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2016年3月5日土曜日

The Five Satins - To the aisle

こんばんは、古い音楽をお届けする音楽文章ラジオのお時間がやってまいりました。進行は、3週間でヒゲがちょっとしか伸びなかった名久井翔太です。どうぞよろしく。

仕事ないときは無精髭をいつも生やしているんですが、遺伝なのか分かりませんが、あまり日数かけても伸びないんですよ。

理想はこのぐらいです。



クリーデンス・クリアウォーター・リバイバルのドラムス、ダグ・クリフォードですが、24とか25でこの伸びよう。羨ましい限りです。

という訳で、後半の洋楽和訳コーナーへ移ります。

今日の洋楽

今日は、前に紹介したファイヴ・サテンズでトゥ・ジ・アイルです。


ファイヴ・サテンズのリードボーカルはフレッド・パリスですが、懲役でグループを抜けている間はビル・ベイカーという人がリードで歌っていました。

アメリカン・グラフィティという映画のサウンドトラックにも収録されています。というか、私はファイヴ・サテンズはこのサウンドトラックで存在を知りました。

では和訳です。

First a boy and a girl meet each other
Then they sit down to talk for a while
In your heart you'll want her for a lover
while each step draws you closer to the aisle

最初は、少年と少女とが出会って、
それからしばらく座って話し始める。
あなたの心の中で、彼女を恋人として側にいたくなる。
すべての歩みがあなたを教会へと導く間は。

You may start with a simple conversation
My darling please put me on trial
She says yes and your heart starts beating
While each step draws you closer to the aisle

あなたは簡単な会話から始めるだろう。
「恋人よ、僕で良ければ付き合って欲しい」と。
そして彼女は「はい」と答え、あなたの心は鼓動を始める。
すべての歩みがあなたを教会へと導く間は。

You ask her if she loves you
She answers "I do"
Your heart starts glowing inside
And then you will know
she is just for you
While each step draws you closer to the aisle

彼女があなたを愛しているかと聞いて、
彼女ははいと答える。
そしてあなたの心は熱くなる。
そしてあなたは知るだろう、
彼女はあなただけのものだと。
すべての歩みがあなたを教会へと導く間は。

Then you put a ring on her finger
And the tears start flowing awhile
Then you'll know she's yours forever
While each step draws you closer to the aisle

あなたは彼女の指に指輪をはめ、
涙がしばらく溢れてくる。
そしてあなたは知るだろう、彼女はずっとあなたのものだと。
すべての歩みがあなたを教会へと導く間は。

こんな感じです。

Aisleという単語は、通路、という意味がありますが、この曲の雰囲気から察するに、「バージンロード」なんではないか、と考えられます。というか、実はYahoo!知恵袋でこの曲の和訳を見てしまったんですけどね。

ファイヴ・サテンズのヒットソングには、こういったロマンチックな歌が多いです。なぜか懐かしい気分にさせられます。

Youtubeでファイヴ・サテンズのIn the still of the night とかTo the aisle を聴く機会があったら、というか確実に聴けますから、ぜひこのブログの和訳を思い出してください。そうして聴いてみるだけでも世界観が伝わると思います。

この辺でお時間が来たようです。次は日曜日、大体この時間にお会いしたいと思います。

ではまた。


2016年3月2日水曜日

Jerry Lee Lewis - Fools like me

こんばんは、古い音楽をお届けする音楽文章ラジオのお時間がやってまいりました。進行は、月曜日会社の車のラジオからジョージ・ハリスンの歌が流れて元気をもらった名久井翔太です。どうぞよろしく。

月曜日は午後の4時から仕事で、一箇所目は16:45から18:30、二箇所目は21:15から翌朝5:00までやっとりました。二箇所目の移動中にラジオからジョージ・ハリスンの曲が車のラジオから流れたんですが、ビーチボーイズのブライアン・ウィルソンが、まず「My Sweet Lord」を歌ってました。

ビーチボーイズとビートルズは国は違えど、実は互いを意識していた節があります。

なんと言っても、ポール・マッカートニーとブライアン・ウィルソン。誕生日が2日しか違わないんです。ポールは1942.06.18生、ブライアンは1942.06.20生。

それに二人共稀代のメロディーメイカー。ポールは「ヘイ・ジュード」や「レット・イット・ビー」といった、それこそ世界の皆が知っている曲を作り上げてます。一方のブライアンも、『ペット・サウンズ』というアルバム自体をほぼ自分のプロデュースで売り出したぐらいです。このアルバムには当時賛否両論の意見がつけられたものの、それまでの曲作りにはなかった斬新なスタイルを作り上げました。

全然ジョージと関係ない話になっちゃいましたね。とにかくブライアンがジョージの歌を歌って、すごい、と思った話でした。

という訳で後半のコーナーではジョージの曲…ではないです。また今度ということで。

今日の洋楽

今日はジェリー・リー・ルイスでフールズ・ライク・ミーです。


ジェリーのデビューシングルはカントリー&ウエスタンの曲で、Crazy Armsというレイ・プライスの曲ですが、このFools Like Meもカントリー風の歌です。ジェリーの激しい一面しか知らない人にとっては物足りないかもしれませんが、案外こういうゆったりとした歌も良いもんだ、と思ってくれれば幸いです。

では和訳です。

Everybody tells me love is blind 
Maybe so but I refuse to see
Everybody tells me the things you do 
I don't care cause I'm a fool for you

