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2017年9月8日金曜日

Ben E. King - Ecstasy

こんばんは、古い音楽をお届けする音楽文章ラジオのお時間がやって参りました。進行は、名久井翔太です。どうぞよろしく。

今日はCD『ザ・タイガース 1982』のレビューをしたいと思います。
 
数多いグループサウンズのバンドの中でも、極めて絶大な人気を誇ったタイガースは、惜しまれつつある1971年のコンサートをもって解散しました。

ジュリーこと沢田研二はそのままPYGを経てソロ歌手として「勝手にしやがれ」「時の過ぎ行くままに」「君をのせて」などをヒットさせました。

タローこと森本太郎は「森本太郎とスーパースター」「森本太郎とアルファベッツ」を経て河合奈保子や西城秀樹のプロデューサーとして活躍しています。

サリーこと岸部修三こと岸部一徳は、PYG、井上堯之バンドの後に俳優に、シローこと岸部四郎はバラエティ、ドラマに出演するタレントになりました。

トッポこと加橋かつみは、1969年の脱退後、演歌の道に進みながらも、自分の音楽を追求していました。

ピーこと瞳みのるは、1971年のコンサートをもって、芸能界から引退し、高校に通い直し、大学を出て中国語の教師となりました。2008年まで、メンバーとの接触を一切断っています。

1981年、日劇ウエスタンカーニバルの閉鎖を受けて、名だたるグループサウンズが3日の間コンサートを開きました。タイガースもこの機会に、再結成しよう、という動きがありました。その動きの一つが「十年ロマンス」、そして「色つきの女でいてくれよ」でした。

そんな中発売されたのが『ザ・タイガース 1982』でした。全12曲にメンバーが作詞作曲に関わっています。

曲順とリードボーカルは以下の通りです。

1. 十年ロマンス V. 沢田研二
2. 新世界 V. 沢田研二&森本太郎
3. 抱擁 V. 沢田研二
4. 時が窓を開けて V. 加橋かつみ
5. めちゃめちゃ陽気なバンドのテーマ V. 岸部一徳
6. 夢の街 V. 沢田研二&加橋かつみ
7. 野バラの誓い V. 岸部四郎
8. BA-BA-BANG V. 沢田研二
9. ライラ V. 沢田研二
10. 生きてることは素敵さ V. 加橋かつみ
11. LOOK UP IN THE SKY V. 沢田研二
12. 朝焼けのカンタータ V. 沢田研二

新世界では、「青い鳥」に続くジュリーとタローの優しいボーカルが楽しめます。キーもEmと、「青い鳥」を連想させます。

めちゃめちゃ陽気なバンドのテーマは、タイトルからして明るい歌です。サリーの低音ボイスがより一層楽しさを引き立てていると思います。

時が窓を開けてや、生きてることは素敵さは、歌い方やメッセージ性の強さといい、タイガース時代にはない、ソロ時代のトッポらしい自由な歌でした。

シローが歌う野バラの誓いは、シローらしい牧歌的な歌でした。後半では、タイガース時代にはなかった、加橋かつみがソロを取る所もあり、タイガースの歌の中では珍しい歌です。

夢の街では、はっきりとジュリーとトッポが聴けるこれも珍しい歌です。落葉の物語でデュオが、そして十年ロマンスではジュリーとトッポのソロ聴けますが、タイガース時代に不仲と噂された二人が十年の時を経て再び一緒に歌うのは、側から見ても不思議な関係だと思います。

一風変わったのがライラでした。あくまで個人的な感想ですが、何となくジュリーのソロ曲の感じがして、タイガースの歌ではないという印象を受けました。イスタンブールが舞台のようですが、不思議な歌です。

フィナーレを飾るのが朝焼けのカンタータです。何もかもが美しいです。それ以外に感想は無いです。笑

そして2002年発売のボーナストラックには大ヒットした「色つきの女でいてくれよ」「銀河旅行」の2曲が追加されています。

このCDは極めて珍しく、これは私がヤフオクで落札したものですが、何と価格が1万オーバーです。本当は同じものを入札していましたが、それでも7千円します。後者はギリギリになって別の人に高い値段で落札されました。

このアルバムをCDで見つけるのは難しいです。あまりCDの状態が出回っておらず、プレミア価格がついてしまっています。

LPであればヤフオクにたくさん紹介されています。レコードプレーヤーをお持ちの方、是非一度聴いてみてください。

CDでゲットしようとしている方、粘り強く待ちましょう。笑 ヤフオクでこのCDを見かけたらそれが大事な大事なアタックチャンスです。

CDのものが見つからないからLPで見つけようとしてる方、まずはレコードプレーヤーを買いましょう。私はレコードプレーヤーなんて持っていませんが、LPの音源をCDに落とせるものが良いと思われます。

以上、プレミアCDのレビューでございました。

長話が終わったところで、洋楽和訳のコーナーです。

今日の洋楽

今日はベン・E・キングでエクスタシーです。



ジェリー・リーバー、マイク・ストーラー作曲です。1962年のシングルで、ホット100で56位という中ヒットでした。

アルバム『ドント・プレイ・ザット・ソング』収録です。ジョニー・キッドやロッキン・ベリーズがカバーしています。ロッキン・ベリーズはドイツ語でカバーしています。

では和訳です。

The magic of your kisses
Holding you like this is
Ecstasy (ecstasy)

君のキスの魔法が、
君をこんな風に抱きしめる、
それはエクスタシー。

The love that you have given
Make this life I'm living
Ecstasy (ecstasy)

君がくれた恋が、
この僕の人生を、
エクスタシーにしてくれるのさ。

Never let me go
Let that love light show
Take me by the hand
And lead me to the
Land of ecstasy (ecstasy)

僕を放さないで、
愛の光を灯し続けて。
僕の手を取って、
エクスタシーの国へ連れてって。

The first time that I saw you
You showed me the door to
Ecstasy (ecstasy)

君を最初に見た時、
君がエクスタシーの扉を、
見せてくれたんだ。

Now I just keep praying
That we'll always stay in
Ecstasy (ecstasy)

僕は祈ってるのさ、
僕らがずっとエクスタシーに、
いられるように。

Oh, but don't you go away
For a single day, come on
Take me by the hand
And lead me to the
Land of ecstasy (ecstasy)

でも1日だって、
僕を置いて行かないで。
僕の手を取って、
エクスタシーの国へ連れてって。

Travel up and down much
Never have I found such
Ecstasy (ecstasy)

色んなところを旅してきたけど、
こんなエクスタシー、
感じた事なかった。

Now, dear, that I know you
Everywhere I go through
Ecstasy (ecstasy)

でも僕は今知った、
どこに行っても、
エクスタシーの中にいるって。

Kiss me, dear, and then
Kiss me once again
Come on, take me by the hand
And lead me to the
Land of ecstasy (ecstasy)

僕にキスして、
もう一度キスして。
僕の手を取って、
エクスタシーの国へ連れてって。
 
こんな感じです。
 
君はエクスタシーという歌です。

今日はこの辺でお時間です。洋楽和訳のリクエストご応募下さい。

ではまた。

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