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2016年2月10日水曜日

Billy Joel - Everybody has a dream

こんばんは、古い音楽をお届けする文章ラジオのお時間がやって参りました。なんつって。進行は、古い音楽聴き続けて7年の名久井翔太です。よろしくお願いいたします。

僕は今22歳ですが、どうしてこの年代で流行の音楽には目も向けず古い音楽ばっかり聴くようになったのか。

中学一年の時にその兆候は現れてました。英語の授業で教科書を読む前に、隣の席の人と簡単な質問をしあうというのがありまして、その時に、「好きなアーティストは誰ですか」という質問をされました。

その時に私は固まりました。「え、誰だっぺ?」と私が聞き返したいぐらいでした。

この頃は合唱曲なら好きでしたが、ある一人のアーティストに集中して聴いていたというのが無かったんですね。

だからその時は嘘っこで乗り切りましたが、でもその時からなんとなく、人が良い、というような曲が素直に良い、とは思えなかったんです。この頃から私はひねくれ者だった訳です。

中学3年の五月になって、母親がビリージョエルの2枚組のベスト盤を持っていて、それをちょっと聴いてみました。その時に、ビッと来るものがありました。「これだ、俺が求めてた音楽はこれだったんだ」と感動を覚えました。忘れもしません。

そこから古い音楽を聴くようになりました。

という訳で文章ラジオ、前半は古い音楽を聴くようになった経緯を紹介しました。

最後のコーナーはおなじみ、洋楽和訳のお時間です。

今日の洋楽

今日は私を音楽バカにしたニクい男、ビリー・ジョエルで「エヴリバディ・ハズ・ア・ドリーム」という歌です。


代表的なアルバム『ストレンジャー』の最後の曲です。

この曲自体はデビューアルバム『コールド・スプリング・ハーバー』の時から録音が行われましたが、何度やっても良いテイクが取れませんでした。

ストレンジャーの制作にあたって、プロデューサーにフィル・ラモーンを迎えた訳ですが、その時にゴスペルの様なアレンジを施しました。

エヴリバディ・ハズ・ア・ドリームの最後の部分ではストレンジャーの冒頭の口笛部分が再導入され、それでも人生は続いている、という感じに仕上がっています。

では和訳です。

While in these days of quiet desperation
As I wander through the world in which I live
I search everywhere for some new inspiration
But it's more than cold reality can give


静かな絶望の日々の中で、
僕は今住んでいる世界を彷徨っている。
新たな刺激を求めて歩くけど、
僕が受けるのは現実の厳しさだけ。

If I need a cause for celebration
Or a comfort I can use to ease my mind
I rely on my imagination
And I dream of an imaginary time

何か祝うための理由が欲しい時、
それか僕の気持ちを安らげるために慰めが必要な時。
僕は空想の世界に入って、
想像の時間を過ごすのさ。

I know that everybody has a dream
Everybody has a dream
And this is my dream, my own
Just to be at home
And to be all alone...with you

みんなは夢を持っている。
みんなは夢を持っている。
僕の、僕だけの夢は、
ただ君と家にいて、
二人きり、君と一緒になること。

If I believe in all the words I'm saying
And if a word from you can bring a better day
Then all I have are these games that I've been playing
To keep my hope from crumbling away

僕が自分で言ったことを信じるのなら、
そして君の言葉がより良い明日を築けるのなら。
僕に与えられたこのゲームは、
希望を繋ぎ止めるために遊んでるのさ。

So let me lie and let me go on sleeping
And I will lose myself in palaces of sand
And all the fantasies that I have been keeping
Will make the empty hours easier to stand

横になって、眠りにつかせてほしい。
そして砂の宮殿で自分を失いたい。
そして僕が浸っているこの幻想が、
虚しい人生に耐え抜く力をくれるんだ。

I know that everybody has a dream
Everybody has a dream
And this is my dream, my own
Just to be at home
And to be all alone...with you

みんなは夢を持っている。
みんなは夢を持っている。
僕の、僕だけの夢は、
ただ君と家にいて、
二人きり、君と一緒になること。

こんな感じです。

最近はこの曲の和訳を思い出して聴くと、涙がボロボロと出てきてしまいます。泣きのコード進行。さすがは稀代のピアノマンビリー・ジョエル。

という訳で今日の文章ラジオ、ビリー・ジョエルの賞賛、というテーマでお送りして参りました。

ではまた。


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