こんばんは、古い音楽をお届けする音楽文章ラジオのお時間がやって参りました。進行は、名久井翔太です。どうぞよろしく。
今日の洋楽
今日はブルース・スプリングスティーンで裏通りという歌です。
ブルース・スプリングスティーン作曲です。1975年のアルバム『明日なき暴走』収録です。また、シングル「明日なき暴走」のB面曲です。
ピアノの音から始まり、徐々にギターや他の音も加わって、何か物語が始まるといった印象を受けました。
では和訳です。
One soft infested summer me and Terry became friends
Trying in vain to breathe the fire we was born in
Catching rides to the outskirts, tying faith between our teeth
Sleeping in that old abandoned beach house, getting wasted in the heat
ある荒れた涼しい夏に、テリーと俺は友達になった。
俺たちが生まれた炎の中で虚しく息をしようとしていた。
声を潜めて俺たちは信頼しあい、町の外れまで足を探した。
暑さで疲れ切って、浜辺のボロい家で眠りについた。
And hiding on the backstreets, hiding on the backstreets
With a love so hard and filled with defeat
Running for our lives at night on them backstreets
Na, na na na
裏通りに隠れていた。
裏通りに隠れていた。
激しい愛と、敗北感に満たされて、
一夜の俺たちの人生を、裏通りで生き急いでいたのさ。
Slow dancing in the dark on the beach at Stockton's Wing
Where desperate lovers park we sat with the last of the Duke Street Kings
Huddled in our cars waiting for the bells that ring
In the deep heart of the night when you let loose of everything
浜辺のストックトン・ウィングで、暗がりの中で踊った。
デューク・ストリートの最後の王と共に、打ちひしがれた恋人たちが駐車してる所で座った。
俺たちの車の中で身を寄せ合い、ベルが鳴るのを待った、
何もかもお前が投げ出したくなる、夜の真っ只中で。
To go running on the backstreets, running on the backstreets
Terry you swore we'd live forever
Taking it on them backstreets together
Yeah
裏通りに走って、
裏通りに走って、
テリー、俺たちは永遠に生きるって、
思い切って誓ったよな、この裏通りで。
Endless juke joints and Valentino drag
Where dancers scraped the tears up off the street dressed down in rags
Running into the darkness, some hurt bad some really dying
At night sometimes it seemed you could hear that whole damn city crying
終わることのないジュークジョイント、そして布切れを羽織った踊り子たちが、涙を拭ったヴァレンティノ通り。
暗闇の中に向かって走り、ある者は深く傷つきある者は死ぬ。
この滅茶苦茶な街が泣くのを、お前は聞こえるんじゃないかと、夜時々思った。
Blame it on the lies that killed us, blame it on the truth that ran us down
You can blame it all on me Terry, it don't matter to me now
When the breakdown hit at midnight there was nothing left to say
But I hated him and I hated you when you went away
Whoah, whoah
Whoah, whoah
それは俺たちを殺した嘘のせい、それは俺たちを走らせた真実のせい。
テリー、俺のせいにしてくれ、俺は構わないから。
この失敗が夜中に起こった時、俺たちに言えるものは無かった。
だが俺は奴が憎い、そしてお前がいなくなった時お前が憎かった。
Now laying here in the dark, you're like an angel on my chest
Just another tramp of hearts crying tears of faithlessness
Remember all the movies, Terry, we'd go see
Trying to learn how to walk like the heroes we thought we had to be
Well after all this time to find we're just like all the rest
Stranded in the park and forced to confess
闇の中で寝転がってる時、お前は胸の中の天使のようだった。
嘘の涙を流している女のようにも思えた。
テリー、俺たちが見た映画を覚えているか?
どうやったらヒーローのように歩けるか学ぼうとしたよな、俺たちはならなきゃいけない、とも思ったよな。
だが結局、俺たちはただの人間なんだよな、
公園で立往生して、言わなきゃならなくなっちまった。
To hiding on the backstreets, hiding on the backstreets
Well we swore forever friends, hey!
On the backstreets until the end
裏通りに隠れてたって。
裏通りに隠れてたって。
この裏通りで、俺たちはずっと友達だって誓ったよな。
こんな感じです。
ヒーローになろうとしたけど、その夢が叶わなかった男女の歌です。
テリー、というと、テリー伊藤みたいな男性の名前を思い浮かべるでしょう。
テリーは男女どちらにも愛称として存在します。
男性名TerenceがTerryに、そして女性名TheresaがTerryに変化します。
今日はこの辺でお時間です。洋楽和訳のリクエストございましたら、コメント欄に記入よろしくお願いします。
ではまた。
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