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2024年2月1日木曜日

Etta James - I’d rather go blind

こんばんは、古い音楽をお届けする音楽文章ラジオのお時間がやって参りました。進行は、名久井翔太です。どうぞよろしく。

早い物で今年も残す所後11ヶ月となりました。

皆様方、暮れのご用意はお済みでしょうか。何つって。

では、洋楽和訳のコーナーです。

今日の洋楽

今日はエタ・ジェイムズでアイド・ラザー・ゴー・ブラインドです。




エタ・ジェイムズ、エリントン・ジョーダン、ビリー・フォスター作曲です。1967年のシングルで、全米23位を記録しました。

エタ・ジェイムズこと、ジェイムゼッタ・ホーキンス(Jamesetta Hawkins)は1938年1月25日、カリフォルニア州ロサンゼルス生まれのR&Bシンガーです。

R&Bだけでなく、ブルースやロックンロール、ジャズなども歌いこなすバリュエーション豊かな女性シンガーで、グラミー賞を3度受賞しています。

幼い頃からボイストレーニングを受けて、12歳の頃サンフランシスコに移住してボーカルグループを結成します。14歳の頃、「R&Bのゴッドファーザー」と称されたミュージシャン兼プロデューサーのジョニー・オーティスに見出されオーディションを受けます。

1954年、芸名を「エタ・ジェイムズ(Jamesettaの文字り)」として、モダン・レコードより「ロール・ウィズ・ミー・ヘンリー」(ハンク・バラードの「ワーク・ウィズ・ミー・アニー」のアンサーソング)でデビューします。しかしタイトルが如何わしいとの理由で「ザ・ウォールフラワー」に変えられます。

1960年にチェス・レコードに移籍します。この年に元・ムーングロウズのハーヴェイ・フークァとデュエットした「イフ・アイ・キャント・ハヴ・ユー」がヒットします。

60年代中頃に同レコード会社の傘下・カデットへ移籍、「テル・ママ」「アイド・ラザー・ゴー・ブラインド」といったソウルチューンをヒットさせます。

ヒット曲を連発する裏側で、キャリア初期から薬物中毒となっていたエタ・ジェイムズですが、1966年、ヘロインを買う為に偽の小切手を作ったとして逮捕されています。出社後も活動を続けていましたが、薬物を完全に断つ事が出来ずに、何度か逮捕されてしまいます。

さらに90年代は極度な肥満となってしまい、自力で歩く事が出来ずに車椅子を使う程に悪化してしまいます。2003年に胃のバイパス手術を受けて、90キロ以上の減量に成功します。

その後も活動を続けていましたが、2011年に認知症と白血病を併発し、2011年10月に発売されたアルバム『ザ・ドリーマー』を持ってアーティスト活動を引退します。

2012年1月20日、白血病の合併症で73歳で亡くなりました。

彼氏が別の女と居るのを目撃して、どうせなら何も見えなくなった方が良い、と絶望に打ちひしがれる歌です。

では和訳です。

Something told me it was over

When I saw you and her talking

Something deep down in my soul said, 'Cry, girl'

When I saw you and that girl walkin' out


あなたがあの娘と話してるのを見た時、

何かが私に言った、もうお終いだって。

あなたがあの娘と歩いてるのを見て、

何かが魂の奥深くに話しかけた、「泣くが良い」って。


Whoo, I would rather, I would rather go blind, boy

Than to see you walk away from me, child, no


あなたが私から離れて行くなら、

私は何も見えなくなった方が良いのよ。


Whoo, so you see, I love you so much

That I don't wanna watch you leave me, baby

Most of all, I just don't, I just don't wanna be free, no


あなたも分かってるでしょ、あなたをとても愛してるって、

あなたが私を置いて行くのを見たくない程愛してるって。

でも一番は、私はただ自由になんてなりたくないのよ。


Whoo, whoo, I was just, I was just, I was just

Sitting here thinkin' of your kiss and your warm embrace, yeah

When the reflection in the glass that I held to my lips now, baby

Revealed the tears that was on my face, yeah


私はただ、座って、あなたのキスや抱擁を考えていた。

唇をつけたグラスに映った私の姿が、

私の顔を流れた涙を映し出してた。


Whoo, and baby, baby, I'd rather, I'd rather be blind, boy

Than to see you walk away, see you walk away from me, yeah

Whoo, baby, baby, baby, I'd rather be blind boy

Baby, baby, baby...


あなたが私から離れて行くなら、

私は何も見えなくなった方が良いのよ。


こんな感じです。

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