小学校・中学校で合唱をする時、皆さんは声出す派でしたか?声出さない派でしたか?
私は小学校の卒業式の時までは声出さない派でしたが、それ以後は声出す派に転身した身でございます。
私は小学校3年生の時に自分の声に自信が持てなくなり、合唱の時に自分から大きな声を出して歌うことに消極的でした。
自信が持てなくなった、というよりは、声変わり?みたいなものを迎えたのが原因なのか、私の記憶の中では小学校3年生の時からほぼ今の地声の状態になったという感じです。
小学校の卒業生の合唱で「旅立ちの日に」という歌を歌うにあたって、同級生の女子が、女子のパートを歌うのがキツイ、という事で男子のパートを歌うことになりました。その女子というのも当時私が仲よかった人で、なにか自分の心に火がついたものが来たのでしょうか、そこから歌うのに積極的になりました。
中学校ではずっと合唱ではバスのパートで歌っていました。力強いバスのパートが全体のコーラスを支えているという考えの元、なんて後付けでした。ハハハ。本当はあまり高い声は出ないという単純な理由ですけどね。
積極的に声を出していただけに、消極的だった人達に対して私は呆れていたこともありました。「出さないと聞こえないのになんで出さないんだ。」と。
流行のJ-POPなど当時最新の音楽を好んで聴いていたら、合唱曲なんて、とか思うのも少しは分かりますがね。それか中学校の時に声変わりや思春期を迎えて自信が無くなったのもあるかもしれませんが。
そしたら事あるごとにクラスで会議という名の下に、学級委員長クラスの人が前で、「より良い合唱をしたいと思わないのか」とか厳しめなことを言っている訳ですよ。
私も当時は積極的に声出す派でしたので学級委員長などの発言には100パーセントでした。
まあ、私の事を知っている私より若い人なんてほぼ皆無と思いますが、そういうような時は怒らない方が良いんです。「より良い合唱をすれば良い」とだけ言えば良いんです。
なんて、今日も長話になりそうなんでこの辺で切り上げます。
後半の洋楽和訳のコーナー、久しぶりのRE-DISCOVER MUSICIANSです。
今日の洋楽
今日はザ・ファイヴ・サテンズでイン・ザ・スティル・オブ・ザ・ナイトという曲です。
ファイヴ・サテンズはコネチカット州ニューヘヴンで結成されたドゥーワップのグループです。
ドゥーワップのグループ自体は正月のブログでシャンテルズを紹介しましたが、ドゥーワップ自体についてはまだ書いてませんでした。
ドゥーワップというのは合唱スタイルの1つで、大体1グループ4-6人です。1人が主旋律を歌うリードボーカル、それ以外のメンバーは「Doo wop」とか「Shoo do be do」とかコーラスをつけます。主に楽器を買うことが出来なかった黒人の人達で結成される事が多かったです。
起源はミルズ・ブラザーズやインク・スポッツらが活躍した1930年代だと言われています。ラブバラードものが多く、ロックンロールとともに1950年代にブームの1つになりました。
ファイヴ・サテンズは、リードシンガーのフレッド・パリスを中心としたスカーレッツというグループを前身にして結成されましたが、懲役などで一時解散。フレッド・パリスの兵役中にファイヴ・サテンズを結成します。
そしてとある教会の地下室で録音されたという自作曲のIn the still of the niteが一躍大ヒット。しかしフレッド・パリスはまたまた兵役でグループを去ります。しかもヒットしている時に。フレッドの代役でビル・ベイカーが入ります。
何度も兵役を迎えてしまっただけにフレッド・パリスは注目される事が無く、どうやら現在もステージに立ち続けているようです。
さ、長話になりました。和訳します。
In the still of the night
I held you, held you tight
'Cause I love, love you so
Promise I'll never let you go
In the still of the night
夜の静寂の中で、
僕は君を強く抱きしめた。
君の事が好きだから。
絶対に放したりしないよ、
夜の静寂の中で。
I'll remember that night in May
The stars were bright above
And I'll hope and I'll pray
To keep your precious love
僕はまだ覚えるだろう、5月の夜を。
星が綺麗に輝いていた。
僕は星に祈りを捧げたんだ、
君との恋がどうか終わらないようにと。
Well, before the light
Hold me again with all of your might
In the still of the night
だから、夜が明ける前に、
僕を強く抱きしめてほしい、君の力全てで。
夜が明ける前に。
So, before the light
Hold me again with all of your might
In the still of the night
そう、夜が明ける前に、
僕を強く抱きしめてほしい、君の力全てで。
夜が明ける前に。
こんな感じです。
僕は最初タイトルの意味は「夜が明ける前に」、と思ってたんですが、Stillという単語には静かな、シンとした、という意味もあります。個人的にはこのStillの使い方は2通りの意味合いがあるという事で、中々このタイトルは面白みがあります。
タイトルという意味でもう1つ注目するべきなのが、Niteという単語です。
実はコール・ポーターという人が既に「In the still of the night」という曲を作っていました。その区別をつけるための措置でしたが。まさに異曲同名。
音楽が死んだ日に紹介したディオンというシンガーはこの2つのバージョンをカバーしています。
色々異曲同名のものを探してみるのも面白いですよ。
ではこの辺でお時間が来たようです。また土曜日お会いしたいと思います。
ではまた。
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