こんばんは、古い音楽をお届けする音楽文章ラジオのお時間がやって参りました。進行は、名久井翔太です。どうぞよろしく。
今日は休みだったので、ここしばらく日曜出勤や会社の忘年会が重なってしばらく行ってなかったブックオフ巡りに行ってました。
柏のブックオフで、ボブ・ディランのアルバム『ジョン・ウェスリー・ハーディング』をゲットしました。
曲順は以下の通りです。
1. John Wesley Harding
2. As I went out one morning
3. I dreamed I saw St. Augustine
4. All along the watchtower
5. The ballad of Frankie Lee and Judas Priest
6. Drifter’s escape
7. Dear landlord
8. I am a lonesome hobo
9. I pity the poor immigrant
10. The wicked messenger
11. Down along the cove
12. I’ll be your baby tonight
1967年発売の、ボブ・ディラン8枚目のアルバムです。
1966年にオートバイ事故を起こし重傷を負い、新譜製作から遠ざかっていた中で発売されたものです。「ライク・ア・ローリング・ストーン」や「追憶のハイウェイ61」「雨の日の女」に見られる攻めたサウンドからは離れ、シンプルなバンドサウンドにまとめられています。
この中でのハイライトは「見張り塔からずっと」です。ナッシュビル・ティーンズやジミ・ヘンドリックスがカバーして有名になりましたが、オリジナルは静かなサウンドになっています。
「哀れな移民」は1970年代中盤の「ローリング・サンダー・レビュー」のテレビスペシャルで演奏されました。
「入江にそって」は、ビートが効いたナンバーです。「アイル・ビー・ユア・ベイビー・トゥナイト」も、エヴァリー・ブラザーズ辺りがカバーしてそうな曲です。
ハイライトの「見張り塔からずっと」を聴きたい人や、優しい感じの歌が聴きたい人はおススメです。是非聴いてみてください。
では洋楽和訳のコーナーです。今日の曲はレアです。
今日の洋楽
今日はアソシエイションのギタリスト、ラリー・ラモスでイットル・テイク・ア・リトル・タイムです。
エディ・リンチ、ブライアン・ゴッディング作曲です。1966年のシングルです。
ラリー・ラモスことヒラリオ・ラモスはここ1、2年のこのブログではお馴染み、アソシエイションのリード・ギタリストです。1942年4月19日、ハワイのワイメア生まれの、中国・スペインの血が流れているフィリピン系アメリカ人です。複雑です。
今でこそエンリケ・イグレシアス、ノラ・ジョーンズ、ブルーノ・マーズなど、アジア系アメリカ人のミュージシャンは数多く活躍していますが、ラリー・ラモスはそのアジア系アメリカ人の最初のミュージシャンかもしれません。だってラリーが活躍し始めたのは1960年代からの事です。まだ1960年代は人種差別も多少残っていたと思われますし、1960年代でアジア系アメリカ人のミュージシャンは聞いた事ありません。
4歳でウクレレを始め、1950年には映画『パガン・ラヴ・ソング』に出演して、歌とウクレレを披露しています。カリフォルニアに移り、13歳の時に「ザ・キング・アンド・アイ」に出演します。
1962年には、バリー・マクガイアやジーン・クラークも在籍していた「ザ・ニュー・クリスティ・ミンストレルズ」にバンジョーで加入します。グループには3年在籍していましたが、その3年間ほぼ毎日ツアーに参加していました。結婚もし、双子の娘の出産にも立ち会ったそうですが、次に子供達と顔を合わせたのがなんと6ヶ月になってからの事だったそうです。子供達の成長をちゃんと見届けたいと考え、グループを抜けます。
その時にソロ活動をしていましたが、その時に出したシングルが今回紹介する歌です。
1967年、ザ・アソシエイションのメンバー、ジュールズ・アレキサンダー(当時はゲイリー・アレキサンダー)がインドでの精神修行を計画しており、グループ脱退を考えているところに、ラリーに白羽の矢が立ちました。ラリーはこうしてアソシエイションのメンバーになります。
その時期、アソシエイションがライブをする時に、メンバーのブライアン・コールが爆竹の誤爆で指を負傷し、ジュールズがベースを弾くことが決まり、ラリーにリードギターを弾いてほしいと頼みます。ライブまであと2時間の所で、アソシエイションがこれまで出したアルバムを2時間で聴いてステージに臨んだといいます。
アソシエイションではリードギターを担当して、「ウィンディ」「ネヴァー・マイ・ラヴ」「ライク・オールウェイズ」「インディアン・ウェルズ・ウーマン」などを歌っています。
アソシエイションには、1975年まで在籍しました。が、1979年にはグループに復帰して、その後2000年代に抜け、再びグループに加入するなど精力的に活動をしました。2014年2月に病気療養のため引退します。
2014年4月30日、メラノーマで72歳でなくなりました。
今回の歌は、アソシエイションの二枚組のCD『Anthology: Just the right sound』に収録されました。ただ、このCDはアメリカ盤とEU盤で、収録された曲で大きな違いがあります。
私が買ったEU盤はブライアン・コールの「The Machine」、未発表の「Better Times」「Caney Creek」が収録されていました。
一方アメリカ盤は「Names, Tags, Numbers and Labels」「One Sunday Morning」など、ワーナー・ブラザースにいた時以外で発表された曲が入っています。今回の歌はアメリカ盤の方に入っています。どちらもレアなので買って間違いはありませんが、お買い求めの際はお気をつけください。
今回もネットに歌詞が無かったので、歌詞は全部聴き取っています。不明瞭な所はありませんでした。
では和訳です。
Walkin' 'round just to be alone
So I can face the world, say I'm glad you're gone
It's gonna take a little time to get you off my mind
But I will
一人になりたくて歩いてる、
だから、世界に顔を向けられる、君がいなくなって清々した。
君を忘れるのに、ちょっと時間がかかるけど、
僕はそうするよ。
Walkin' 'round like I used to do
'Cause I've been hurt before by someone like you
It's gonna take a little time to get you off my mind
But I will
昔やってたみたいに歩いてる、
君みたいな新しい恋人に傷つけられたから。
君を忘れるのにちょっと時間がかかるけど、
僕はそうするよ。
Walkin' away but my heart is runnin' back to you, to you
People tell me I'm foolin' myself
Oh, but what can I do
Now you and I are through
歩いて行きたい、でも僕の心は君に向かって戻っている。
みんな僕が僕自身を騙してるって言うけど、
僕はどうしたら良いんだ、
僕ら終わりだって言うのに。
Walkin' 'round just to be alone
So I can face the world, say I'm glad you're gone
It's gonna take a little time to get you off my mind
But I will
一人になりたくて歩いてる、
だから、世界に顔を向けられる、君がいなくなって清々した。
君を忘れるのに、ちょっと時間がかかるけど、
僕はそうするよ。
People tell me I'm foolin' myself
Oh, but what can I do
Now you and I are through
みんな僕が僕自身を騙してるって言うけど、
僕はどうしたら良いんだ、
僕ら終わりだって言うのに。
Walkin' 'round just to be alone
So I can face the world, say I'm glad you're gone
It's gonna take a little time to get you off my mind
Take a little time till I can get you off my mind
Take a little time to get you off my mind
But I will
一人になりたくて歩いてる、
だから、世界に顔を向けられる、君がいなくなって清々した。
君を忘れるのに、ちょっと時間がかかるけど、
僕はそうするよ。
こんな感じです。
しばらくしたら元気になれるよ、という歌です。
今日はこの辺でお時間です。洋楽和訳のリクエストございましたらコメントくださいませ。
ではまた。
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