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2017年11月12日日曜日

The Fortunes - Laughing fit to cry

こんばんは、古い音楽をお届けする音楽文章ラジオのお時間がやって参りました。進行は、名久井翔太です。どうぞよろしく。

今日は御茶ノ水のディスクユニオンで、『ザ・ワンダース・コンプリート・シングルス・アンド・モア』をゲットしました。

ザ・ワンダースはご存知、「また逢う日まで」のヒット曲を持つ尾崎紀世彦がいたグループです。メンバーは、尾崎紀世彦、朝紘一、栗敏生の三人です。

コーラスグループのタッドポールズにいた朝紘一と栗敏生、そしてジミー時田とマウンテン・プレイボーイズにいた尾崎紀世彦がツアー中に出会った時に意気投合して、グループを結成しました。

元デューク・エイセスの和田昭治に師事し、1967年1月に「ザ・ワンダース」としてグループ活動を始めます。1967年6月にテイチクユニオンからシングル「明日への道」でデビューしました。また、同じ日にアルバム『ニューカマー・ザ・ワンダース』をリリースしています。

1967年当時は、グループサウンズ全盛期で、ワンダースも、元はフォークやポピュラー、ジャズを歌うグループとして売り出すつもりでした。が、次第にグループサウンズとして売り出されます。といいつつも、ワンダースは大ヒットしたシングルがありません。シングルは全7枚出して、1969年解散してしまいます。

グループはワンダースとは別に、「ザ・エコーズ」という名前で活動をしており、テレビ番組の主題歌やCMソングなどを歌っていました。その中で一番知られているのが、『ウルトラセブン』の主題歌です。冒頭の「♪セブン〜セブン〜セブン〜」という部分は、1回目が朝紘一、2回目は栗敏生、3回目が尾崎紀世彦が歌っています。

解散後、朝紘一は「朝コータロー」としてソロシンガーになり、「この木なんの木」を歌っています。栗敏生は歌手を辞めて、日音の音楽制作のスタッフになります。尾崎紀世彦は皆様ご存知の通り、「また逢う日まで」「さよならをもう一度」など、大ヒットを連発する化け物歌手になります。

今回買ったCDは、ザ・ワンダースの全シングルと、アルバム『ニューカマー〜』に収録されている全部の曲を収録したものです。「霧と恋」「赤い花びら」以外は初視聴です。

「霧と恋」のB面「悲しくて」は、A面に入ってても遜色ない良い曲だと思います。「赤い花びら」のB面「愛して行こう」もなかなか良いです。

「僕のマリア」は、「霧と恋」と同じ路線かと思いましたが、少しコメディーチックで面白かったです。「僕のマリアは力持ち 空手チョップで気絶した」は「⁈」となりました。隠れたコメディソングだと思います。

「マサチューセッツ」と「ロック天国」は日本語で歌われています。「マサチューセッツ」はキーをGからE♭に落としており、より切なさを出しています。

『ニューカマー〜」は、全12曲洋楽のカバーです。中でも良かったのは「ラヴァーズ・コンツェルト」「天使のハンマー」「ジョージー・ガール」でした。

中々見ませんので、見つけた時が買い時です。ぜひお手にとって聴いてみてください。

では洋楽和訳のコーナーです。

今日の洋楽

今日はフォーチュンズでラフィング・フィット・トゥ・クライです。



ロジャー・クック、ロジャー・グリーナウェイ作曲です。1965年のアルバム『ザ・フォーチュンズ』収録曲です。

後にロジャー・クックとロジャー・グリーナウェイが、デヴィッド・アンド・ジョナサンという名前のデュオで歌っています。フォーチュンズのヒット曲「ユーヴ・ガット・ユア・トラブルズ」に似ています。

では和訳です。

My friends ask me if I remember

I only laugh at them and lie

It's plain to see that I forgot her

'Cause I'm laughing fit to cry


僕が覚えてるかって友達が尋ねた、

彼らに笑って嘘をつくのさ。

彼女を忘れたのは簡単に分かるだろう。

僕は泣くのをこらえて笑ってるから。


The day she told me she was leaving

She didn't even hear me sigh

She'll never know my heart was grieving 

'Cause I was laughing fit to cry


彼女が出て行くって言った日、

彼女は僕のため息も聞かなかった。

僕の心が傷ついたの、彼女は知らないだろう。

僕は泣くのをこらえて笑ってたから。


But when I dream she's always with me

I only wanna be by her side

I could rely but what a pity

But I'm tired by my pride


夢の中で彼女と一緒にいる時、

僕は彼女の側にいたい。

僕は信頼できるのに、残念だ、

僕は自分のプライドに疲れたんだ。


It's plain to see that I forgot her

'Cause I'm laughing fit to cry


彼女を忘れたのは簡単に分かるだろう。

僕は泣くのをこらえて笑ってるから。


I wanted to believe I'm happy

(Baby, baby, my, you don't know I miss you so)

So if she asks me how am I 

(And that I'm longing for you, dreaming of my little baby)

You'll say the last time that you saw me

I was laughing fit to cry


僕は幸せだって信じたい。

(ベイビー、君が恋しいよ。)

だから彼女が、僕はどうしてたか聞いたら、

(僕は君が欲しい、君を夢見てるんだ。)

君が最後に僕を見た時、

僕は泣くのをこらえて笑ってたんだ。


You'll say the last time that you saw me

I was laughing fit to cry


君が最後に僕を見た時、

僕は泣くのをこらえて笑ってたんだ。


こんな感じです。


彼女と一緒にいたいのに、振られて、泣くのを我慢して笑っていた男の歌です。


今日はこの辺でお時間です。洋楽和訳のリクエストございましたらコメントくださいませ。


ではまた。

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