が戻るのを祈ってる、
男が決闘に行く時、彼女の言葉で止めることが出来なかったから。
その時女は最初に学ぶのさ、それが理解できるほど成長をして。
男が互いに顔を合わす時、1人だけ生きて戻るという事を。

Everyone heard two shots ring out, one shot made Liberty fall
The man who shot Liberty Valance
He shot Liberty Valance
He was the bravest of them all

街の奴らは二つの銃声を聞き、リバティが落ちた。
リバティ・バランスを撃った男。
奴はリバティ・バランスを撃った。
奴は最も勇気のある奴だった。

The man who shot Liberty Valance
He shot Liberty Valance
He was the bravest of them all

リバティ・バランスを撃った男。
奴はリバティ・バランスを撃った。
奴は最も勇気のある奴だった。

こんな感じです。

男と男の決闘のシーンを思い出しますね。

では今回はこの辺で。


2016年2月21日日曜日

Laura Nyro - Wedding bell blues

こんばんは、古い音楽をお届けする音楽文章ラジオのお時間がやって参りました。進行は、ブックオフ通い歴7年の名久井翔太です。どうぞよろしく。

私は土・日とバイトの休みを入れておりまして、日曜日にブックオフに行く、というのを外出の楽しみとしております。

ただ、ブックオフに行くと言っても、一ヶ所だけだと何も収穫がないので、色んな所に決め打ちして行っています。五反田にも行った、瑞江・柏・葛西と、実にたくさんのブックオフが点在しています。

中でも秋葉原は今まで行った中でもすこぶる規模がでかい。1階から6階まで、建物全体がブックオフなんです。1階がゲーム、2階が全部CD、DVD、3階が文庫・小説、4階が解説書とかの本、5〜6階が漫画、というフロア構成です。

これだけ規模がでかいと洋楽マニアの私としては、これぞ、というものが出てくるのを期待しないわけにはいきません。

そして手が伸びたのがこのCDです。



ローラ・ニーロの1969年の作品、『ニューヨーク・テンダベリー』というアルバムです。

ローラ・ニーロは1947年生まれのブルーアイドソウルの女性シンガー、ピアニストです。

父親がジャズのトランペッターだった影響で音楽に興味を持ち、自分でドゥーワップのグループを作ったり、音楽の学校に通ったりしてのめり込みます。

1966年、ウェディング・ベル・ブルースというシングルでデビューするもセールスは伸びませんでした。

ローラ・ニーロはシンガーというよりはソングライターとして注目される事が多く、ブラッド・スウェット・アンド・ティアーズが取り上げた『And When I Die』、フィフス・ディメンションがカバーした『Wedding Bell Blues』、『Save The Country』、スリー・ドッグ・ナイトがカバーした『Eli's Coming』はみんなローラの作品です。

また、彼女の曲のスタイルも極めてスタイリッシュで都会的で、大胆なアレンジや形式に囚われない歌い回し、とても22歳でニューヨーク・テンダベリーを発表したとは思えないほど早熟ぶりが凄まじいです。マーサ・アンド・ザ・ヴァンデラスやニーナ・シモンなどの女性シンガーが彼女に影響を与えていますが、彼女の歌声も黒人の女性シンガーを思い出させます。

あまり年の変わらないエルトン・ジョンやビリー・ジョエルとは最早別の世界の場所の人のように思えます。

そんな彼女の音楽人生も順風満帆では無く、まず1971年に24歳の若さでなんと結婚を期に引退を宣言、その後もアルバムのセールスが振るわなかったり母親の死などもあって隠遁、復帰を繰り返しますが、1997年に母親と同じ卵巣癌でこの世を去ります。

日本にはまず新婚旅行を兼ねて1972年に、1994年にそれぞれコンサートを開いています。

どうして私がローラ・ニーロという人のCDに手が伸びたのか。CDのブックレットに広告とは違いますが、他にもこんなタイトルが発売されている、という事が書かれていて、前に買ったCDに、ローラ・ニーロがこの『ニューヨーク・テンダベリー』の前のアルバム『イーライと13番目の懺悔』のジャケットが凄く印象的だったのを覚えていたからです。



とても綺麗な人だ、と中学生ながら感じたわけですが、実は今日になるまでローラ・ニーロのCDを買った事はおろか、YouTubeでもちゃんと曲を聴いた事が無かったんです。あまりブックオフで見つからなかったのもありますが。

おっ、ローラ・ニーロやん、と思って『ニューヨーク・テンダベリー』に手が伸びました。

と言うわけで今日はローラ・ニーロのデビュー曲、ウェディング・ベル・ブルースの和訳です。

今日の洋楽


もうタイトルは書きましたんで早速和訳です。

Bill, I love you so, I always will. I look at you and you see the passion eyes of May. 
Oh, but am I ever gonna see my wedding day? (Wedding day) 
Oh, I was on your side, Bill, when you were losing. 
I'd never scheme or lie, Bill, there's been no fooling. 
But kisses and love won't carry me till you marry me, Bill. 

ビル、あなたを愛しているわ、これからもずっとよ。

私の目に情熱が見えるでしょ。

でも私に結婚の日なんて来るのかしら。

あなたが落ち込むと、私はあなたの側にいたわ。

嘘でもないしわざとじゃないわ、騙したりなんてしないわ。

でもキスや愛だけじゃ物足りない、あなたと結婚するまではね。

I love you so, I always will, and in your voice I hear a choir of carousels. 
Oh, but am I ever gonna hear my wedding bells? (Wedding bells) 
I was the one came running when you were lonely. I haven't lived one day not loving you only.
But kisses and love won't carry me till you marry me, Bill, I love you so, I always will. 

あなたを愛しているわ、これからもずっとよ。あなたが歌うとメリーゴーランドの聖歌が聴こえるわ。

でもウェディングベルを聴くことなんてあるのかしら。

あなたが一人の時駆けつけたのはいつだって私。

あなただけよ、ずっと一緒に過ごしたいと思ったのは。

でもキスや愛だけじゃ物足りない、あなたと結婚するまではね。

And though devotion rules my heart, I take no bows, 
Oh but, Bill, you're never gonna take my wedding vows. (Wedding vows) 

私の心はあなたに尽くすことだけに支配されてる、誓いなんてたてないわ。

でもあなたは私と結婚の誓いをたててくれないのね。


Come on, Bill (come on, Bill) so come on, Bill (come on, Bill).
Come on and marry me, Bill, I love you so, I always will.
Come on, I got the wedding blues, yeah, the wedding bell blues.
Come on and marry me, Bill, I love you so, I always will. I wanna marry you, Bill…

お願いよ、ビル、私と結婚して。
あなたをずっと愛してるわ。
お願い、マリッジブルーになってしまうわ…

こんな感じです。

ローラ・ニーロの作品の中では1番親しみやすいと思います。

今日はこの辺でお時間が来たようです。次の更新は水曜日でございます。

ではまた。