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2024年2月15日木曜日

Gordon Lightfoot - Early morning rain

こんばんは、古い音楽をお届けする音楽文章ラジオのお時間がやって参りました。進行は、名久井翔太です。どうぞよろしく。

ライブに出て来ました。

今回はライブレポートをお届けしたいと思います。

2月12日に東中野「MUSIC SHED YES!」にて、「MPJ&YES Pro.PRESENTS Winter Fes.Vol.4」というライブに出演してきました。

当日は私含めて8組の出演者がいました。持ち時間はそれぞれ15分、15分のパフォーマンスの後に短いインタビューを受けます。前半・後半に分かれてそれぞれ4組が振り分けられた、といった感じです。

午後2時にライブが始まりました。私は前半の部の最後でした。午後3時に私の出番がきました。

当日の私のセットリストはこんな感じです。

1. Duke of Earl (Gene Chandler)
2. All I have to do is dream (The Everly Brothers)
3. Mighty Quinn (Bob Dylan)
4. The water is wide (Karla Bonoff)

この日に向けて、エレアコを新しく買って挑みました。

所々歌詞を間違えたり、演奏をトチったりしましたが、全体的に楽しむ事が出来ました。

ライブの機会を是非とも増やしたい所です。

では、今日の洋楽和訳のコーナーです。

今日の洋楽

今日はゴードン・ライトフットで「朝の雨」という歌です。




ゴードン・ライトフット作曲です。1966年のアルバム『ライトフット!』収録曲です。

ゴードン・メレディス・ライトフットJr.(Gordon Meredith Lightfoot Jr.)は1938年11月17日、カナダ・オンタリオ州オリリア生まれのシンガーソングライターです。

「カナダで最も偉大なシンガーソングライター」と評され、多くのアーティストがカバーしています。恋愛や列車、難破船、高速道路など様々な物を曲のテーマにして歌を作っています。ボブ・ディランはゴードン・ライトフットのファンを自称しており、「ゴードン・ライトフットの中で嫌いな曲が思い付かない。彼の歌を聴く度にその素晴らしさが永遠に続けば良いのに、と思う」とコメントしています。

幼い頃から聖歌隊に入って歌を習い、10代の頃にはピアノやドラムに興味を持ちます。高校に入ってギターを習い、1958年にカリフォルニアに移り、ウェストレイク音楽大学でジャズのオーケストレーションを学びます。

しばらくCMのジングルや編曲で生計を立てていました。チェット・アトキンスのプロデュースで1961年にシングル「リメンバー・ミー・アイム・ザ・ワン」でデビューします。カナダのトロントでヒットします。1963年にはヨーロッパを旅行して、イギリスにて1年間BBC TVのカントリー・ウェスタン・ショーの司会を務めます。

帰国して、ボブ・ディランのアルバート・グロスマンのプロデュースで1965年にシングル「アイム・ノット・セイイン」、そして1966年にデビュー・アルバム『ライトフット!』をリリースします。その収録曲の「朝の雨」がジュディ・コリンズやキングストン・トリオ、イアン&シルヴィア、PP&Mなど多くのフォークミュージシャンにカバーされるヒットとなりました。

1970年にワーナー・ブラザーズに移籍、その年にシングル「心に秘めた想い」をリリースし、カナダのシングルチャートで1位を記録しました。この曲はアメリカでも大ヒットしました。また、1970年代は出すアルバムが好評で、ゴードンの全盛期ともいえる活躍です。シングルとしては、「サンダウン」「ケアフリー・ハイウェイ」「エドマンド・フィッツジェラルドの難破」などがヒットしました。

1987年にホイットニー・ヒューストンの曲「ザ・グレイテスト・ラヴ・オブ・オール」の一節がゴードンの「胸に秘めた想い」のメロディーから取られた事に対して、作曲家マイケル・マッサーを相手に裁判を起こしました。マッサー氏から公式の謝罪を受けて解決しました。

2000年代は病気の連続でした。2002年には腹部大動脈瘤破裂に倒れ危篤状態に陥り、2006年には脳卒中で右手が7、8ヶ月使えなくなる、という事態になりました。

2010年には死亡したとデマが広がりました。歯医者から帰る途中でこのニュースを聴き、自分でラジオ局に健在である事を証明しました。ツアーの為に高齢になっても、ジムに通って体を鍛える程の気合いの入れようでした。

2023年5月1日、84歳で亡くなりました。

今回の歌は男女の別離を歌っています。飛行機に乗って自分から離れて行く彼女、その彼女を乗せた飛行機を茫然と眺めて、喪失感に浸る男の歌です。

では和訳です。

In the early morning rain with a dollar in my hand

With an aching in my heart and my pockets full of sand

I'm a long way from home and I miss my loved one so

In the early morning rain with no place to go


早朝の雨の中、俺の手には少しの金が有り、

心には痛みが有り、ポケットは砂でいっぱいだ。

家から遠く離れている、俺の愛した人が恋しい。

早朝の雨の中、俺には行く所も無いんだ。


Out on runway number nine big 707 set to go

But I'm stuck here in the grass where the pavement never grows

Now, the liquor tasted good and the women all were fast

Well, there she goes, my friend, well she's rolling down at last


9番滑走路の外れで、707号が離陸の準備をしている。

でも俺は草むらの上に立ち尽くす、舗装される事もない草むらに。

そうさ、酒も美味く、女も心変わりしやすいんだ。

彼女も行っちまうんだ、結局彼女も離れて行っちまうんだ。


Hear the mighty engines roar - see the silver bird on high

She's away and westward bound - far above the clouds she'll fly

Where the morning rain don't fall and the sun always shines

She'll be flying o'er my home in about three hours time


エンジンのでかい唸り声を聞きなよ、銀の翼が空高く舞うのを見なよ。

彼女は西の方に行っちまう、彼女も雲の上を飛んで行くんだ。

朝雨が降らない所、太陽がいつも輝いてる所に、

俺の家さえも飛び越えて行くんだ、3時間もあればな。


This old airport's got me down - it's no earthly good to me

'Cause I'm stuck here on the ground as cold and drunk as I can be

You can't jump a jet plane like you can a freight train

So, I'd best be on my way in the early morning rain


この古い空港は落ち込ませる、俺にとっちゃ何の利益もない。

俺はここで立ち往生して、凍えて酔っ払って寝ちまうんだ。

貨物列車に乗れるみたいに、ジェット機には飛び乗れないんだ。

だから俺は自分のベストな道を行くんだ、早朝の雨の中を。


You can't jump a jet plane like you can a freight train

So, I'd best be on my way in the early morning rain


貨物列車に乗れるみたいに、ジェット機には飛び乗れないんだ。

だから俺は自分のベストな道を行くんだ、早朝の雨の中を。


こんな感じです。

今日はこの辺でお時間です。洋楽和訳のリクエスト・感想ございましたらコメントくださいませ。

ではまた。

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