こんばんは、古い音楽をお届けする音楽文章ラジオのお時間がやって参りました。進行は、名久井翔太です。どうぞよろしく。
大分前のクリスマスの更新の時に、The Catsというオランダのバンドを紹介しましたが、細かいところは紹介してなかったので、この際、今日はScarlet ribbons以外にも目を向けようという事で、今日はこの歌を和訳します。
今日の洋楽
今日はザ・キャッツでホエア・ハヴ・アイ・ビーン・ウロングという歌です。
https://youtu.be/uOF6Wd4bD-E
ザ・キャッツはオランダ・フォーレンダム出身の5人組のバンドです。
メンバーは以下の通りです。
•ピエト・フィアマン (Piet Veerman, g)
•アーノルド・ミューレン (Arnold Muhren, b)
•シーズ・フィアマン (Cees Veerman, g)
•ジャープ・シルダー (Jaap Schilder, g)
•セオ・クロウワー (Theo Klouwer, d)
元はシーズ・フィアマンとアーノルド・ミューレンの2人、そしてピエト・フィアマンとジャープ・シルダーの2人。この二つのグループが集まって、1964年にキャッツの前身「ザ・ミスティック・フォー」、後に「ブルー・キャッツ」になりますが、ドラムスのセオ・クロウワーが加入して「ザ・キャッツ」となります。
バンドのリードボーカルはシーズが担当していましたが、1968年に出したシングル「Times Were When」以降はピエトが担当しています。翌年には「Scarlet Ribbons」始め、「Lea」、「Where Have I Been Wrong」と、ヒットがたくさんでます。
1970年には、スリナムやギアナでライブを行いました。1972年には、バンドの大ヒット曲「One Way Wind」がドイツで1位を取るなど、キャッツの人気は上がっていきます。日本にまで伝わったかは疑問ですが。
しかし、これが原因で、シーズの喉の具合が悪くなり、シーズはバンドを脱退します。バンドもヒットが出せず、1979年には解散します。シーズとピエトはそれぞれソロ活動をします。また、近年に結成したと思われる「Tribute To The Cats Band」では、シーズも参加していましたが、2014年に亡くなりました。また、セオ・クロウワーも2001年に亡くなりました。
Wikipedia情報によると、キャッツは「Palingsound」の旗手であるとされていますが、このPalingsound がなんなのかは私は分かりません。なにしろオランダ語には精通していないもので…
ただ、Paleは青白い、蒼白の、といった意味があります。ですから、ブルーなサウンドを目指していたのでは、という事でPalingsound と呼ばれたのではないかと思います。だって、Leaは事故で死んだファンの事を歌った歌だそうです。
今回のWhere Have I Been Wrongも、元が雰囲気が暗い曲なのに、ピエトのボーカルで哀愁を帯びて、余計にブルーです。
では和訳です。
I've searched the places, I've searched them all
Searched among the faces, searched along the road
Where am I to find you, where am I to go
Never understanding, why you walked out on me
please tell me, where have I been wrong
いろんな場所を探した、あらゆる所を。
顔見知りを探した、道路を歩きながら。
どこで君を見つけられる、どこへ行けば良い。
分からない、どうして俺から離れたのか。
教えてくれ、俺はどこが悪かったんだ。
Where have I been wrong, where have I been wrong
Am I to blame, for loving you
Where have I been wrong, I can't go on
I can't maintain, with someone new
俺はどこが悪かったんだ。
君を愛するのに、俺は非難されるのか。
俺はどこが悪かったんだ、俺はもう歩けない。
他の女と上手くやっていけない。
I don't feel the cold rain, I don't feel the wind
Walking round in circles, never reaching the end
Where am I to find you, where am I to go
Never understanding, why you walked out on me
please tell me, where have I been wrong
冷たい雨も、風も感じない。
輪をずっと回っている、終わりなんて無いんだ。
どこで君を見つけられる、どこへ行けば良い。
分からない、どうして俺から離れたのか。
教えてくれ、俺はどこが悪かったんだ。
Where have I been wrong, where have I been wrong
Am I to blame, for loving you
Where have I been wrong, I can't go on
I can't maintain, with someone new
俺はどこが悪かったんだ。
君を愛するのに、俺は非難されるのか。
俺はどこが悪かったんだ、俺はもう歩けない。
他の女と上手くやっていけない。
こんな感じです。
お前以外には誰も愛せない、という男の悲痛な思いが込められた歌です。
今日はこの辺でお時間です。
ではまた。
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