愛は人を盲目にするというけれど、
俺はそんな事実受け入れたくない。
君のする事についてみんなあれこれ言うけど、
俺は気にしない、俺は君の愚か者だから。

It doesn't really matter what you are, 
It only matters what you are to me
Maybe I'm not wise enough to see 
But where would love be without fools like me

君が何者かなんて関係ない。
俺にとって君はなんなのかが大事なんだ。
俺は全てが分かるほど賢くはない、
けど俺のような愚か者がいなければ、愛はどこに成り立つのだろう。

Maybe lovin' you that's not so smart 
And maybe bein' you break my heart
I really should've loved you but I'd knew 
And I can't stop cause I'm a fool for you

君を愛するのは賢い事ではないかもしれない。
君と一緒にいれば俺の心は砕けてしまう。
俺は本気で君を愛すべきだったと思う。
そして俺は君への思いが止まらないんだ、俺は君の愚か者だから。

I only hope this kind of love is real 
Cause I can't ever change the way I feel
And maybe maybe I'm not wise enough to see 
But where would love be without fools like me

この愛は本物だとただ望むだけさ。
この気持ちに嘘などつきたくはないから。
俺は全てが分かるほど賢くはない、
けど俺のような愚か者がいなければ、愛はどこに成り立つのだろう。

こんな感じです。

君のためなら全てを許しても構わない、というか、そんな感じの歌です。

この辺でお時間が来たようです。次はまた土曜日お会いしたいと思います。

ではまた。


2016年2月28日日曜日

P. P. Arnold - Angel of the morning

こんばんは、古い音楽をお届けする音楽文章ラジオのお時間がやってまいりました。進行は、疲れると立ってた髪がヘタれる名久井翔太です。どうぞよろしく。

私は髪を下ろさないでいる方が多いです。

もし自分の髪が長くても、後ろにまとめてるのに憧れを持ちます。もっとも、髪の長さなど気にしない職に就けるかが問題ですが。

さ、今日はこの辺で次のコーナーに参ります。

今日の洋楽

今日はP. P. アーノルドという女性のシンガーで「朝焼けの天使」という歌です。


パトリシア・アン・コールという本名ですが、なんと15歳の時に結婚し、アーノルド姓を名乗っています。

幼い頃からゴスペルを歌って歌唱力をつけて、プロとして活動するのは17-8歳の頃。アイク・ターナーのバックコーラスグループ、アイケッツのメンバーとしてキャリアが始まる訳です。

イギリスに行った折にストーンズのミック・ジャガーとプロデューサーのアンドリュー・ルーグ・オールダムに歌の才能を認められ、当時開いたばかりのイミディエイトというレーベルから1967年にデビューします。しかも彼女のファーストアルバムのタイトルは「The First Lady of Immediate」。

曲もキャット・スティーヴンスのThe First Cut Is The Deepest、スモール・フェイセズのIf you think you're groovy、ビー・ジーズのBury me down by the river など、ゴキゲンなテイストのものが多いです。

ソロでヒットが出なくなると、フレディ・キングのバックコーラスとして活動したりしています。

と、ここまでP. P. アーノルドの経歴を書いてきましたが、なにより注目すべきは今日紹介するAngel of the morningの作者、チップ・テイラー。

この曲以外にも、イーヴィー・サンズのAnyway that you want me、ザ・トロッグスのWild thingなどありますが、この3つに共通点を見いだしました。

サビのコード進行が同じなんです。

どういう事かというと、Angel of the morningのサビのコードは、A♭ - C♯ - E♭  - C♯と進みますが、このルールがAnyway that you want me やWild thingにも通用するんです。

単純なコード進行なのに記憶に残りやすい。ニクイですね、チップ・テイラー。

では和訳です。

There'll be no strings to bind your hands, not if my love can't bind your heart
And there's no need to take a stand, for it was I who chose to start
I see no need to take me home, I'm old enough to face the dawn

あなたの手を縛る糸なんてないわ、私の愛があなたを束縛しなければ。
あなたが身代わりになる必要なんてないわ、私のせいなんだから。
家まで送って貰いたくない、あなたと夜を明かしたいの。

Just call me angel of the morning, angel
Just touch my cheek before you leave me baby
Just call me angel of the morning angel
Then slowly turn away from me

朝焼けの天使って呼んで。
あなたが行く前に私の頬を触って。
朝焼けの天使って呼んで。
そしてゆっくりと去ってほしいの。

Maybe the sun's light will be dim and it won't matter anyhow
If morning's echo says we've sinned, well, it was what I wanted now
And if we're the victims of the night, I won't be blinded by light

太陽の光が霞んでくるけど、そんなの関係ないわ。
朝のこだまが私達を罪人と呼んでも構わない、それが私のしたかったこと。
たとえ私達が夜の生贄になっても、光が私達の邪魔をしないわ。

Just call me angel of the morning angel
Just touch my cheek before you leave me baby
Just call me angel of the morning angel
Then slowly turn away
I won't beg you to stay with me

朝焼けの天使って呼んで。
あなたが行く前に私の頬を触って。
朝焼けの天使って呼んで。
そしてゆっくりと去ってほしいの。
あなたにいて欲しいなんて言わないわ。

Through the tears of the day of the years 

涙を一日、一年中流したって言わないわ。

後はサビの繰り返しです。

世界中を敵に回しても、あの人との愛を誰にも壊させはしないという、強い意志を持つ女の歌です。

お時間が来たようです。次は水曜日お会いしたいと思います。

ではまた。