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2017年1月15日日曜日

Hank Williams - Hey, good lookin'

こんばんは、古い音楽をお届けする音楽文章ラジオのお時間がやって参りました。進行は、名久井翔太です。どうぞよろしく。

今年のブックオフCD買い始めです。柏のブックオフで、ジェフ・ベックの『クレイジー・レッグス』をゲットしました。

ジェフ・ベックは音楽文章ラジオをご覧の皆様なら聞いたことがある有名なギタリストです。

スタジオのセッション・ミュージシャンから始まり、エリック・クラプトンを抜けた後のヤードバーズ、ベック・ボガート・&・アピス、更には自信がリーダーのジェフ・ベック・グループも率いたお方です。

1980年代以降はフィンガー・ピッキングというピックを使わず指で弾く奏法を用いています。

今回私が買った『クレイジー・レッグス』は、全曲、ジーン・ヴィンセントのカバーですが、ジェフ・ベックは学生の頃、ジーン・ヴィンセントのバックバンドだったブルー・キャップスのギタリスト、クリフ・ギャラップに多大なる影響を受けたと発言しています。ですから、ジェフ・ベックにとっては、『クレイジー・レッグス』はクリフ・ギャラップのトリビュート・アルバムである、とも言えます。

クリフ・ギャラップも、1950年代においては革新的なギターの音色を響かせたギタリストです。親指にサムピックをはめ、中指と薬指で高音弦を弾き、更には小指でトレモロアームを揺らす、という奏法を用いています。しかし、ツアーに出るのが嫌だったために、ブルー・キャップスを1年で脱退してしまいます。これがキッカケであまり語られる事が少なくなります。

『クレイジー・レッグス』ではジェフ・ベックはクリフ・ギャラップに徹します。それ以外のパートはイギリスのネオロカビリーバンド、ビッグ・タウン・ビッグボーイズが受け持っています。

サウンドもジェフ・ベックのギター以外は全てアコースティック。ジーン・ヴィンセントは人気が出た1950年代は基本的にほとんどの曲にエコーがかかっています。

私も高校生の頃は良くジーン・ヴィンセントを聴いていたものでした。「ロッタ・ラヴィン」や「レース・ウィズ・ザ・デビル」など、知ってる歌が多かったので、どんな感じに仕上がっているか楽しみでした。

もう完璧にロカビリーでした。1950年代のジーン・ヴィンセントの歌そっくりですよ。何の情報も知らせないでこのアルバムを聴かせたら、絶対に「古っ」って言うと思います。

ボーカルのマイク・サンチェスも中々良い声を聴かせてくれました。さすがロカビリアンといった感じです。

収録曲に「ビー・バップ・ア・ルーラ」はありませんが、無くても充分に楽しめる内容です。最後の「ホールド・ミー、ハグ・ミー、ロック・ミー」もスピード感満載の歌です。

みかけたら是非お聞きください。

では洋楽和訳のコーナーです。

今日の洋楽

今日はハンク・ウィリアムスでヘイ・グッド・ルッキンです。




コール・ポーターの作品をハンク・ウィリアムスが脚色を加えたものです。

今まで音楽文章ラジオ、ハンク・ウィリアムズの曲は暗い曲をお届けしてきましたが、珍しい明るい歌です。

どんな歌なのか見てみましょう。

Say hey, good lookin' - what ya got cookin'?

How's about cooking somethin' up with me?

Hey, sweet baby - don't you think maybe

We can find us a brand new recipe?


ねえ、そこのかわい子ちゃん、調子はどうだい?

俺と一緒に何か作ろうよ。

可愛いベイビー、想像してごらんよ、

俺たち新しいレシピできるかもって。


I got a hot rod Ford, and a two dollar bill

And I know a spot right over the hill

There's soda pop and the dancing's free

So if you wanna have fun, come along with me


おれは改造フォードに2ドル持ってる。

丘の上にいいとこ知ってんだよ。

ソーダが売ってるし、ダンスはタダでできる。

お楽しみ見つけたいなら、俺と来てくれよ。


Say hey, good lookin' - what ya got cookin'?

How's about cooking somethin' up with me?


ねえ、そこのかわい子ちゃん、調子はどうだい?

俺と一緒に何か作ろうよ。


I'm free and ready, so we can go steady.

How's about saving all your time for me?

No more lookin' - I know I been tookin'

Hows about keepin' steady company?


俺は自由だ、準備は良いぜ、仲良くなろうぜ。

俺と一緒の時間を過ごしてくれよ。

浮気なんかしないぜ、俺は君に惚れちまったんだ。

君とステディーになりたいんだ。


I'm gonna throw my date book over the fence

And buy me one for five or ten cents

I'll keep it till it's covered with age

Cause I'm writin' your name down on every page


デートの手帳はフェンスの向こうに投げて、

10セントか15セントの新しいやつを買おう。

年を重ねてもずっと持ってるぜ、

全部のページに君の名を書いているから。


Say hey, good lookin' - what ya got cookin'?

How's about cooking somethin' up with me?


ねえ、そこのかわい子ちゃん、調子はどうだい?

俺と一緒に何か作ろうよ。


こんな感じです。

珍しいナンパの歌です。「俺と一緒に何か作ろうよ」…、男と女が作るものといえば愛の他に何か肉…いや、この辺にしときましょう。

今日はこの辺でお時間です。洋楽和訳のリクエストある方はコメント欄によろしくお願いします。

ではまた。

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