こんばんは、古い音楽をお届けする音楽文章ラジオのお時間がやって参りました。進行は、名久井翔太です。どうぞよろしく。
さて、去年最後の更新で新しいアーティストを続々と紹介して開拓していく、という様な事を書きました。
この2,3 週間くらい、このブログで紹介する新しいアーティストのネタ探しに勤しんでいました。ネタ探しを経た結果、60組くらい新規で取り組めるようになりました。
今年最初のギルバート・オサリバンを皮切りに、次々と新しいアーティストを紹介していくので、乞うご期待。
では、今日の洋楽和訳のコーナーです。あ、リクエストです。
今日の洋楽
今日は以前にリクエスト頂きました、ポコでマグノリアです。
VIDEO
J. J. ケイル作曲です。1973年のアルバム『クレイジー・アイズ』収録曲です。
ポコは1968年から2021年まで活動していたカントリー・ロックバンドです。実に息の長い活動期間です。
創設時のメンバーは以下の通りです。
・ジム・メッシーナ (James Messina, lg, 1947.12.5-)
・リッチー・フューレイ (Paul Richard Furay, rg, 1944.5.9-)
・ラスティー・ヤング (Norman Russell Young, sg, rg,1946.2.3-2021.4.14)
・ランディ・マイズナー (Randall Herman Meisner, b, 1946.3.8-)
・ジョージ・グランサム (George Grantham, d, 1947.1.20-)
元バッファロー・スプリングフィールドからリードギターのジム・メッシーナ とリズムギターのリッチー・フューレイ 、更にジム・メッシーナ は後のロギンス&メッシーナ、さらにベースのランディ・マイズナー は後のイーグルスの初期メンバーを務める、フォーク界・カントリーロック界のレジェンド的メンバーが揃ったバンドです。
バッファロー・スプリングフィールドが解散して、メンバーだったジム・メッシーナとリッチー・フューレイは残りのランディ・マイズナー 、ラスティー・ヤング 、ジョージ・グランサム に声を掛けて、バンドを結成します。
最初は「ポゴ」という名前でしたが、既にその名前のアメリカのコミックがあった為、「ポコ」と改名して活動を開始しました。
1969年にデビュー・アルバム『ピック・アップ・ザ・ピーセズ』を発売します。
しかし、このアルバムの編集作業に入っていたジム・メッシーナとリッチー・フューレイが、編集に加わろうとしたランディ・マイズナーを拒否した為、業を煮やしたランディは1stアルバム発売前に脱退してしまいます。この時後任ベーシストとして入って来たのが、同じく後のイーグルスのメンバーのティモシー・B. シュミット(Timothy Bruce Schmit, 1947.10.30- )でした。
そして段々リッチーの独裁化が進み、ジム・メッシーナはケニー・ロギンスとタッグを組み、ポコを脱退します。この時の後任はポール・コットン(Norman Paul Cotton, 1943.2.26-2021.7.31 )です。1973年にシングル「グッド・フィーリング・トゥ・ノウ」をリリースしますが、思うように売れず、リッチーも脱退してしまい、サウザー・ヒルマン・フューレイ・バンド(J. D. Souther -Chris Hillman -Richie Furay Band )を結成します。
バンドの存続が危ぶまれた為話し合いが行われ、残った4人(ラスティー・ヤング、ポール・コットン、ティモシー・B. シュミット、ジョージ・グランサム)で活動を続ける事となります。この4人のラインナップは約4年程変わらず安定しているので、この頃のポコが好きというファンも多いそうです。
1977年にティモシー・B. シュミットがイーグルスに参加する為(この時もランディ・マイズナーの後任)脱退します。その後も目まぐるしくメンバーチェンジを行い迷走しますが、1988年には唯一結成当初からグループに在籍していたラスティー・ヤングの呼びかけで、結成当初のメンバーで再びポコの活動を続けます。
2004年に、結成時のメンバー(途中脱退していた時期あり)、ジョージ・グランサムが病気の為脱退します。さらに2010年にメンバー内での収入問題でポール・コットンが脱退します。
その後も活動を続けていましたが、2021年に50年以上ポコに居たラスティー・ヤングが心臓発作で75歳で亡くなります。残ったメンバーは2022年にラスティ・ヤングのトリビュートアルバムを発売します。
マグノリアはモクレン属のとても良い香りを放つ花の名前ですが、これを優しい女性に例えた、それこそマグノリアの優しい香りを表現するかなような静かな曲です。
では和訳です。
Whippoorwill's singing, soft summer breeze;
Makes me think of my baby
I left down in New Orleans
I left down in New Orleans
ヨタカの鳴き声が、柔らかい夏のそよ風に乗せて聞こえて来る。
彼女の事を思い出させる、
ニューオーリンズに置いて来た彼女を。
ニューオーリンズに置いて来た彼女を。
Magnolia you sweet thing, you're driving me mad
Got to get back to you, baby;
You're the best I ever had;
You're the best I ever had;
甘美なるマグノリア、君は俺を狂わせる。
君の元に戻らなくちゃ。
君は俺の中で一番だから。
君は俺の中で一番だから。
You whisper, "Good Morning" so gently in my ear;
I'm coming to you baby;
I'll soon be there
I'll soon be there
君は俺の耳元で優しく「おはよう」を囁く。
君の所に行くよ、
すぐに行くから。
すぐに行くから。
Magnolia you sweet thing, you're driving me mad
Got to get back to you, baby;
You're the best I ever had;
You're the best I ever had;
You're the best I ever had;
You're the best I ever had;
甘美なるマグノリア、君は俺を狂わせる。
君の元に戻らなくちゃ。
君は俺の中で一番だから。
君は俺の中で一番だから。
君は俺の中で一番だから。
君は俺の中で一番だから。
こんな感じです。
今日はこの辺でお時間です。洋楽和訳のリクエスト・感想ございましたらコメントくださいませ。
ではまた。
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